横山拓也、南果歩が可児市での創作体験を明かす ala Collectionシリーズvol.16『ハハキのアミュレット』会見コメントが到着
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ala Collectionシリーズvol.16『ハハキのアミュレット』記者会見より 上段左から)横山拓也、福本伸一、緒方晋、田中亨 下段左から)橋爪未萠里、南果歩、東宮綾音
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すべて見る可児市文化創造センターalaによるala Collectionシリーズvol.16『ハハキのアミュレット』が、2025年9月29日(月) から10月5日(日) に岐阜・可児市文化創造センターala・小劇場で上演される。このたび、9月17日に行われた記者会見より、作・演出の横山拓也、主演の南果歩のコメントが到着した。
本作は、南近畿を舞台に棕櫚箒(しゅろほうき)作りを営む家族の物語。かつて棕櫚箒の名産地として栄えた町で、野花奏(南)は幼馴染や仕事仲間と共に倉西商店で伝統を守り続けている。そこへ、町を捨てた兄・雄一が突然現れることで、過去と現在が交錯し始める。後継者問題や過疎化など現代社会が抱える課題を背景に、家族の葛藤と絆を描く。雄一を演じる平田満をはじめ、福本伸一、緒方晋、橋爪未萠里、田中亨、東宮綾音が共演者として名を連ねた。
本作について横山は、「『ハハキのアミュレット』の『ハハキ』はホウキの語源なんです」と説明し、「地域は明確にしていませんが、南近畿で使われてきたホウキ、棕櫚箒を造り続けている職人のお話です。ここには後継者問題であったり、過疎の問題であったり、どこの地域でも抱えている社会的な問題、これから考えていかなければいけない問題を扱いながらも、人と人とのやりとりの中で生まれる人生の喜びみたいなものを味わっていただける作品になっていると思います」と作品の魅力についてコメント。
南は「私は今、可児市に住んでおります。犬を連れて来ましたので、このalaの劇場の徒歩圏内のところに犬と共に暮らしながら、お稽古場に通っています」と近況を明かした。「稽古場に原寸大の美術セットを組んでいただいて、そこでお稽古ができる。そして24時間、演劇のことを考えながら日々を暮らし、稽古場に集い、時々仲間とご飯を食べたり、いろんなことを話したりという、この可児での生活というのは東京では考えられないぐらい豊かで、そして本当に演劇に没頭できる、今まで経験したことのないような演劇の関わり方をさせていただいてます」と滞在型創作の魅力についてコメントした。
また、「横山拓也さんの戯曲で一番惹かれたのは、人と人との対話です。人と対話することによって生まれる空気感、互いの違いを知ること、人間関係の中に、自分自身の考えを呼び覚ますようなヒントがたくさんあるということをこの戯曲の中から感じています」と明かし、自身が演じる役について「私が演じます奏(かなで)は、ある人の出現により、心の中に押し込めていたいろいろな感情と自分が向き合い、戸惑い、答えは見つからないまま逡巡します。でも最後には、自分が向かう方向性を決めていくという素晴らしい瞬間もあります」と説明した。
可児での創作について横山は「普段東京で過ごしていると忘れていた時間の流れみたいなものに気づかされます。稽古を日中ずっとやっていますが、これだけ稽古に集中させていただける環境、演劇とずっと向き合い、演劇だけのことを考える時間があるというのは、とても豊かで幸福なことだなと思います」とコメント。「市民サポーターの皆さまからお米をいただいたりパンをいただいたり、お腹を十分に満たしていただきながら、幸せに創作活動を邁進しております」と感謝も明かした。
南も「東京と可児の時間の流れというのは全く違っていて、土地によっていろんな文化が違い、風習が違い、さまざまな違いがあることを、こうやって実際に長い時間を過ごしていくと実感します」と共感。「私は兵庫県出身なので、地方の時間の流れをわかっているつもりなんですが、東京の生活が長くなるとだんだんそれが薄れていってしまいます。自分の原点に戻る時間をここでまた感じているというのが今の心境です」と胸の内を明かした。
岐阜・可児市文化創造センターala・小劇場での公演の後は、10月9日(木) から15日(水) に東京・吉祥寺シアター、10月18日(土) に茨城・ひたちなか市文化会館、10月25日(土) に栃木・栃木県総合文化センター、10月31日(金) に広島・はつかいち文化ホール ウッドワンさくらぴあ、11月3日(月・祝) に大分・日田市民文化会館「パトリア日田」、11月5日(水) に香川・丸亀市綾歌総合文化会館 アイレックス、11月8日(土) に愛知・パティオ池鯉鮒(知立市文化会館)で上演される。
また一部公演後に実施されるアフタートークの詳細が発表された。9月29日(月) 14時公演は横山、南、橋爪、東宮、10月1日(水) 14時公演は横山、平田、福本、緒方、田中、10月9日(木) 14時公演は横山、南、澤村潤(可児市文化創造センター)、10月10日(金) 19時公演は横山、平田、澤村が登壇する。
■横山拓也 会見コメント全文
『ハハキのアミュレット』の「ハハキ」はホウキの語源なんです。
今回の舞台では、地域は明確にしていませんが、南近畿で使われてきたホウキ、棕櫚箒(しゅろほうき)を造り続けている職人のお話です。ここには後継者問題であったり、過疎の問題であったり、どこの地域でも抱えている社会的な問題、これから考えていかなければいけない問題を扱いながらも、人と人とのやりとりの中で生まれる人生の喜びみたいなものを味わっていただける作品になっていると思います。俳優のみなさんが全員関西出身で、関西弁の台詞で進行していきます。平田満さんだけ東京から戻ってきたお兄ちゃんの役なので標準語ですが、地域性みたいなものも味わっていただけるのではないかと思っております。チラシのビジュアルを見るとちょっとシリアスな印象もあるかもしれませんが、さまざまな人物の心の動きみたいなものを楽しんでいただける、とてもコミカルでユーモアのある作品になっております。
可児の生活ですが、普段東京で過ごしていると忘れていた時間の流れみたいなものに気づかされます。稽古を日中ずっとやっていますが、これだけ稽古に集中させていただける環境、演劇とずっと向き合い、演劇だけのことを考える時間があるというのは、とても豊かで幸福なことだなと思います。市民サポーターの皆さまからお米をいただいたりパンをいただいたり、お腹を十分に満たしていただきながら、幸せに創作活動を邁進しております。
初日に向けて、みんなで一丸となって稽古を進めておりますので、どうぞご期待いただければと思っております。
■南果歩 会見コメント全文
私は今、可児市に住んでおります。
犬を連れて来ましたので、このalaの劇場の徒歩圏内のところに犬と共に暮らしながら、お稽古場に通っています。稽古場に原寸大の美術セットを組んでいただいて、そこでお稽古ができる。そして24時間、演劇のことを考えながら日々を暮らし、稽古場に集い、時々仲間とご飯を食べたり、いろんなことを話したりという、この可児での生活というのは東京では考えられないぐらい豊かで、そして本当に演劇に没頭できる、今まで経験したことのないような演劇の関わり方をさせていただいてます。このalaシステム(滞在型の創作)を全国に広げていってほしいなと思います。東京と可児の時間の流れというのは全く違っていて、土地によっていろんな文化が違い、風習が違い、さまざまな違いがあることを、こうやって実際に長い時間を過ごしていくと実感します。私は兵庫県出身なので、地方の時間の流れをわかっているつもりなんですが、東京の生活が長くなるとだんだんそれが薄れていってしまいます。自分の原点に戻る時間をここでまた感じているというのが今の心境です。
市民サポーターの皆さんの応援にも感謝です。
横山拓也さんの戯曲で一番惹かれたのは、人と人との対話です。人と対話することによって生まれる空気感、互いの違いを知ること、人間関係の中に、自分自身の考えを呼び覚ますようなヒントがたくさんあるということをこの戯曲の中から感じています。私が演じます奏(かなで)は、ある人の出現により、心の中に押し込めていたいろいろな感情と自分が向き合い、戸惑い、答えは見つからないまま逡巡します。でも最後には、自分が向かう方向性を決めていくという素晴らしい瞬間もあります。こういった戯曲に出会えた幸せを今とても感じています。
<公演情報>
ala Collectionシリーズvol.16『ハハキのアミュレット』

作・演出:横山拓也
出演:南果歩/福本伸一、緒方晋、橋爪未萠里、田中亨、東宮綾音/平田満
【可児(岐阜)公演】
2025年9月29日(月)~10月5日(日)
会場:可児市文化創造センターala・小劇場
■アフタートーク
2025年9月29日(月) 14:00開演 終演後
登壇者:横山拓也、南果歩、橋爪未萠里、東宮綾音
2025年10月1日(水) 14:00開演 終演後
登壇者:横山拓也、平田満、福本伸一、緒方晋、田中亨
【東京公演】
2025年10月9日(木)~15日(水)
会場:吉祥寺シアター
■アフタートーク
2025年10月9日(木) 14:00開演 終演後
登壇者:横山拓也、南果歩、澤村潤(可児市文化創造センター)
2025年10月10日(金)19:00開演 終演後
登壇者:横山拓也、平田満、澤村潤(可児市文化創造センター)
【ひたちなか(茨城)公演】
2025年10月18日(土)
会場:ひたちなか市文化会館
【宇都宮(栃木)公演】
2025年10月25日(土)
会場:栃木県総合文化センター
【廿日市(広島)公演】
2025年10月31日(金)
会場:はつかいち文化ホール ウッドワンさくらぴあ
【日田(大分)公演】
2025年11月3日(月・祝)
会場:日田市民文化会館「パトリア日田」
【丸亀(香川)公演】
2025年11月5日(水)
会場:丸亀市綾歌総合文化会館 アイレックス
【知立(愛知)公演】
2025年11月8日(土)
会場:パティオ池鯉鮒(知立市文化会館)
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2559996
公式サイト:
https://kpac.or.jp/event/ala-collection16-hahaki250929/
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