アサヒスーパードライPNC決勝・フィジー戦へ、LOディアンズ主将、PR竹内、SH福田が必勝を期す!
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ワーナー・ディアンズ (C)JRFU
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すべて見る昨年の借りは今年返す。目指すは優勝のみだ。『アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ(PNC)2025』ファイナルラウンド決勝の2日前、ラグビー日本代表がメンバー発表会見を行った。フィジー戦に向けて、エディー・ジョーンズHCが自信を覗かせた。
「ファイナルに向けて非常にいい準備ができている。今回力強いチームを選手の厚いスコッドから選ぶことができてうれしく思う。今回の『PNC』でのいい経験を通して選手層の深さを感じている。ケガ人が試合やトレーニングから出たが、自信に満ち溢れたチーム作りができているし、みんなが連携・コネクトして、戦術的にもしっかりと戦えるようなチームが形成できている。しっかりと今回の試合を勝ちにいきたい。目的は優勝することなので勝ちにいくし、フィジーに対してしっかりとプレッシャーを掛けたいと思う」
フィジー戦のキーポイントを問われた指揮官は?
「フィジーに対して、ものすごくプレッシャーを掛けたいと思っている。ボールを持っている時、ボールを持っていない時、攻守にプレッシャーを掛けたい。彼らは強豪チーム。ものすごいプレッシャーを掛けることによって、彼らに100%のパフォーマンスを出させずに、我々がやりたいことを100%やることによって勝機が見出せる」
FLベン・ガンター、WTB石田吉平、FBサム・グリーンがメンバーから外れた点を質問されると、ジョーンズHCはその理由を明かした。
「(15番に入った)中楠一期もいい練習を積み重ねて、アグレッシブなラグビーへの取り組みが備わってきた。彼はスキルを持っているが、このアグレッシブな姿勢が必要だった。その姿勢が備わってきたことと残念ながらサム・グリーンがトンガ戦でハムストリングをケガをしたので、このような選出となった。
ガンターは昨日の練習で頭を打ってHIAで出られないと判断されたので、フィニッシュでいい働きを見せてくれていた(マキシ)ファウルアがガンターの穴を遜色なく埋めてくれると思っている。
吉平はヒザに負傷を抱えて、100%の状態ではないので木田(晴斗)を選んだ。木田はいいトレーニングができていて、アグレッシブさがあり、フィジー戦に欠かせない選手なので、このような布陣となった」
『アサヒスーパードライPNC』準決勝までの3試合で見せた選手たちの成長ぶりをジョーンズHCは評価した。
「『PNC』を通しての成長は選手たちがいい判断をできるようになってきているところが一番いいと思う。毎回毎回正しい判断ができるわけではないが、ほぼいい判断を下したと思う。それにはやはりリーダーたちの成長もあると思う。この若手のチームがいい成長を見せている。ある一定のチームのやり方、枠組みはあるが、その中で選手たちが自主的に判断を下すようになったところが大きな成長だと思う」
また、同日はLOワーナー・ディアンズ主将、PR竹内柊平、SH福田健太もメディア対応を実施。3人は準決勝までに得た手応えを口にした。
ディアンズ「チームの変化はちょっと落ち着くようになった。みんな若いので、試合を通してタフな時間が何回かあったが、それを乗り越えて3勝してフィジー戦に向かう。つらい時間帯もくると思うが、どれだけ自分たちのラグビーができるか楽しみにしている」
竹内「エディーさんから『この大会でベストの3番になれ』という目標をもらい、プロセスを踏んでちょっとずつ積み上げている感じだと思う。トンガ戦では世界の三指に入るベン・タメイフナとやってワールドクラスの3番を体感できたし、その中でも自分もやれると思った。自分の強みが何かこの『PNC』で明確にわかったきたと思うので、チームが掲げる『超速 AS ONE』に対して自分がどう貢献できるか明確になってきて、今ラグビーが楽しい。
(自分の強みは)ボールキャリー、スクラムのところ。たまたまいいボールキャリーができているが、今回スクラムで全くペナルティがないので自信を深めている。スクラムを安定させ、フィールドではフィジカル、フィットネスで勝つということでいい絵を見られているのではと思っている」
福田「カナダ戦だったり、アメリカ戦のパフォーマンスは満足はしてないが、去年のシーズンを踏まえて、やっといい時の感覚に近付いてきたなというのはある」
3人はフィジー戦のフォーカスポイントをこのように語った。
ディアンズ「フィジーはフリーにいろんなアタックをしてくるチームなので、自分たちはディフェンスがすごく大事になってくる試合だと思う。自分たちのチャンスがきた時に自信を持ってアタックできると思うので、どれだけディフェンスで相手を止めるかが一番大事だと思う」
竹内「去年はピック&ゴーで真ん中に集めて、外で1対1で勝負する形だったが、今年は結構散らしてアタックする組み立てで戦術が違うと思う。どっちも嫌だが、また形が違う。オフロードもつなぐし、ディフェンスもハードに上がってきて、フィジカルを前面に押し出す形になっていると思う。FWパックもほぼ同じなので、自分がどれだけ成長したかというチャレンジだし、そのチャレンジを楽しみにしている」
福田「21番でゲームを締める役割になるので、勝っている状況ならエリアマネジメントやFWの消耗を考えてホイッスルが鳴った時に勝っている状況に導いていく。負けている状況であれば、ジャパンの強さでどうフィジーに対抗するというと、超速ラグビーでハードワークして勝つことだと思うので、テンポをあげていきたい。パスだけではなく、キックもうまく使いながら、勝っていも負けていても状況を考えながらやっていきたい。
フィジーだからと言って、パスとキックのバランスを変えることはSHとしてないと思うが、フィジーはアタックが好きなチームでエリアに入ってくるとポイントを取ってくるので、FWを背走させるキック、日本のスマートなFWを前進させるキックを意識したい」
『アサヒスーパードライPNC』決勝の日本代表の試合登録メンバーは以下の通り。
1小林賢太(東京サントリーサンゴリアス)3
2江良颯(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)4
3竹内柊平(東京サントリーサンゴリアス)18
4ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)23
5ワーナー・ディアンズ(ハリケーンズ)26
6マキシ ファウルア(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)19
7下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)17
8ファカタヴァ アマト(リコーブラックラムズ東京)17
9藤原忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)15
10李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)23
11木田晴斗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)1
12チャーリー・ローレンス(三菱重工相模原ダイナボアーズ)3
13ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)33
14長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ)20
15中楠一期(リコーブラックラムズ東京)2
16佐藤健次(埼玉パナソニックワイルドナイツ)3
17祝原涼介(横浜キヤノンイーグルス)1
18為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)14
19ティエナン・コストリー(コベルコ神戸スティーラーズ)8
20奥井章仁(トヨタヴェルブリッツ)1
21福田健太(東京サントリーサンゴリアス)4
22廣瀬雄也(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)3
23中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)9
※所属クラブの後の数字はテストマッチのキャップ数。
『アサヒスーパードライ PNC 2025』ファイナルラウンド決勝・日本代表×フィジー代表は現地時間9月20日(土)・アメリカユタ州ソルトレイクシティのアメリカンファーストフィールドにてキックオフ。試合の模様は日本時間21日(日)10時15分より J SPORTS 2にて生中継、J SPORTSオンデマンドにてLIVE配信。
ラグビー日本代表は帰国後一時休養を挟んで、10月18日(土)・ヨドコウ桜スタジアムにて『アサヒスーパードライ CHALLENGE MATCH 2025』JAPAN XV×オーストラリアA代表、10月25日(土)・国立競技場にて『リポビタンDチャレンジカップ2025』日本代表×オーストラリア代表がラインナップ。『アサヒスーパードライ CHALLENGE MATCH 2025』のチケットは9月20日(土)10時より一般発売。『リポビタンDチャレンジカップ2025』のチケットは本日9月19日~9月21日(日)23時59分までチケットぴあ先行抽選販売、9月27日(土)10時より一般発売。ホスピタリティプログラムは発売中。
リポビタンDチャレンジカップ2025 日本代表vsオーストラリア代表のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2562255
アサヒスーパードライ CHALLENGE MATCH 2025 JAPAN XV(ジャパンフィフティーン)vsオーストラリアA代表のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2532603
チケットラグビー
https://ticketrugby.jp/
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