すさまじい4-4の決着戦! ルヴァンカップ準決勝で川崎Fと柏が再び激突!!

決勝のキップを掛けた戦いであり、10日前の4-4の決着戦でもある。『2025ＪリーグYBCルヴァンカップ』準決勝で川崎フロンターレと柏レイソルが再び激突。10月8日(水)・Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuと12日(日)・三協フロンテア柏スタジアムのホーム&アウェイ2連戦で雌雄を決するのだ。

それにしても、9月28日・Ｕ等々力での『明治安田Ｊ１リーグ』第32節はすさまじいゲームだった。6分右WG伊藤達哉が最終ラインでのパスミスを見逃さずにPKを獲得、CFラザル・ロマニッチが冷静にGKの逆を突いて加入後初ゴールをマーク。川崎Fが先制すると、15分ボランチ山田雄士のピンポイントスルーパスーでCF垣田裕暉が抜け出て柏が同点に追い付いた。39分に左ST小泉佳穂とのパス交換で左CB杉岡大暉が左サイドを持ち上がり逆サイドへ振ると、右WBジエゴが内に切り込みながらコントロールショットを沈めて逆転すると、再び川崎Fは柏のミスを逃さず。45＋5分柏のショートコーナーを左WGマルシーニョがカットすると一気にゴール前へ、右SBファンウェルメスケルケン際のクロスが伊藤に渡ると、カットインして絶妙なタイミングで右足を振り抜き7戦7発となる同点弾を決めた。

50分にL・ロマニッチのヘディングシュートはGK小島亨介に阻まれたが、1分後リズミカルなパスワークからトップ下の脇坂泰斗が柏戦4戦連続弾を記録。ならば53分山田のクロスに右ST仲間隼人が抜け出してヘッドを合わせるも、今度はGK山口瑠伊が好守で阻止。66分にはジエゴの右サイドからのクロスをファーで受けた左WG小屋松知哉が折り返し、ボランチ中川敦瑛が走り込んでミドルシュート一閃。柏が再びタイに戻すと、川崎Fは79分途中出場の宮城天と右SB三浦颯太のふたりで左サイドを突破、最後はL・ロマニッチがクロスにダイレクトで右足を合わせてフィニッシュ。この日2点目をマークして勝ち越した。だが、激しい打ち合いはこのままでは終わらない。90分途中出場の三丸拡が目の覚めるようなミドルシュートをズバリ。両軍26本ものシュートが乱れ飛んだ乱打戦は互いに勝点1を手にする結果に終わったのだった。

ピッチ上では極上のエンターテインメントが詰まった90分間が披露されたが、両指揮官は勝点2を失った引き分けだと捉えた。
長谷部茂利監督が「終盤そのまま終わるか、追加点を取る形までいきたかったが、４失点もするような守備。穴が空いてしまったし、つたない。戦術プラス連動、チームとしてやれることができていない、少し疎かになったところがあった。私が落とし込めなかったし、大きな反省が残る試合。今日はいくつも足りなかった、落ち度があったと考えている」と反省の弁を並べれば、リカルド・ロドリゲス監督も「前半我々はしっかりと支配し、2ゴールできた。後半に関しては前半とは違い、フロンターレに流れを作られる時間帯が多かった。最後三丸のゴールで同点に追い付いた勝点１はとても価値ある勝点１だが、前半からすると十分勝点3が取れた展開だったと思うので、とても悔しい引き分けになった」と90分間通した戦いぶりを悔いた。

両クラブの対戦では熱戦が続いている。第2節も1-1のドロー。直近10試合の成績を振り返っても川崎Fの3勝7分となっている。2023年12月9日の『天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会』決勝での延長戦を含めて0-0、キッカーが10人目までもつれ込むPK戦の末8-7で川崎Fが2度目の優勝を手繰り寄せた死闘を強烈に記憶しているサポーターも多いことだろう。接戦が多いが、柏はなかなか白星獲得に至っていない。なんと16戦勝利なし、柏の勝利は2017年10月25日の『天皇杯』準々決勝まで遡らなければならない。

果たして、11月1日(土)・国立・決勝のキップを手にするのは川崎Ｆか、柏か。『ルヴァンカップ』準決勝・川崎Ｆ×柏は10月8日(水)・Ｕ等々力、12日(日)・三協Ｆ柏にてキックオフ。第1戦のチケットはチケフロ(Ｊリーグチケット)で発売中。第2戦のチケットは予定枚数終了。

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