平凡な家族の裏の顔とは? 映画『Mr.ノーバディ2』個性豊かなマンセル一家を一挙紹介
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すべて見る一見すると平凡で“何者でもない”中年男性が、実は最強の殺し屋という裏の顔を持つ男として、激しい闘いを繰り広げる姿を描いたハードボイルドアクションの続編『Mr.ノーバディ2』が、10月24日(金)より公開される。本シリーズは主人公のハッチ・マンセルだけでなく、彼の家族の暴れっぷりも見どころのひとつとなっているが、本稿ではそんなマンセル一家を一挙に紹介する。
父のハッチを演じるのは、海外ドラマ『ベター・コール・ソウル』で主役を務めたボブ・オデンカーク。ロシアン・マフィアとの決闘から4年、ハッチは組織が肩代わりしてくれた借金返済のため休日返上で任務を請け負っていたが、働きすぎで家族と共に過ごす時間を取れておらず家庭は崩壊寸前。関係修復をはかるべく一家でバカンスに出かける計画を立てるものの、旅先でもトラブルに見舞われてしまう──。オデンカークは「彼自身の怒りや衝動的な行動が引き金となって、ハッチはこの町の“闇”を目の当たりにすることになる。あるいは、彼が“闇を呼び起こしてしまう”のかもしれない」と語っており、家族水入らずのバカンスが巨悪組織との全面戦争へと発展するきっかけがハッチにあることを示唆している。
妻のベッカを演じるのは、アカデミー賞受賞作『グラディエーター』などで知られるコニー・ニールセン。前作では、平凡な夫だと思っていたハッチの知られざる殺し屋としての一面を目の当たりにしたが、本作では不動産事業で成功し多忙な日々を送る一方で、夫の危険な仕事を受け入れつつも、すれ違いにより家族との時間が確保できない現状にもどかしさを抱えている。描かれる夫婦の関係性についてニールセンは、「作中では、夫婦の間にまだ語られていない過去があることを少しずつにおわせている。表向きは“平凡な家族”に見えるこの夫婦の裏側に、何か物語があることに気づいていくはず」と意味深なコメントを残している。

ハッチの父デヴィッド・マンセル役は、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの“ドク”でおなじみの名優クリストファー・ロイドが務める。普段は老人ホームで穏やかに暮らす好々爺だが、かつては数々の死線をくぐり抜けてきた元FBI捜査官であり、ベトナム戦争の退役軍人。前作のラストでロシアン・マフィアを相手に大立ち回りを演じた彼が、本作では息子家族との旅行をきっかけに、再び戦線復帰を果たす。デヴィッドについて、ロイドは「往年の感覚を恋しがっており、再び専門分野で腕を振るう好機が到来した」と戦場こそが彼の生きがいだと語っている。

ハッチの兄弟ハリーを演じるのは、ヒップホップグループ「ウータン・クラン」のリーダーで、音楽プロデューサーとして数々の映画音楽も手がけてきたRZA。いつもどこで何をしているか誰にも知られていない謎めいた存在ながら、家族のピンチのときには電話1本で駆けつける義理堅さを持つキャラクターだ。RZAが「ハリーはその時々の“バイブス”で闘うタイプ。前作ではスナイパーライフルを使って敵を倒していたが、今作では日本的な武道の要素を自分の戦闘スタイルに取り入れている」と語るように、予告編では日本刀で闘うハリーの姿が捉えられており、本作に新たな息吹をもたらしている。

ハッチの17歳の息子ブレイディはゲイジ・マンロー、12歳の娘サミーはペイズリー・カドラースがそれぞれ演じる。本作において、彼らはハッチという男の人間性を映し出す感情の支柱となっており、物語に奥行きを生み出している。

父のようにはなりたくないと反発するブレイディは、本作で否応なくトラブルに巻き込まれ大きな変化を遂げていく。マンローは「映画の冒頭と終盤では、彼の姿は大きく変わっている。そういう役を演じるのは、俳優としてとてもやりがいがある」と思いがけないブレイディの成長に期待が高まるコメントを残している。
一方で、娘サミーは、本作で父の裏の顔に気づき始めているという。カドラースは「“どうしてパパの顔に血がついてるの? 普通のお父さんはそんなことにならないよね?”と、明らかに何かがおかしいと疑い始める」と明かしており、その純粋な瞳に映る父の姿は、徐々に信頼から疑念へと変わっていく。
<作品情報>
『Mr.ノーバディ2』
10月24日(金)公開
公式サイト:
https://www.universalpictures.jp/micro/mr-nobody2
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