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篠井英介が4度目のブランチ役に挑む『欲望という名の電車』上演決定

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篠井英介が主演を務める『欲望という名の電車』が、2026年3月12日(木) から22日(日) に東京・東京芸術劇場 シアターイーストで上演される。

篠井は現代演劇の女方として40年にわたり第一線で活躍を続けており、2023年にはイキウメ『人魂を届けに』とケムリ研究室『眠くなっちゃった』の2作品で紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞している。そんな彼にとって『欲望という名の電車』は、中学生の頃にテネシー・ウィリアムズによる戯曲を読み衝撃を受け、のちに杉村春子演じるヒロインのブランチ・デュボアを観て強く魅かれた作品であり、現在に至るまで愛し焦がれているという。

今回の公演では、2001年、2003年、2007年に続き、篠井が19年ぶり4度目のブランチ役に挑戦。「私はこの作品がこの上もなく大好きで、このブランチという役を演じているとき、無上の、生きてる実感があるのです。いざ、ご高覧お願いいたします」とコメントを寄せている。演出は、篠井がさまざまなアプローチで“女”を表現するユニット「3軒茶屋婦人会」でも多数タッグを組んできたG2が手がけ、ウィリアムズの詩的な情緒を損なわず、微妙な息遣いを活かしながら、自ら翻訳した“現代に生きている日本語”による新訳での上演となる。

東京公演の後は、2026年4月上旬に大阪でも上演予定。出演者の続報や配役、およびチケット情報は後日発表される。

【ストーリー】
アメリカ南部、ルイジアナ州ニューオリンズ。
南部の名家出身のステラは、ポーランドからの移民である夫スタンリー・コワルスキーと結婚し、貧しくも幸せに暮らしている。
そこへ姉のブランチ・デュボアが突然訪ねてくる。
デュボア家はフランス人が先祖の富裕な家柄だったが、ブランチは続いた親族の死をあげつらい、ついには家屋敷を手放したことを告げる。
疲弊しきった様子のブランチ。ステラは姉を想って自分たちとの同居を勧め、3人の奇妙な共同生活が始まった。
粗暴で直情的なスタンリーと、上品ぶった淑女気取りのブランチは暮らしのあらゆる点でぶつかり合う。破産したと言いながら、現実味のない言動で周囲を振り回すブランチを、スタンリーは怪しみ、彼女の過去や周辺を探り始める。
一方のブランチは、スタンリーの同僚ミッチとの出会いに、新たな希望を見出しつつあった。
束の間の平穏。
だが、小さな貸家での暮らしは軋み始め、ブランチの誕生日に決定的な亀裂となる出来事が起きてしまう。
行き場を失ったブランチがたどり着くのは……。

■篠井英介 コメント全文
「はっ?これは高校生向きやない。それに女役をお前がやるなんておかしいやろ!」
と演劇部の顧問の先生に言われたのは高校2年のとき。
T・ウィリアムズの1幕劇を文化祭でやろうとしたとき、意を決して「女主人公を演じたいのだけど……」と私が伝えたときの反応でした。いまから50年前、なんと半世紀も前のことです。そのときの先生の驚いたようなちょっと苦笑いした顔が今も時々よぎります。
時代は移ろい、昨今ジェンダーレスは当たり前になりました。
皆さん見事に女形として女性役を軽々演じられる今、つまり周りはライバルだらけになりました。
トホホ、やっとここまできたのに……です。
で、ここはひとつ、老女方の意気地をお見せして世を去りたいと思ったのです。女形ではなく女方として。
いや、正直に告白します。私はこの作品がこの上もなく大好きで、このブランチという役を演じているとき、無上の、生きてる実感があるのです。
いざ、ご高覧お願いいたします。

<公演情報>
吉住モータース presents『欲望という名の電車』

作:テネシー・ウィリアムズ
翻訳・演出:G2
出演:篠井英介 ほか

2026年3月12日(木)~22日(日)
会場:東京・東京芸術劇場 シアターイースト
※2026年4月上旬に大阪でも上演予定

公式サイト:
https://yokubou2026.com