バリー・マッギーとオスジェメオスによる世界初のコラボレーション展がワタリウム美術館で開催
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OSGEMEOS “Experience” 2023, mixed media animation installation, photo: OSGEMEOS
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すべて見るブラジルのサンパウロ生まれの双子の兄弟によるアーティストデュオ「オスジェメオス」と、米国のサンフランシスコに生まれ、巨大な壁画制作で有名なバリー・マッギーによる世界初のコラボレーション展が、10月17日(金)から2026年2月8日(日)まで、東京・渋谷区のワタリウム美術館で開催される。
1974年に生まれ、ヒップホップカルチャーと現代アートへの関心から活動をスタートさせたオスジェメオスは、唯一無二の陽気なスタイルによって世界の都市空間を象徴する存在となった。2012年には、ボストン現代美術館で個展を開催し、以後、世界各地の美術館でプロジェクトを展開している。

一方、1966年生まれのバリー・マッギーは、1990年代にサンフランシスコ市内各所で壁画制作を行ない、2001年のヴェネチア・ビエンナーレでは、世界最大の壁画のインスタレーションを制作。常に既存のカテゴリーに収まらない作品を生み出し、世界中の美術館や諸機関で個展を開催するマッギーはまた、「TWIST」というタグ名で、ストリートで生きる人々をテーマに描くグラフィティ・アーティストとしても知られる。
母国の違うこのアーティストたちが出会ったのは、1993年、マッギーがサンパウロでアーティスト・イン・レジデンスをしていたとき。以来、両者の間に永遠の友情とクリエイティビティの絆が築かれたという。今回は、ワタリウムのまっさらな空間で、この二組の国際的な現代アーティストが再び出会い、そこから生まれてくる即興や物語が美術館の空間を埋め尽くしていく展覧会になる。
今回の見どころとなるのは、例えば、4面がLEDで覆われ、天井も床も鏡張りのアニメーションルームの中で、無重力に飛び回る作品が宇宙空間のような錯覚を生み出す試みや、音楽と強い結びつきをもつアーティストらしく、街のレコードショップをインスタレーションにした作品など。両者がコラボした多数の壁面作品のほか、屋外スペースの展示では、館の向かいの空き地に大きな壁面を仕立てて、道行く人々にもメッセージを伝える予定だ。
ドローイング、絵画、インスタレーション、ビデオアートなど、多彩なメディアを駆使するこの二組の国際的アーティストたちが街の活力を受けて生み出した作品群が、自由でエネルギーにあふれる新しい力を見せてくれることだろう。

※作品は参考写真です。実際の展示とは異なる場合がございます。
<開催情報>
『オスジェメオス+バリー・マッギー One More 展』
会期:2025年10月17日(金)~2026年2月8日(日)
会場:ワタリウム美術館 + 屋外
時間:11:00~19:00
休館日:月曜(11月3日、11月24日、1月12日は開館)、12月31日(木)~1月3日(日)
料金:大人1,500円、大人ペア2,600円、学生(25歳以下)・高校・70歳以上1,300円、中小500円
公式サイト:http://www.watarium.co.jp/
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