【第3回『PSYCHIC FES』座談会】主催ヤマトパンクスが後輩バンドと語るイベントへの熱い思い「音楽と、くだらないくらい真剣な遊びが共存している証明みたいなもの」
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インタビュー

左から しのだ(トップシークレットマン)、ヤマトパンクス(PK shampoo)、田村晴信(171) Photo:タカギタツヒト
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すべて見るText:西澤裕郎 Photo:タカギタツヒト
PK shampooのヤマトパンクスが責任プロデュースするサーキットイベント『PSYCHIC FES』の第3回が、新宿歌舞伎町エリアで11月15日(土)に開催される。2023年の第1回を新宿歌舞伎町一帯ライブハウスにて初開催し、2024年の第2回は大阪・心斎橋一帯ライブハウスにて開催、そして今回再び東京での開催となる。ヤマトパンクスに縁のあるミュージシャンを中心に40組近くが出演するカオティックな本フェス。毎年恒例となった対談シリーズに今回は、後輩バンドである、171の田村晴信、トップシークレットマンのしのだを迎え、思う存分語ってもらった。
――毎年恒例となっている『PSYCHIC FES』の対談ですが、今回ヤマトさんが、田村さんと、しのださんと話したいと思った理由から聞かせてもらえますか?
ヤマト これまでの2年間は、どちらかというと先輩方と対談させてもらうことが多かったんですよ。そういえば後輩と喋ったことってないなと思って、『PSYCHIC FES』チームのみんなに話したら、「このふたりがいいんじゃない?」って提案してくれて。たしかにいいなと思って、実現した感じですね。
――ちなみに、年齢的にはどれくらいの差なんですか?
しのだ 僕、今24歳です。
田村 僕は27歳ですね。
ヤマト 僕が31歳なんで、それぞれ3つか4つぐらいずつ離れていますね。
――3人がこうやって一堂に会するのは、今回が初めて?
しのだ 3人では初めてですね。
――171視点でいうと、PK shampoo、トップシークレットマンとは、どのような接点があるんでしょう?
田村 トップシークレットマンは、かなり前にライブに誘ってもらったんですけど、当時僕たちが東京でほとんどライブしたこともなくて結局行けなかったんですよ。でも、メンバー含めて、ずっと聴いていたバンドで。去年の冬、PURIKURA MINDのツアーで初めてご一緒できて。そこから今回、僕らのツアーにも出てもらったりして。SNSでもずっとフォローしているし、勝手にネットでも繋がっているような感覚ですね。PK shampooは、僕自身が京都出身っていうのもあって、ずっと関西の大先輩として意識していました。ヤマトさんとは過去に2回くらい喋ったことあるんですけど、累計で10分くらい(笑)。今回、PK shampooさんには僕らのツアーにも出ていただくことになっていて。京都出身の僕としては、すごくうれしい3人での対談です。
――しのださんから見て、それぞれとの関係性は?
しのだ 171の田村さんとは、さっき話に出た石ツ(瞭斗/PURIKURA MIND)くんのツアーで大阪で初めて会いました。それ以前からSNSで流れてきたり、MVとかも全部DIYでやっている感じが、僕たちと通ずる部分があるなと思っていたので、実際に会えてうれしくて。ただ、何回か会っているけど、累計10分くらいしか話してないですね(笑)。
――『PSYCHIC FES』は、今年で3年目になりますが、年々出演者数も増えています。1年目が28組、2年目が44組ですが、何組出演になりそうですか?
ヤマト 元時点で発表しているのが40組弱なんですけど、最終的にはあと5、6組ぐらい増えるかなって感じです。
――3年やってみて、だいたい40組前後がちょうどいい塩梅だと。
ヤマト 東京、大阪で1年ずつ交互にやっていこうって話になっていて、今年は東京開催に戻るんですけど、僕が何か言う前からイベンターの方々が先回りして動いてくれてて、一昨年押さえてた場所に2会場ぐらい追加で仮押さえされていたんです。なんなら「会場数、もう少し増やしましょうか?」という話も出ていたんですけど、あまり大きすぎる規模になるのは、ちょっと違うなと。自分の中では限度が40組くらいなんですよ。
――それは、どういう意味で?
ヤマト ショーケースライブ的になるというか、自分の関係ない人たちまで呼ばざるを得なくなるのが嫌で。それに後輩ばかり集めて自分がお山の大将みたいになるのもイヤだったんです。先輩方を呼ぶとなると、自然とZepp Shinjukuとかロフトとか、比較的大きめのハコに出ていただくことになってくると思うんですけど、小さめの会場を増やすとなると、どうしても若手中心のフェスっぽくなっていっちゃう気がして。そういうイベントは別であっていいと思うんですけど、サイキックはそのバランスを崩したくなかったんですよね。そういう意味で、「出演者数を大きくしすぎない」「ちゃんとセレクションをする」っていうのは、ずっと意識しています。正直、40でもちょっと多いなって思うときはありますけど(笑)、ちょっと多いぐらいっていうか、ギリ手に負えないくらいの混沌が一番面白いなって。それが僕の直感というか、『PSYCHIC FES』っぽさでもあると思っています。
――田村さんは171で、『現在地フェス』を主催されていますよね。自分たちでサーキットフェスをやるという点で、意識していること、大切にしていることはありますか?
田村 規模的にはもっと小さいフェスなんですけど、前回が第1回ということもあって。やっぱり自分たちの目が届く範囲でやるのはすごく大事にしていました。出演バンドのセレクションも全部メンバー主導でしっかりやりたいというか。ちょっとゴマすっているみたいに聞こえるかもしれませんけど、『PSYCHIC FES』はだいぶ意識していましたね(笑)。
ヤマト ゴマすられるのは嫌いじゃないで。もっと言え(笑)。
田村 あははは。僕らの場合、気づいたら後輩をいっぱい集めてやる形になっていて。それってさっきヤマトさんが言っていたお山の大将の話に近いなと思って、今ちょっと背筋が伸びました。でも本当に、楽しくやりたいですね。1回目がすごく楽しかったので、次もその感じでやりたいなって思っています。
――しのださんは自分でサーキットイベントをやりたいとか、そういう構想はあります?
しのだ まったくないですね(笑)。だったら、みんなを一気に集めて飲んだほうが早いし、お得だし、楽しい。それで十分というか。だから「いつかやりたい!」みたいなのは今のところ全然ないです。将来的にそう思うときが来るのかもしれないけど、それでも別に“『PSYCHIC FES』に影響されて”って感じではないと思う(笑)。
一同 (笑)。
しのだ 僕、ゴマはすらないままが好きなんで(笑)。
ヤマト お前のは知らんけど俺用のゴマはすれや(笑)。
――トップシークレットマンは、昨年『PSYCHIC FES』に出演していますよね。
しのだ 友達がいっぱい出ているから、単純にうれしいですよね。去年の大阪の『PSYCHIC FES』も、ほんとにいい思い出で。今年もまた出られてうれしいです。
ヤマト 打ち上げがとんでもなかったからなあ(笑)。
しのだ あれはひどかった(笑)。
――どんな感じだったんですか。
しのだ おしっこを撒き散らす人がいたり(笑)。
ヤマト 俺、会場入ったら怒号と共に空き缶とかが飛び交っていて、もうカオスでしたね。俺がやったわけじゃないけど、申し訳ありませんでした。
――(笑)。ライブ自体はどうでした?
しのだ ライブはめっちゃ良かったです。『PSYCHIC FES』って、全体のモチベーションがすごく高いんですよ。演者だけじゃなくて、お客さんも含めて、全員でうねっている感じがあって。よく言えばすごく熱狂的、悪く言えば質の悪いファンたちが暴れている(笑)。でも、あの光景は今の同世代のシーンの中でいちばんリアルというか、あの温度感を観られるフェスって『PSYCHIC FES』しかないと思う。だから毎回楽しみなんですよね。
――田村さんは、『PSYCHIC FES』への出演は今回が初ですよね。
田村 SNSなどを見て思ったんですけど、PK shampooが主催しているフェスというだけじゃなくて、PK shampooが作り上げた『PSYCHIC FES』というひとつの世界になってるのがすごいなと思って。「今日は『PSYCHIC FES』に出る」「今日は『PSYCHIC FES』を観に行く」っていう、特別な一日になっている感じがある。サーキットイベントって全国にたくさんあるけど、『PSYCHIC FES』というブランドとして、演者もお客さんもそれを意識して関わっているのが本当にすごい。今回出演するうえでも、「ちゃんとそこに挑まないとな」と思って。気合いが入っていますね。
――『PSYCHIC FES』に限らず、ヤマトさんといえば、お酒のイメージもあります。コロナ禍で飲み会自体が減った印象があるんですけど、大切にしている感覚はあるんですか?
ヤマト さっき、しのだが「イベントじゃなくて、飲み会にすればいい」って言っていたのも、わかるんですけどね。この前、大阪をリリースツアーで回っていたとき、いつも打ち上げで行く店にふらっと行ったら、たまたま同じ日に『現在地フェス』組が打ち上げをやっていて。20歳くらいの若い子たちが171筆頭に楽しそうにやっていた。最近ってお酒=悪みたいに言われがちだし、別にお酒である必要はないけど、何も音楽に限らず、人が人としてつながることって大事だと思うんです。仲良くないまま音楽だけでバチバチにやり合っても、それって1対1の勝った負けたで終わっちゃうじゃないですか。ビー玉みたいにぶつかり合ってパチバチ弾け合うのも面白いけど、たとえば粘土みたいにくっついて一緒に何かを形作ったり大きなものになっていけることにも価値があると思う。だからこそ、そういう場が自然に生まれる『PSYCHIC FES』みたいなイベントをやりたいなという気持ちはあります。
――田村さんはどうですか? コミュニケーションの場としての打ち上げについて。
田村 僕、多分この3人の中ではいちばん飲み会行かないタイプなんですけど、もともとは好きだったんですよ。大学生の頃とか。でも、バンドを始めてからは遠征が多くて、終電で帰らなきゃいけなかったり、車移動だったりで、あまり飲みに行けなくて。でも、この前『現在地フェス』の打ち上げがすっごく楽しくて。そのとき、ヤマトさんにお会いしたんです。
ヤマト 一瞬だけ会ったね。何も話してないけど(笑)。
田村 今までのヤマトさんって、どこかで噂を聞く存在みたいな感じだったんですけど、実際に会うと、楽しい夜の終盤に突然現れる存在みたいな感じで(笑)。初めて会ったときはいきなり別の卓の人と喧嘩してましたけど(笑)。最近改めて、飲み会ってやっぱ楽しいなって思いました。
――しのださんはどうですか?
しのだ うちは、ドラムの正義とベースのおねぎ(ねぎしのはん)が結構飲んで歩いているタイプで。僕自身は、半々くらいの感覚で必要だと思っています。ノミニケーション的なものも大事だと思うし、そういう場で人と繋がることもいっぱいある。でも、音楽は職人技というか、本質的な部分がちゃんと伴ってないと広がらないとも思っているから僕は半々ですね。
――『PSYCHIC FES』は、そういう人との繋がりが根っこにあるフェスでもありますよね。
ヤマト 音楽制作、演奏のクオリティはもちろん大前提だし、飲めない人を無理に誘ったりもしないんですけど、僕がずっと意識してるのは、「人間としての面白さ」なんですよね。大阪のファンダンゴの店長の加藤さんに、「人間としておもろいやつは「あいうえお」って言うだけでも面白い」みたいなことを言われたことがあって。同じ言葉を同じように言っても、誰が言うかで意味が全然違うと思う。結局、作ってる人間が見えるような音楽が好きなんですよね。イベントを組むときも同じで、音楽が素晴らしいっていうのは当然担保された上で、「この人はどんな人なんだろう」って部分が見える対バンやタイムテーブルを組みたいです。イベントのタイトルやフライヤー、告知文にいたるまで、出演する人たちやお客さんの人間性や空気感がちゃんと見えるものにしたい。

――ヤマトさんとしては、ふたりそれぞれのどういうところが面白い、惹かれたと思って、『PSYCHIC FES』に呼んだのですか?
ヤマト 171に関しては、地元の国道171号線が由来だと思うんですけど、僕はそこを通って高校に通っていたから、その時点でもう親近感がすごくて、ずっと気になっていたんです。音を聴いたら、歌詞もすごく印象的で。文学的って言うと陳腐かもしれないけど、等身大でリアルな表現をしているバンドだなと。そこにある、探りながら書かれているような迷いの線がいいというか。この前、『りんご音楽祭』でinaさんという絵描きの方とデザインの話をしていた時に「何も考えずに引いた線と、ちゃんと考え抜いて引いた線は、見る人が見ればすぐにわかる」とおっしゃってて。171の曲にも、それに通じるような迷いの線がある気がする。1本1本の線が、迷いながら引かれていて。でも、その迷いの形跡が魅力になっている。そういう音、そういう言葉を出せるバンドだと思います。
――今のヤマトさんの話を聞いて、田村さんはどう感じましたか?
田村 等身大っていうのはまさに自分たちの軸でもありますし、迷いの線って言葉も、今まで自分で言語化したことはなかったですけど、すごくしっくりきました。やっぱり自分たちの音楽の中心には、大げさになりたくないという気持ちがあって、そういう部分をちゃんと残していきたいなと、改めて思いました。
ヤマト 「こういう流れならこの言葉を使うよね」っていうクリシェを、絶妙にちゃんと避けている感じがあるんですよね。たとえるなら“ためらい傷”というか、迷いながら踏み切ったジャンプの足跡みたいな。そういう跡がちゃんと見える。僕自身もそういう部分を大事にしているから、余計に共感するのかもしれない。聞き慣れた言葉でも、並べ方次第でハッとする瞬間が生まれる。そういう言葉の組み替えの試行錯誤が、ちゃんと見えるんですよね。ギターフレーズも同じで、ちゃんと美学がある。
――トップシークレットマンに関しては、いかがでしょう?
ヤマト 僕、トップシークレットマンのことも、めちゃくちゃ好きなんですよ。171が迷いながら前に進むバンドだとしたら、トプシは迷いを吹き飛ばして突き抜けてるバンド。「しのだ! しのだ!」って、歌詞の中で自分の名前を叫んでいるのとか、俺には考えられないけど(笑)、しのだはためらわない。もちろん内側には迷いもあるんだろうけど、外から見てるとスカッとしてるんですよね。トップシークレットマンって、好きな人は熱狂的に好きだし、合わない人には「何なんだこいつら」って言われるタイプのバンドだと思うんですけど、でもそれこそが、パンクバンドなんじゃないかなって思う。世間から後ろ指さされても、「それでもやりたいことをやる」っていう。曲もめっちゃかっこいいし。生き方と音楽とシーンのムーブメントが全部地続きになってる。シンプルに言うと、カリスマ性があると思います。僕は結構ごちゃごちゃ考えすぎるタイプで、だからこそ、しのだみたいな存在には年下ながら憧れますね。“好き”とか“嫌い”って言葉じゃなくて、尊敬とか憧れに近い。「俺も本当はああいうふうにやってみたかったのかもな」って思うこと、あります。
――ヤマトさんから、そうした言葉を聞いたことはありましたか?
しのだ いや、ないです。ちょっと照れますね。
――パンク性という言葉が出てきましたけど、しのださん自身は、自分のやっていることにパンク精神みたいなものを感じますか?
しのだ 僕は、基本的に「どうせ死ぬから」って思って生きているんですよ。なんでも考えすぎちゃうタイプなので。パンクもハードコアも大好きですけど、精神性としては、もっと素の部分から出てきている感じというか。「こうあるべき」って考えてやっているというより、自然とそうなっている感じですね。
――どうせ死ぬからっていうのは、つまり「どうせなら全部やってやろう」っていうこと?
しのだ もちろん倫理観はちゃんとあるんですけど、怒られたとしても、「どうせ死ぬなら、やれるとこまではやっとこう」って気持ちは常にある。そういう感じですね。
――その感覚は、音楽を作るうえでも影響していますか?
しのだ メンバーにも、そういう破滅的な衝動みたいなものは常にあると思う。うちのメンバーも結構やばい奴ばっかなんで(笑)。そういう危うさがあるからこそ、逆に続けていけるのかもしれない。ギリギリのところでやっている感覚が、バンドを動かしている気がします。
――逆に、おふたりから見たPK shampooは、どんなふうに映ってるんでしょう?
しのだ 僕と同じ世代の友達は、みんなPK shampooが好きなんですよ。それってすごいことじゃないですか? こうやって『PSYCHIC FES』みたいなものを自分たちで開催して、しかもそれが単なるサーキットイベントじゃなくて、ちゃんとムーブメントとして成立してる。「バンド主催のフェス」っていう枠を超えているんですよね。そういうことを、ちゃんとやりきれるバンドって本当に少ないと思う。だから僕は、ヤマトさんたちのことをすごく尊敬しています。
ヤマト もっと言ってええねんで(笑)。
しのだ だいぶ、細かくすってますよ、ごま(笑)。
一同 (笑)
しのだ そういうところは先輩だなって感じます。僕はこういうのが下手で、うちは正義(ドラム)が太鼓をバンバン叩くんで、そこでバランスを取っています(笑)。
ヤマト ふたつの意味でな(笑)。
一同 あはははは。
田村 僕もトップシークレットマンには強い憧れがあって、「本当はこういうことがやりたかったな」って思う瞬間がある。同時に、PK shampooに対してもそういう憧れを持っていて。もし評論家がこの3組を並べて書くとしたら、うち(171)はパンク成分がいちばん薄いと思うんですよ。でも僕自身はパンクロックが大好きで、本当は恥ずかしいことを恥ずかしがらずにやりたい。ただ、どうしても見栄とか恥じらいみたいなものに縛られてしまう瞬間があって。パンクって結局そこを超えたところにあるじゃないですか? 後ろ指をさされても堂々とやる。その姿勢がムーブメントを生み出すと思うんです。PK shampooは、まさにそれを体現している。インディーズからメジャーまで、今の日本の音楽シーン全体を巻き込んで、ひとつのうねりを作っている。もちろん中心にいるのはPK shampoo自身ですけど、それを支えているのはリスナーでもある。その構図が本当にすごい。憧れですね。
ヤマト もっと言っていいんやで(笑)。
しのだ いちいちフィードバックがついてくるなあ(笑)。
ヤマト 僕は、自分でパンクスとか名乗っているけど、どちらかというと始めた瞬間から年上の人たちから何故か割と歓迎されて自分もそれに迎合してしまったんですよね。パンクスって名乗ってるくせに、コメンテーターとかやって文化人ぶったりして。それが悪いことだとは言わないけど、自分の中で「これって本当にパンクなのか?」って葛藤はある。そんな中から僕が目指しているのは、聴いた瞬間に良い曲であることはわかるけどなぜ良いのかは説明できない、既視感があるのにどこにもない。そういう存在になりたいと思っています。いつか自分たちがいなくなっても、後輩たちや全然違う世代がどんどん新しいものを生み出していく。そうやって僕らの一生かけた仕事を軽々と飛び越えていくようなバンドが出てくると最高だなと思うんです。もし『PSYCHIC FES』が、そのきっかけや通過点になれたら。それだけで、もう十分うれしいです。
――今年で3年目を迎える『PSYCHIC FES』ですが、「ムーブメント」としてこの先も長く続けていきたいという気持ちはありますか?
ヤマト ここまで言っといてなんですけど、僕は根っこの部分ではシンプルに酒を飲みたいだけの人なんですよ(笑)。その上で、しのだの話とは逆ですけど、「どうせ集まるならライブもやったらよくね」っていう考え方が、始まりにある(笑)。もちろん飲もうが飲むまいが、ちゃんとやりますけど。だから「何年続けたい」とか「次はどんな規模でやる」とか、そういうことはあまり考えてないです。僕の中では、あくまでお客さんも含めて、人間が集まったパーティーの延長線上にあるイベントでありたい。来年もどうなるかわからないし、今年だって成功するかはまだわからない。でも、やっぱりパーティーや飲み会の良さって、本来なら出会わなかったかもしれない人と仲良くなれたり、逆にケンカしちゃったり、そういう予測不能な交わりが生まれるところだと思う。音楽だって、バンドを通して仲良くなったり、ありえないくらい悪くなったりしちゃうところは同じだと思います。『PSYCHIC FES』くらい世代も主義もジャンルも違う人たちが一緒に集まって、お客さんも熱量を持ってきてくれるイベントって、自分で言うのもなんですけど、なかなかないと思うんで。そういう意味で、これは僕の生き方そのものだし、音楽と、くだらない遊びって意外と共存するよ、って証明みたいなものなんです。そういうものを見せられるなら、それが『PSYCHIC FES』の存在意義なんだと思いますね。

――最後に、今年の『PSYCHIC FES』、どのような気持ちで臨みたいですか?
しのだ いっぱい遊びたいです(笑)。『PSYCHIC FES』って、出演者がほとんど友達みたいなもんなんですよ。ほんとに、遊びたい人しかいない。お客さんもそれをわかって来てくれる人たちばかりなので、今年も思いっきり遊びたいです。どの箱が今年はしょんべんまみれになるか(笑)。
田村 僕は今日までは、みなさんと「初めまして」みたいな感じだったんですけど、この話をしていて、いまは遊ぼうって気持ちです(笑)。ほんとは171のライブも“しょんべんまみれ”にしたいんですけど、僕らのライブではそうならなそうなので(笑)。お客さんも、演者も、みんなで楽しみたいです。
ヤマト おしっこは、やめてください。当然うんちもダメです(笑)。楽しい、って気持ちは、ただ単に練習しなきゃ、ちゃんとやらなきゃ、みたいな気持ちよりも遥かに強いエネルギーだと思うんです。171もトップシークレットマンも、ちゃんと才能があるし、実力もある。あとはもう、楽しんでくれることが一番のクオリティアップに繋がると思います。出演者が「楽しみたい」って言ってくれるうちは、『PSYCHIC FES』は絶対に大丈夫。僕も一緒に、めいっぱい楽しみます。
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<イベント情報>
『PSYCHIC FES 2025』
2025年11月15日(土)
会場:Zepp Shinjuku (TOKYO) / 新宿LOFT / LOFT BAR / 新宿MARZ / 新宿Marble ほか
時間:各会場 開場 11:00 / 開演 12:00
出演:PK shampoo / ART-SCHOOL / アンジーモーテル / 171 / 思い出野郎Aチーム / かずき山盛り / KING BROTHERS / クリトリック・リス / 小林私 / sidenerds / サニーデイ・サービス / 挫・人間 / さよならポエジー / ザ・シスターズハイ / 時速 36km / 自爆 / ジュウ / SuU / STANCE PUNKS / 多次元制御機構よだか / w.o.d. / THIS IS JAPAN / TENDOUJI / トップシークレットマン / Hue’s / フリージアン / PURIKURA MIND / the bercedes menz / ポップしなないで / 眉村ちあき / モーモールルギャバン / 山田亮一とアフターソウル / ラブリーサマーちゃん / 浪漫革命 / 忘れらんねえよ ほか
【チケット情報】
前売スタンディング 7,300円(税込 / ドリンク代別)
https://w.pia.jp/t/psychicfes-2025/
関連リンク
■『PSYCHIC FES 2025』オフィシャルサイト:
https://pkshampoo.jp/psychicfes/
■PK shampoo 公式サイト:
https://pkshampoo.jp/
■171 公式サイト:
https://inaichiband.com/
■トップシークレットマン 公式サイト:
https://topsecretman.com/
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