イザベル・ユペールのひとり芝居『Mary Said What She Said』プロモーション映像公開
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舞台芸術祭「秋の隕石2025東京」芸劇オータムセレクション『Mary Said What She Said』チラシ(表)
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すべて見る舞台芸術祭「秋の隕石2025東京」芸劇オータムセレクション『Mary Said What She Said』が、2025年10月10日(金) から12日(日) まで東京・東京芸術劇場 プレイハウスで上演される。このたび本作のプロモーション映像が公開された。
本作は、今年7月31日に83歳で逝去した実験演劇の巨匠ロバート・ウィルソンが演出を手がけ、フランスが誇る名優イザベル・ユペールが悲劇のスコットランド女王メアリー・スチュアートを演じるひとり芝居。2019年にパリ市立劇場の制作により誕生し、ウィルソンとユペールによる『オーランドー』(1993年)、『カルテット』(2006年)に続く3度目のコラボレーションとなる。脚本はウィルソンと長年創作パートナーとして協働してきた劇作家ダリル・ピンクニー、音楽は『ノマドランド』や『ファーザー』など数々の名作映画音楽を手がけてきたルドヴィコ・エイナウディが担当している。
舞台は16世紀、従妹エリザベス一世との権力闘争に敗れ処刑前夜を迎えたメアリー・スチュアートのモノローグが繰り広げられる。陰謀と策略に翻弄された数奇な人生を振り返り、溢れる内面と葛藤、そしてなお戦い続ける女王の姿を、詩的な言葉と鮮烈な視覚演出で描き出す。その演技は「静謐にして烈しいユペールは、音と光が織りなす虚空に立ち、対位法で綱渡りをするかのように舞台を生き抜く」(劇評家オディール・キロ)、「ピンクニーの重厚なテキストをユペールは肉体と声で受け止め、ウィルソンの厳格な形式美と交わることで、演劇が純粋な美に到達する瞬間を示してみせた」(ル・モンド 劇評家ブリジット・サリノ)など高い評価を受けた。
上演時間は約90分、フランス語上演で日本語字幕が付く。2025年10月12日(日) の公演では、聞こえない・聞こえにくい方のための「ポータブル字幕機提供」、「英語字幕機提供」が実施される。
■演出家ロバート・ウィルソンの訃報に際して
世界の現代舞台芸術を牽引する偉大なアーティストである、ロバート・ウィルソン氏が7月31日逝去されました。享年83歳でした。
『浜辺のアインシュタイン』をはじめとする氏の作品は、日本でも上演され、その都度大きな衝撃と影響を観客やアーティストたちに与えてきました。
東京芸術劇場と舞台芸術祭「秋の隕石2025東京」では、氏の演出作品『Mary Said What She Said』を今年の10月に招へいし、上演いたしますが、この日本公演は氏が2023年に高松宮殿下記念世界文化賞受賞のために来日した際に、日本ともう一度協働することを強く願われたことから実現の運びとなったものです。氏は公演の際にもう一度日本に来られるおつもりでしたが、残念ながらそれはかなわぬことになりました。またひとつ「巨星が堕ちた」ことを心より悼み、ご冥福をお祈りいたします。
東京芸術劇場 芸術監督 野田秀樹
舞台芸術祭「秋の隕石2025東京」アーティスティック・ディレクター 岡田利規
舞台芸術祭「秋の隕石2025東京」芸劇オータムセレクション『Mary Said What She Said』プロモーション映像
<公演情報>
舞台芸術祭「秋の隕石2025東京」芸劇オータムセレクション
『Mary Said What She Said』
演出・舞台美術・照明:ロバート・ウィルソン
出演:イザベル・ユペール
作:ダリル・ピンクニー
音楽:ルドヴィコ・エイナウディ
2025年10月10日(金)~12日(日)
会場:東京・東京芸術劇場 プレイハウス
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2560947
公式サイト:
https://www.geigeki.jp/performance/theater378/
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