『永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル 』東京都庭園美術館で アール・デコ博覧会100周年を記念し、約250点のジュエリーが一堂に
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《ローズ ブローチ》 1925年 プラチナ、エメラルド、ルビー、オニキス、ダイヤモンド ヴァン クリーフ&アーペル コレクション © Van Cleef & Arpels
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すべて見る東京都庭園美術館では2025年9月27日(土)より、『永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル ― ハイジュエリーが語るアール・デコ』を開催する。アール・デコ博覧会100周年を記念して、芸術潮流の多様な側面と同時に、それらがメゾンのジュエリーに与えた影響を紹介する展覧会だ。
アルフレッド・ヴァン クリーフとエスター(通称エステル)・アーペルの結婚をきっかけに、1906年、パリのヴァンドーム広場22番地に創業したハイジュエリー メゾン、ヴァン クリーフ&アーペル。詩情溢れるデザインと革新的な技巧で知られるこのメゾンは、1925年にパリで開催された「現代装飾美術・産業美術国際博覧会(通称 アール・デコ博覧会)」において、複数の作品を出品し、グランプリを受賞した。

そのひとつが《絡み合う花々、赤と白のローズ ブレスレット》で、アール・デコ期において、象徴的なモチーフのひとつであるバラの花を様式化してあしらった、愛らしいブレスレットだ。また幾何学模様の中に東洋の生け花のようなモチーフが配置された《ロングネックレス》は、東洋の精神性とアール・デコの様式美が融合した作品。当時パリの博覧会を実際に訪れた朝香宮夫妻が、帰国後、その主要なアーティストたちに設計や室内装飾を依頼して建てられた本格的なアール・デコの館、東京都庭園美術館で紹介されるにふさわしい作品といえるだろう。
このほか同展では、1920年代以降、ヴァン クリーフ&アーペルが追い求めた、ダイヤモンドやプラチナを巧みに使った立体感のある新たな造形的展開や、幾何学造形と機能性を備えたモダニズムの魅力を伝える多様な作品、新館では「サヴォアフェール」と呼ばれる、ヴァン クリーフ&アーペルが現在まで受け継いできた匠の技を、約250点のジュエリーや工芸品に、約60点の資料を加えて紹介する。

同展は来館前に展覧会特設サイトでチケットを購入する日時指定予約制。「ゆったり鑑賞日」や「ベビーアワー」など、ゆとりある環境で展覧会を楽しむ関連プログラムの開催も予定されている。
<開催情報>
『永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル ― ハイジュエリーが語るアール・デコ』
会期:2025年9月27日(土)~2026年1月18日(日)
会場:東京都庭園美術館
時間:10:00~18:00、11月21日(金)、22日(土)、28日(金)、29日(土)、12月5日(金)、6日(土)は20:00まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜(10月13日、11月3日、24日、1月12日は開館)、10月14日(火)、11月4日(火)、25日(火)、12月28日(日)~1月4日(日)、1月13日(火)
料金:一般 1,400円、大学1,120円、高校・65歳以上700円
※要事前予約
※第3水曜は65歳以上の方は無料
公式サイト:https://www.teien-art-museum.ne.jp/
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