オペラシアターこんにゃく座、『変身』を上村聡史による新演出で
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オペラシアターこんにゃく座『変身』チラシ
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9月14日(日)・15日(月・祝)に東京・新国立劇場小劇場で、20日(土)〜23日(火・祝)には神奈川・KAAT神奈川芸術劇場大スタジオにてオペラシアターこんにゃく座によるオペラ『変身』の新演出版が上演される。
新しい日本のオペラの創造と普及を目標に、オリジナルのオペラ作品を上演し続けているオペラシアターこんにゃく座。『変身』は、1975年から2012年に亡くなるまで座付作曲家兼音楽監督として数々の作品を発表してきた林光の代表作。山元清多台本・演出により1996年に初演を果たした(初演時のタイトルは『セールスマンKの憂鬱』)。
山元は、言わずと知れたフランツ・カフカの同名小説を原作にしながらも、そこにカフカの日記や手紙、プラハの街並みや時代の空気感を織り込んだ。さらに林が各場面にシャンソン、ブルース、ポップソングといった多彩な音楽をつけた今作。2009年にはルーマニア、ハンガリー、オーストリア、そしてカフカゆかりの地であるチェコ・プラハでも上演を果たした。2011年には山元清多追悼公演こんにゃく座創立40周年記念として公演するなど、こんにゃく座にとってもなくてはならない演目のひとつ。
そんな作品が、今回は2011年以来、じつに14年ぶりに上演される。ワジディ・ムワワド作品や『グッバイ・レーニン!』の日本版舞台など海外戯曲の演出にも定評がある上村聡史を演出に迎え、この劇団にとっても重要な作品を新演出で上演。「主軸の物語とイメージが混在するシュールな展開を時に鋭く、時にユーモアで魅せる舞台を届ける」とのこと。キャストもリニューアルし、新たな魅力を提示する。さらには舞台美術を長田佳代子、振り付けは山田うんが担当。
この作品を新作として生み出した林、山元の意思を受け継ぎながら新たな息吹が吹き込まれ変化してゆく『変身』に期待したい。
オペラ『変身』The 動画
<公演情報>
オペラシアターこんにゃく座公演
オペラ『変身』
原作:フランツ・カフカ
台本:山元清多
作曲:林光
演出:上村聡史
出演
K:北野雄一郎
父:髙野うるお
母:鈴木裕加
妹:入江茉奈
支配人:沢井栄次
女中1:豊島理恵
女中2:熊谷みさと
女中3:西田玲子
下宿人1:沖まどか
下宿人2:泉篤史
下宿人3:金村慎太郎
クラリネット:橋爪恵一
ファゴット:前田正志
ヴァイオリン:山田百子
ピアノ:寺嶋陸也
【東京公演】
2025年9月14日(日)・15日(月・祝)
会場:新国立劇場小劇場
【神奈川公演】
2025年9月20日(土)~23日(火)
会場:KAAT神奈川芸術劇場〈大スタジオ〉
公式サイト:
https://www.konnyakuza.com/
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