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ケガと真正面から向き合い、乗り越えた妙義龍! 育てたいのは「ケガに負けない力士」

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妙義龍引退振分襲名披露大相撲のポスター

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大の里と豊昇龍の両横綱による結びの一番、そして優勝決定戦に沸きに沸いた『九月場所』千秋楽から1週間後、両国国技館で妙義龍が髷に別れを告げる。10月5日(日)に『妙義龍引退振分襲名披露大相撲』が開催されるのだ。

妙義龍は元横綱稀勢の里(現二所ノ関親方)や元大関豪栄道(現武隈親方)、元関脇勢(現春日山親方)ら「花のロクイチ組」のひとりとして大いに土俵を盛り上げた。代名詞は一気に踏み込む鋭い出足と強靭な下半身を生かした押し相撲である。相手に引かれても体勢を崩さない腰の低さは抜群。多彩な決まり手を持つ力士が選ばれることが多い技能賞を、妙義龍は相撲の基本である押しを貫き通してじつに6度も受賞したのだ。

武器である押し相撲は、ヒザの大ケガを乗り越えて磨かれたものだった。初土俵から4場所連続勝ち越しで新十両まで順調に駆け上がったが、平成22年『一月場所』2日目に左ヒザ前十字靭帯断裂という重傷を負った。新十両3日目で途中休場、その後3場所連続休場を余儀なくされる中、妙義龍はヒザをしっかり治し、イチから身体づくりをやり直した。またヒザの負担も考えて、一気に押して勝負を決めることを決断した。

妙義龍はおっつけ、はず押しの速攻相撲で長らく幕内上位で活躍。最高位は関脇、幕内在位71場所で技能賞6回、金星6個を獲得した。昨春36場所連続で守り抜いた幕内から陥落、西十両9枚目で迎えた令和6年『九月場所』を左変形性ヒザ関節症で全休すると、ついに決断を下した。

令和6年9月24日──奇しくも同じ日に新弟子検査受検に合格し、同時期に教習所に通い、同タイミングで新入幕した同い年の同じ出羽海一門の元関脇碧山(現岩友親方)と同じ日に引退を発表したのだ。

引退会見で「ケガが多かったので、ケガには負けたくないという気持ち、ケガをしてもケガした時の番付以上に戻れるように、しっかり身体づくりをして取り組んだ。まさかこの年まで現役をできるとは思わなかったので、すごく幸せな土俵生活」とすがすがしく振り返った妙義龍は、育てたい力士を問われると「ケガに負けない強い精神力を持った力士を育てたい」とキッパリ。

引退から1年、今は所属する境川部屋で指導する忙しい日々を送る振分親方の妙義龍としての最後の大銀杏姿はぜひ見届けたい。『妙義龍引退振分襲名披露大相撲』は10月5日(日)・両国国技館にて実施。チケット発売中。

妙義龍引退振分襲名披露大相撲のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2559224