注目のミュージカル俳優・東島京が、初の単独イベント、Misato Higashijima 1st Event「I am JUST ME」を開催!
ステージ
インタビュー

東島 京 (撮影/藤田亜弓)
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すべて見る今、ミュージカル界で注目を集めている俳優のひとり、東島京(ひがしじま・みさと)が、自身初の単独イベント『I am JUST ME』を2025年11月16日(日)に開催する。どんなイベントになるのか、そして東島が思い描く自身の未来について、語ってもらった。
トークとライブで伝える、「自分は自分でしかない」というメッセージ
――自身初のイベントということで、まずは意気込みをどうぞ!
東島京(以下、東島) 俳優として人前に立つときは、役を背負った状態でお客さまに何かをお届けすることが多いんです。その過程でしんどかったり、辛い思いをしたりすることもありますが、これまで、ファンのみなさまが贈ってくださる言葉に支えられてきました。そもそも、お届けしたいことも、受け取ってくださるみなさんがいなければ成立しません。日々温かい声援をいただいている皆さんへ、すこしでも恩返しをしたい、そんな思いでイベントを企画しました。
東島京一個人として人前に立つことには怖さもありますが、何かを無理に作ろうとせず、本当に素の状態で、皆さんと同じ時間を共有する空間にできたらと思っています。
――だからこそ「I am JUST ME」というタイトルに?
東島 はい。人間は人と接したり会話するとき誰しも、「嫌われたくない」「傷つけたくない」と思って、ある種の仮面みたいなものを被りながら、自分ではない誰かを演じているような気がするんです。でもイベントの空間は、ありのままの皆さんが受け入れられるアットホームな空間にしたい。自分は自分でしかないし、それでいいんだと思えるような空間にしたかったので、このタイトルにしました。

――トークとライブパフォーマンスが中心になるのでしょうか?
東島 はい。これまでも、アフタートークなどの機会をいただいたことはありますが、出演している作品について話すことが多かったんです、当たり前ですけど(笑)。ですから、イベントでは東島京そのものを知っていただけるような素のトークができたらと思っています。
また、ライブコーナーでは、これまで出演させていただいたミュージカルの楽曲や、これから出演したい、演じさせていただきたいと思っている作品や役の楽曲をお届けしたいと思っています。ミュージカルなど舞台作品中の楽曲は、お芝居があって、その役の感情や言葉を届けるための音楽だと思いますが、ライブは純粋に音楽としてお届けできるので、舞台とはまた違った雰囲気になると思うんです。僕自身、人前で歌うのが初めての曲もあって素直に楽しみですし、いろいろ試せるのではないかと考えると、つい興奮しています!
――昼と夜ではセットリストが違うのでしょうか?
東島 はい。セットリストは少しだけ変える予定です。また、僕自身が作詞・作曲したオリジナル曲も披露します。小さい頃からピアノを習ってきたので、それを活かして弾き語りができたらとも考えています。
僕は作品に取り組む中で、行き詰まったり、よく分からない感覚になったりしたときに、まったく違うアングルから役作りをしてみることがあるんです。そういった過程を経て制作した、ミュージカル『四月は君の嘘』の主人公・有馬公生のアフターストーリーをイメージしたオリジナル曲をライブで披露できたらなと思っています。

――ピアノは石渡裕貴さんです。
東島 柚希礼音さんのコンサートに参加させていただいたとき初めてご一緒させていただいたのですが、本当に素敵な方で、面白くて、優しくて、もちろん演奏は素晴らしくて……。僕は自分が歌うときに、楽器と呼吸があったと感じるタイミングが好きなんです。演奏中に互いのアドリブに合わせたりして変化していくとき生きていることを実感する。そんな遊び心あふれる瞬間を柚希さんのコンサートではしっかり経験させていただくことができたんです。このイベントでも、リハーサルから石渡さんとしっかり意見を出し合いながら、瞬間、瞬間に生まれるものを大切にしていくつもりです。

2025年は人生の中で1番濃い1年に
――今は『四月は君の嘘』の地方公演中(※取材時)ですが、ここまで走り抜けて、どんなお気持ちですか?
東島 毎日が夢のようです。今から約1年半前にオーディションを受けて、マネージャーさんから「有馬公生役で決まりました」という連絡をもらって、夢がひとつ叶って……。
主演を務めることにプレッシャーも感じていましたが、稽古が始まってみると、あっという間でした。キャストの皆さんがとにかく優しく、素敵な方ばかりで、「ザ・青春」の稽古場でした。しんどいこともありましが、それ以上に「明日も早く稽古場に行きたい」と思うような毎日でした。キャスト同士の深い絆がそのまま現れている舞台になったと思います。
――さまざまな出会いの中で、大切にされている言葉や目標とされている方などは?
東島 これまで出会った方々は素敵な方ばかりで思い返すとキリがないのですが、その中でも僕の心に刺さっているのは、2024年に出演させていただいたミュージカル『SONG WRITERS』で作・作詞・音楽プロデュースを担われた森雪之丞さんの言葉です。
出演したミュージカル『ワイルド・グレイ』を雪之丞さんが観劇してくださり「素晴らしかった」と褒めてくださった後に、「京はこの先も長いから生き急ぐな」とお話しいただいて。自分の中で、早く上に行きたいとか、早くうまくなりたいとか、どこか焦りみたいなものがありましたが、そのお言葉をいただいて、自分は自分だし、自分のできる精一杯をやって、日々成長できればそれでいいのかなと感じることができましたし、今でも大切に思っていて、今回の「I am JUST ME」にも通じていると思います。

――2025年は『Marriage Hunting』や『Amuse Presents 20th Anniversary ULTRA HANDSOME LIVE 2025“ZERO”』などへの出演も決定されています。
東島 僕が生きてきた20年の中で1番濃い1年になる気がします。『Marriage Hunting』は『ワイルド・グレイ』でご一緒した根本(宗子)さんとまたご一緒します。本当にありがたいことですし、また一から作品を作れることが素直に楽しみですし、初めての二人芝居、しかも久々の英語でのお芝居になりますので、ドキドキワクワクが止まりません。どんな状況になるのか、まだ想像できませんが、ただぶつかることしか自分にはできないので、熱く向き合いたいと思っています。
『チーム・ハンサム!』は、ある意味、僕の原点。初めて参加させていただいてから、いろいろな景色や環境がすごく変わったように感じていて、また機会をいただけたことに感謝しかありません。自分が帰るホームのような空間だと思っています。

――そして2026年にはミュージカル『どろんぱ』(3〜4月上演)への出演も発表されました。
東島 森雪之丞さんが作詞をされていて、またご一緒できるのも嬉しいですし、『SONG WRITERS』で共演した相葉裕樹さんともご縁が繋がっている感じがして嬉しいです。僕は河童役ですが、人間以外を演じるのは初めて。役作りの可能性は無限大だなと思っていますし、遊べるお話だとも思っていますので、楽しい稽古の日々になりそうです。作・演出の末満(健一)さんの世界観を余すことなく皆さまにお届けできるよう、作品の1ピースとして精進します。ぜひ来年も楽しみにしていただけたら嬉しいです!

――今後の目標も含めて、ファンのみなさんへメッセージをお願いします!
東島 僕自身、いち俳優としてステージに立つからには、何かの支えになれたら、何かを持って帰っていただけたらと常に思っています。繊細でありながら大胆なお芝居ができるミュージカルスターになるために、これからも、ただただ誠実に作品と向き合っていきます。
そして、今回のイベントは東島京という人間を知っていただく場所にしたいです。とにかく全力で楽しませます。最近僕のことを知った方でも、堅苦しく思わず、フラットな感覚で、会いに来てくださると嬉しいです。

取材・文/五月女菜穂
撮影/藤田亜弓
スタイリスト/齋藤良介 ヘアメイク/菅野綾香 木内真奈美 堀川知佳
<公演情報>
Misato Higashijima 1st Event「I am JUST ME」
日程:2025年11月16日(日) ①開演:13:30/②開演:17:30
※終演後に東島京によるお見送り会を実施予定
会場:KIWA TENNOZ
企画・製作・主催:アミューズ
[出演] 東島 京 石渡裕貴(ピアノ)
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2562734
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