King Gnu井口理、町中華の注文で“バディ”矢本悠馬と意気投合！「餃子つけます」「親友になれそう」　『キャッシュ・オン・デリバリー』製作発表会見

マイケル・クーニーによる抱腹絶倒のコメディを舞台化する『キャッシュ・オン・デリバリー』の製作発表記者会見が9月16日、都内で行われ、メジャーデビュー後初めての舞台にして、初主演を務める井口理（King Gnu）が出席。「お芝居は緊張しますが、楽しんでやりたいですね、コメディなんで」と意気込みを語った。

失業後、架空の間借り人をでっちあげて社会保障手当を不正受給してきたエリック・スワン（井口）が、2階に住むホンモノの間借り人であるノーマン・バセットを巻き込んで、嘘を重ねるが、ごまかせばごまかすほど嘘がこじれ、ふたりは窮地に立たされていく。

会見には、井口をはじめ、ノーマンを演じる矢本悠馬、共演する山崎紘菜、妃海風、まりあ、脇知弘、明星真由美、小松和重、本作で演出家デビューを果たす小貫流星が出席した。井口と小貫は、学生時代から交流があり、10年ほど前には『キャッシュ・オン・デリバリー』を上演したことも（当時、井口はノーマンを演じた）。

井口は「僕が演劇というジャンルに踏み込んだきっかけが小貫君。当時教えてくれたこともあり、今回は恩返しができれば」と“再タッグ”の経緯を語り、「10年ぶりだし、同じことをやっちゃいけない。この間にお互い、何を吸収して、何を表現するのか。答え合わせじゃないですけど、それが楽しみ」だと期待を寄せた。

一方、演出の小貫は「当時から輝くスター性があったからかもしれない」と、学生時代の井口を舞台に誘った思い出を回想。「今回はエリックを演じてもらいますが、お互いの経験も違いますし、そういったものを詰め込めれば。それにご出演の皆さんが素晴らしいので、愛される作品になるんじゃないかと思います」と抱負を語った。

井口と“バディ”を組む矢本は、「井口さんは本業がアーティストなので、（共演を通して）自分が気づかない視点や新しいものの見方ができるのかな」と期待感。「それに、アーティストとして大スターじゃないですか。それにも関わらず、新たな挑戦をするのは、半端な気持ちじゃない。絶対に外せない緊張感で、お仕事できるのも面白そう」だと闘志を燃やした。

会見では、矢本が「町中華に行ったら、ラーメン単品でいくか、チャーハンつけるか、どちらですか？」と食の好みから、相性を探る場面も。「僕はラーメン、チャーハンに、餃子をつけます」（井口）、「親友になれそうです！」（矢本）と稽古を前に、早くも意気投合していた。

役どころについては、井口が「場をかき回し、ずっと嘘をつき続けて、そのうち、わけが分からなくなる。これ、後半にどう回収するのって。僕は普段、嘘はつかないので（笑）、頑張りたいです」と説明。矢本は「エリックの嘘に巻き込まれる、受け身のキャラクターなので、リアクションがあざとくなり過ぎると、嘘っぽくなるのかなと。翻訳劇は初めて、テンポやリズムも難しいので、お客様のストレスにならないように意識したい」と演技プランを語った。

取材・文・撮影：内田涼

＜公演情報＞
『キャッシュ・オン・デリバリー』

作：マイケル・クーニー
翻訳：小田島恒志
演出：小貫流星

出演：
井口理
矢本悠馬
山崎紘菜　高木渉　入野自由　妃海風　まりあ　脇知弘　明星真由美　小松和重

【東京公演】
2025年12月5日(金)～21日(日)
会場：THEATER MILANO-Za

【大阪公演】
2026年1月8日(木)～12日(月･祝)
会場：COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

公式サイト：
https://www.tohostage.com/cashondelivery/