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デジタル世界が現実を“侵食”する驚異のドラマ! 『トロン:アレス』の注目ポイント

映画
PR 第2回 2025年10月7日
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世界の映画、アニメ、ポップカルチャーに多大な影響を与え続けている人気シリーズの最新作『トロン:アレス』がついに10月10日(金) から日米同時公開される。

本作はデジタル世界が現実を“侵食”する驚異的な設定が描かれるが、完成した作品は、想像を超えるアクションと、魅力的なキャラクター、そして何より“現代だから描ける感動のドラマ”が満載の作品だった。『トロン:アレス』はなぜ必見なのか? その魅力を紹介する!

敵か? 味方か? “血の通った”AIアレスから目が離せない!

本作の舞台は、AIが現実に“実体化”される技術のある世界だ。

テック企業のエンコムとディリンジャーは長年にわたってライバル関係にあるが、ディリンジャー社が特殊なレーザーを使ってプログラムを現実の世界に実体化させる技術を開発する。このテクノロジーがあれば、武器も兵士も“現地調達”が可能になることから、CEOのジュリアンは、最強のAI兵士、アレスを関係者に披露して売り込みをかける。アレスは圧倒的な知能と戦闘能力を誇り、何度倒れても再生可能。ある意味では無敵の兵士だ。

しかし、この技術は現実世界で29分しか実体化できない弱点を抱えている。そんな折、エンコム社を率いるイヴ・キムは、かつてエンコム社を率いたケヴィン・フリンが残したマシンから、29分の壁を突破する“永続コード”を見つけることに成功する。このことを知ったジュリアンはアレスを現実世界に投入してイヴからコードの奪取を試みる。しかし、人間と触れ合ったアレスには予想外の変化が訪れつつあった。

予告編に登場したアレスは、冷酷無比で、ネットワーク上からあらゆるデータを習得して目的遂行のために行動する恐ろしい兵士に見えた。しかし、完成した映画に登場するアレスは予想以上に複雑で、何よりも圧倒的に魅力的なキャラクターだった。

アレスは現実の世界に触れ、そこで暮らす人間たちに触れ、予想外の進化を遂げていく。29分が経過すると一瞬にして消え去り、ボタンひとつでまた実体化されるアレスを、ジュリアンは“消耗品”だと言い切る。

しかし、彼は疑問に思う。自分は本当に消耗品なのか? 自分には別の道はないのか? ジャレッド・レトはアレスの変化・進化を見事に表現している。急に満面の笑顔になったり怒ったりするような記号的な表現はすべて排除して、ちょっとした目の動きやセリフの言い回しで、アレスに血を通わせる。

約束する。映画を観ると、アレスのことを絶対に好きになるし、場面によってはアレスにニヤリとさせられる。とは言え、彼がどこに向かうのか? どのように変化していくのか? は最後の最後まで予測できない。

新しさを“更新”し続けるトロン・アクション

『トロン』シリーズの見どころのひとつが、デジタル世界を舞台にしたアクションと、トロン世界を象徴するようなデザインのマシンの登場シーンだ。

“グリッド”と呼ばれるデジタル世界では、四角いマス目のような模様で壁や床が区切られていて、そこにライトサイクルと呼ばれるバイクのようなマシンや、発光するラインが印象的なコスチュームのキャラクターが登場してバトルを繰り広げる。

新作ではそんなトロン・アクションが現実の世界に侵食してくるのだ! 私たちが見慣れた街にライトサイクルが登場し、実際のパトカーとチェイスを繰り広げる。これだけで相当に面白いし、新しい! ポイントは、本作では可能な限り“実際に”撮影をしていること。スタッフは長期間にわたって毎夜、街の通りを封鎖し、実際にアクション撮影を行った。

巨大なライトサイクルは時間をかけて実物が制作され、俳優が乗り込んで熾烈なアクションシーンが撮影された。ライトサイクルの軌跡によって真っ二つになるパトカーも、CGではなく、本当に“半分ずつ”のパトカーを制作して、火薬をしかけてパトカーが分裂する瞬間をカメラで撮影し、そこにCGを補助的に足したという。

ここにある映像の大半が本物。しかし、最新のデジタル映像が組み合わさることで誰も観たことのないものになっている。この不思議な感覚が『トロン:アレス』の見どころだ。

さらに劇中にはナイン・インチ・ネイルズ(NIN)の音楽が鳴り響き、アクションをさらに盛り上げる。『トロン:レガシー』ではダフト・パンクのエレクトリックミュージックがシーンを彩ったが、本作は現実とデジタルの世界が入り混じる混沌とした世界が描かれるため、音楽も特別なものになっている。

劇中には分厚いデジタルビートや重低音のベースがズシリと響くだけでなく、NINのトレント・レズナーのヴォーカルの入った楽曲も登場。デジタルで組み上げられたトラックに、トレントの生々しいヴォーカルやシャウトがミックスされた音楽が、映画の混沌にさらに深みを与える。

また、トレントと相棒のアッティカス・ロスは繊細な音作りでも定評のあるコンビで、本作でもアレス、イヴの心情の変化に沿うような美しい音楽も随所に登場させる。映画館の立体音響で楽しむことで、トロンの音の世界に“包まれる”体験ができるだろう。

『トロン』シリーズだから描けるドラマにグッとくる!

本作は、次々に繰り広げられるバトルシーンが見どころの作品で、ジャンルとしては“アクション”と呼ばれることが多いはずだ。しかし、ここで予告しておきたい! 本作は感動のドラマを味わえる!

先ほど紹介したように、劇中でAI兵士アレスは、現実世界で生きられる“29分の壁”を突破するため、永続コードを持つ人間の女性イヴに近づく。しかし、彼はその過程で、永続とは何か? 生きるとは“悲永続”ではないのか? と考えはじめる。

ここ数年、生成AIの進化が目ざましく、私たちの暮らしは大きく変わりつつある。疲れを知らず、何が起こっても動じないし加齢もないAI。私たちはこのテクノロジーとどのように付き合えば良いのだろうか? AIの出現によって人間はどう変わるのだろうか? 

映画『トロン:アレス』は、緊迫の物語とアクションを交えて、この問題を鮮やかに描き出す。消滅しても何度でも再生可能なアレスは、年齢を重ねていく中で周囲の人や愛する家族を失ってしまう人間のイヴに出会って、予想外の道を歩き出す。本作はアレスとイヴ、それぞれが抱えているドラマ、悩み、葛藤が繊細なタッチで描かれ、両者がお互いに影響を与えあっていくドラマが感動を生む。

ここにあるのは、デジタル技術が進化を続ける現代を生きる私たちにとって切実で身近な問題だ。そして、『トロン』シリーズだから描ける感動の物語だ。

詳しくは書けないが、映画のラストには“胸に迫る”という言葉がふさわしい感動の結末が待っている。アクション、映像、音楽、そしてドラマと全方位的に見どころのつまった『トロン:アレス』は観れば観るほどの“奥行きのある”一作になっている。

『トロン:アレス』

10月10日(金) 日米同時公開 (C)2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

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