【ライブレポート】SHINee・ONEW 日本武道館公演3日間完走!初のワールドツアーで魅せた圧巻のパフォーマンスとJJINGGUとの絆
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すべて見るText:松木美歩
SHINeeのリーダー・ONEW(オンユ)が、初のワールドツアー『2025 ONEW WORLD TOUR [ONEW THE LIVE : PERCENT (%)]』の日本公演を10月3日・4日・5日に日本武道館で開催した。
開演直前、10月1日に発売された2ndミニ・アルバム『SAKU』に収録された「花のように」のMVが流れると会場中に緑のペンライトが揺れ、ONEWの登場を待ち侘びていた。音量が上がっていき緊張感が高まる中、ドラマ仕立ての映像でたびたび登場していたルービックキューブのような一つひとつの空間で仕切られたステージにONEWが登場すると武道館は大きな歓声に包まれ、妖艶に映し出す照明が彩りながら「PERCENT (%)」でライブがスタートした。マイクスタンドで歌い上げるONEWの姿もまた妖艶に演出していく。


「No Parachute」ではボックスの中から飛び出し、ダンサーを従えステージの中央に。満員の会場の一番後ろにも届くように左右に大きく手を振り、会場もONEWの動きに合わせてペンライトを揺らしていく。日本語で歌唱する「夜明けの世界」のイントロが流れると歓声が上がり、満面の笑みを浮かべながら「いらっしゃいませ!」というONEWの挨拶に観客も笑顔で応える。歌い終わるとホッとしたような表情を浮かべ、「ただいま!」「おかえり!」をJJINGGU(ONEWのファンクラブ呼称)と繰り返し、「3年ぶりの武道館、うれしいです。みんなの元気そうな姿を見れてそれが僕の幸せです。全部出し切る準備はOKですか? みなさんとわかち合いたいので最後までよろしくお願いします」と自分の思いのすべてを流暢な日本語で伝えていった。


MCが終わるとここからは10曲をノンストップで披露。「Far Away」ではテレビのブラウン管に見立てたステージに変化していき、続く「Conversation」では、JJINGGUが「イ・ジンギ サランへ!(愛してる)」の掛け声で応戦。ダンサーとのコミカルなダンスやラップも披露し、様々な音楽性の振り幅で魅了していく。深海に沈んでいくような映像に一変、ダークな雰囲気も魅せた「MAESTRO」、「Winner」ではバラードでしっとりと聴かせ、満点の星空が浮かぶビジョンをバックにMISIA「Everything」のカバーを歌唱するとその歌声に鳴り止まない拍手がステージを包んでいった。

「Epilogue」では、過去のライブやMVがテレビの中で流れる演出を優しい歌声と共にONEWが眺めながら歌う姿も印象的だった。続く「花のように」では撮影が許可され、部屋の中で椅子を揺らしながら日本語で歌唱する姿がなんとも愛らしく、会場中に花びらが舞うとあたたかな空間が広がっていった。「Silky」ではベッドに腰掛けたり寝そべったりとリラックスしながら歌唱していき、「メリョク」ではダンサーとの息の合ったダンスと、JJINGGUとのコール&レスポンスで会場全体を巻き込んでいく。
一気に10曲を力強く乗りこなしていき、「メリョク」を歌い終わったあとにはステージに倒れ込みながらも「みなさん楽しんでますか? みなさんの声援、すごかったですね。本気で楽しめばこんな空間になるんですね。ありがとうございます」と全力で楽しむ観客を讃えていった。ここでもほとんどを日本語で語り、笑い話も交えながら「みなさん、最後まで幸せになるために一緒に歌いましょうね」と、JJINGGUにあたたかく語りかけた。


「KIMI=HANA」ではマーガレットの映像と鮮やかな黄色い照明がステージを彩り、「Caffeine」では高層ビル街の都会的な映像をバックにスタイリッシュに演出。本編ラスト「ANIMALS」では、メロディアスなイントロから疾走感を溢れるナンバーに合わせJJINGGUもボルテージを上げていき、猛烈な熱気の中で本編は終了した。
「イ・ジンギ サランへ!」の掛け声でアンコールが巻き起こり、リボンがかかった箱の中からプレゼントのようにONEWが登場。カジュアルな衣装にうさぎのリュックを背負い、まるでお祭りのような賑やかさの中、「マンセ」ではダンサーと共に客席におりて会場を練り歩き、隅々にまで手を振りながら声援に応えていく。大きなバルーンが会場内で弾みながら披露された「‘Cause I believe in your love」では、《涙は見せないで、何度だって 歌い続ける》というメッセージと会場中を舞う桜吹雪が、ONEWとJJINGGUの間であたたかく共有された。


「突然みなさんの隣にいったから驚きましたよね。今回のツアーではみなさんとの距離を縮めることが目標だったのでうれしかったです。武道館3日間の中で緊張もしていたし、みなさんがどんな反応してくれるのかが心配でした。久しぶりに逢うからみなさんの反応はどうかなって緊張しましたけど、そんな心配はいらなかったですね」と語ると、JJINGGUから大きな歓声があがり最高の時間を紡いでいった。JJINGGU、バンドメンバー、ダンサーとの記念撮影を楽しんだあとは韓国語で、「このツアーではみなさんとやりたいことがたくさんあって、できる限り実現したいと思いました。みなさんが待っていてくださったおかげで想像していた以上に、たくさんのことをやり遂げられたと思っています」と感謝を述べ、ラストナンバー「Happy Birthday」へ。ライブはここで終わりの予定だったが、鳴り止まぬアンコールに応え、Wアンコールでは再び「マンセ」を披露。走り切った約2時間半のライブは大団円を迎え終了した。
ONEWは、10月1日にリリースしたJapan 2nd ミニ・アルバム 『SAKU』 がオリコン週間デジタルアルバムランキングにて1位を獲得。Billboard JAPANダウンロード・アルバムでも1位、iTunesトップアルバムでも1位を獲得するなどいま大きな話題を呼んでいる。広い音楽性とやさしく包容力のある人間性と歌声で包み込むONEWのライブは一度体験するとさらに追い求めたくなる中毒性がある。筆者もそのひとりだ。ONEWのさらなる飛躍を期待しながら次の日本公演を心待ちにしている。
<公演概要>
『2025 ONEW WORLD TOUR [ONEW THE LIVE : PERCENT (%)] IN JAPAN』
10月3日・4日・5日 東京・日本武道館
<リリース情報>
Japan 2nd ミニ・アルバム
『SAKU』
発売中
◼︎初回限定版(CD+PhotoBook):4,400円(税込)
◼︎通常盤(CD):3,080円(税込)
◼︎VICTOR ONLINE STORE盤(CD):3,080円(税込)
【収録曲】
01.KIMI=HANA
02.花のように
03.Lily
04.Beautiful Snowdrop
05.‘Cause I believe in your love
詳細はこちら
https://www.jvcmusic.co.jp/onew/
ONEW JAPAN OFFICIAL SITE
https://onew-fc.jp/
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