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東京文化会館で“劇場デビュー”を。森絵都原作の『彼女のアリア』を生田みゆきが演出

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Music Program TOKYO シアター・デビュー・プログラム 『彼女のアリア』公演チラシ

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2025年10月24日(金)・25日(土)、東京・東京文化会館 小ホールにてシアター・デビュー・プログラム『彼女のアリア』が上演される。直木賞作家・森絵都の短編小説を原作に、若手演出家として注目される生田みゆきが演出を、またチェンバロ奏者としても活躍する作曲家・根本卓也が作曲を手がける本作は、文学と音楽、演劇、コンテンポラリーダンスのコラボレーションによる新たな舞台作品。子どもも大人もきっと、舞台の楽しさに目覚めたり、あらためて気付かされたりする場となるだろう。

「シアター・デビュー・プログラム」は、クラシック音楽と演劇、ダンスなど多彩なジャンルを融合させ、一流アーティストとともに若い世代に舞台芸術との出会いを届ける東京文化会館のシリーズ。東京文化会館では、未就学児を対象とした音楽ワークショップやコンサートを展開してきたが、その次のステップの「舞台芸術」による「初めての劇場体験」を提供する場として、2021年度にスタートした。これまでも多彩なアーティストが参加し、さまざまな作品が上演されてきた。たとえば今年6月には、2022年に上演されて高い評価を得た『虫めづる姫君』を再演、音楽監督、ピアノの加藤昌則による作編曲と、舞踏の我妻恵美子による演出、振付で、音楽家、舞踏手たちのコラボレーションが再び客席を楽しませた。

『彼女のアリア』稽古風景

今回上演される『彼女のアリア』は、森絵都の短編集「アーモンド入りチョコレートのワルツ」収録の小説「彼女のアリア J・S・バッハ<ゴルドベルグ変奏曲>より」が原作。中学3年生の「ぼく」は不眠症に悩まされ、母から「ゴルトベルク変奏曲」のCDを渡された。J.S.バッハが不眠症患者のために書いたと言うこの曲を、「ぼく」は気に入り──。不眠症に悩む少年「ぼく」と、嘘をついてしまう「藤谷」。ふたりの心の揺れ動きが、今年生誕340年を迎えたJ.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」で表現される。

『彼女のアリア』稽古風景

生田は文学座所属、第31回読売演劇大賞優秀演出家賞、令和5年度芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した新進気鋭の演出家、また根本はこれまでにオペラや声楽曲を中心に発表している作曲家だ。俳優陣は、藤谷役の北川理恵、「ぼく」役の久米俊輔と、数々の演劇の舞台で活躍するふたりが登場。また振付を担う中村蓉は、国内外でダンス作品を上演するほか、オペラの演出・振付も手掛けるなど多才、野口卓磨、長谷川暢とともにダンサーとしても出演する。さらにピアノは第2回東京音楽コンクールピアノ部門第2位で、映像作品等への楽曲提供や文筆まで幅広く手がける森下唯と、さまざまな個性が集結。ジャンルを超えたコラボレーションで作り上げる舞台は、きっと記憶に残る劇場体験になるはず。本作の主な対象は中学・高校生だが、小学生、また大人にとっても “劇場デビュー”にぴったりの作品だ。


<公演情報>
Music Program TOKYO シアター・デビュー・プログラム『彼女のアリア』

原作:森絵都(『アーモンド入りチョコレートのワルツ』(角川文庫刊)収録『彼女のアリア J・S・バッハ<ゴルドベルグ変奏曲>より』)
演出:生田みゆき
作編曲:根本卓也

脚本:鎌田エリカ
振付:中村蓉

出演
藤谷:北川理恵
ぼく:久米俊輔
ダンス:中村蓉、野口卓磨、長谷川暢
ピアノ:森下唯 *第2回東京音楽コンクールピアノ部門第2位

曲目
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲より
アルカン:鉄道
根本卓也:オリジナル作品
ほか

2025年10月24日(金)・10月25日(土)
会場:東京文化会館 小ホール

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2520655

公式サイト:
https://www.t-bunka.jp/stage/26696/

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