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19歳・城桧吏の“理想の大人像”「何事も楽しむことを大切にできる人」

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城桧吏 (撮影/米玉利朋子)

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「大切な翔太という役と共に、作品を通して僕自身も成長していきたいと思います」――これはプレミアムドラマ『終活シェアハウス』(NHK BS・BSP4K 毎週日曜 夜 10時~)の制作時に発表された城桧吏のコメントだ。

映画『万引き家族』で一気に注目の的となり、近年は『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか』への出演も話題となった城。本作は、そんな城にとってNHK連続ドラマで初主演を務めることになった作品でもある。

城は大先輩たちに囲まれる現場で何を感じとり、どのように成長しているのか。撮影中のエピソードを聞くと同時にプライベートの顔に迫ると、19歳になったばかりの等身大の姿が見えてきた。

『終活シェアハウス』で見えてきたこと

10月19日より初回放送がスタートする『終活シェアハウス』は、歌子(竹下景子)、瑞恵(戸田恵子)、厚子(室井滋)という68歳の女性3人が住むシェアハウスの雑用係に任命された城演じる翔太とその恋人である美果(畑芽育)が主人公のヒューマンコメディー。

“今”をうまく生きられない、若い世代とシングルシニア女性たちが互いにインスパイアされていくといった物語だ。

“終活”という言葉を聞く以上、どうしても重たいテーマなのかと思いがちだが、その内容は非常にポップ。ときどき涙を誘うシーンがありつつも、基本的には明るい気持ちで楽しめるところが、このドラマの魅力である。

そんな作品に対して城は「おばさまたちと、僕が演じる翔太や美果が繰り出す新しい世界観っていうのが感じられて、すごく新鮮な気持ちになりました。もちろんテーマは終活ではあるのですが、今後生きていく上で何を大切にしていくかというところに注目していただければと思います」とコメント。

また、畑と共に主演を務めることについては「逆にあまり主演としての意識はしていないんです」ときっぱり。畑からは会って早々「城くんと仲良くなりたいと思って、いろいろと調べてきたんだ!」と言われたことを明かし、今ではボケあったり、ツッコミあったりできる仲になったと教えてくれた。

緊張をほぐしてくれた共演者の存在

出演作を増やし続ける畑、そして芸能界の第一線で活躍し続ける竹下、戸田、室井。そこに途中から加わる緑川恒子役の市毛良枝と、どこを見渡しても先輩だらけの現場に身を置いている城。

このような環境について城は「皆さんが大ベテランですし、僕自身、ちょっと緊張して現場に入りました」と少しはにかみながら話す。

しかし「作品自体の温かさや、先輩方の雰囲気のおかげで、伸び伸び参加させていただいています。台本の中の4人のおばさまたちは、すごく個性豊かで、それぞれの性格は違うものの、何か一緒のものを持っているという印象があって。そこが竹下さん、戸田さん、室井さん、市毛さんにも通じているというか。みなさんと一緒にいると、落ち着いた気持ちになって、安心しながら演じられるんです。今はほとんど緊張もほぐれて、楽しんでできています」と笑顔を見せた。

お人好しで流されやすい翔太は「城桧吏そのもの」

今回、城が演じる翔太という役は、お人好しで流されやすく、就職活動も苦戦中という役どころ。このキャラクターについて城は「ベースの性格が城桧吏そのものだなと感じます」と照れくさそうに話した。

「僕と翔太には、似ていると感じる部分がたくさんあります。演じているとたまに城桧吏がひょっこりと出てきそうなことが多々あるので、そこの境目を探りながら演技していて。逆に難しいですね」

作品を見てみると、そもそも見ず知らずのおば様たちが住むシェアハウスの雑用係になること自体、かなりのお人よしに見えるが「そこは翔太の良いところでもあるし、ちょっと悪いところでもありますよね。でも、他人の悩みごとを、自分の悩みごとのように感じられる、優しい性格だったり、人のために尽くそうと頑張ったりする部分はすごく素敵な部分のようにも感じます」と翔太というキャラクターを評価した。

ちなみに、プライベートでの城は、自分が主導権を握って人を引っ張っていくよりも、人についていくのが好きなタイプなのだそう。

「僕、友達の行きたい場所についていくのが好きなんです。基本的に、友達の好きなものを楽しめるタイプなこともあって。逆に、僕が好きで、友達があんまり興味のないことに巻き込むのは申し訳ない気持ちになってしまうんですよね」

そんな城は普段はインドア派。「一人で家でゲームをしたり、絵を描いたり、映画、ドラマやアニメを見たり、漫画を読んだりしているんですけど、友達に誘われて遊びについて行くうちに外で遊ぶのも好きになりました」

理想の大人は「何事も楽しむ気持ちを大切にできる人」

「大切な翔太という役と共に、作品を通して僕自身も成長していきたいと思います」――ドラマ制作発表時の城のコメントについて深掘りすると「この現場だからこその感覚かもしれません」と真剣な眼差しで一言。

「普段から成長していきたいとは思っていますが、もちろん成長って簡単にできるものではないとも思っていて。でも、今回の現場は、大ベテランの皆さんに囲まれて、毎日学ぶことの多い現場なので、吸収できることはしっかり吸収していこうという思いで、撮影に臨んでいるんです」とやる気を見せた。

そんな城が最近成長を感じたことについて質問を投げかけると、しばらく考えた後で「あまり深い話にはならないんですけど……」と話し始めた。

「今年高校を卒業したので、お仕事できる時間帯の制限が解除されました。そこで初めて大人になったんだなというふうに思えて、ちょっと嬉しい自分がいるんです。実は、昔から夜型なこともあって、みなさんが疲れていくにつれて、僕は逆に元気になっていくんですよ。夜の撮影がすごく楽しみだった。今が一番力を発揮できている気がします」

9月6日に19歳になったばかりの城にとって、10代ラストの1年が始まったばかり。これから大人になるにあたって、理想の大人像を聞くと「何事も楽しめる気持ちっていうのを大切にできる自分でいたいです」と目をキラキラとさせる。

そんな城は今の自分について「まだまだ8:2で子どもっぽいなと思います。大人になったなと感じるのは2割にも満たないくらい」と分析する。その理由を聞くと「僕、人と話すのもすごく好きで、話していると、だんだん盛り上がっていっちゃって、子どもっぽく、はっちゃけちゃったりしてしまうんです」と率直に語った。

あどけない一面でスタッフの心に入り込んでいく城が、これからどんな大人になっていくのか。城を追いかける楽しさはそこにあるのかもしれない。

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プレミアムドラマ『終活シェアハウス』

NHK BS・BSP4K 毎週日曜 夜 10時~
https://www.nhk.jp/g/blog/45jweqfbix/


撮影/米玉利朋子、取材・文/於ありさ

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