まもなく開催! 第38回東京国際映画祭の多彩なイベントを紹介
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第38回東京国際映画祭 ポスター
日本最大の国際映画祭となる第38回東京国際映画祭が、10月27日(月)から11月5日(水)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催される。本稿では、海外からも多くのゲストを迎えて行われる多彩なイベントの一部を紹介する。
東京国際映画祭では、レッドカーペットやコンペティション部門上映のほか、東京ミッドタウン日比谷や六本木ヒルズ、丸の内エリアなどを会場に、トークイベントやマスタークラス、シンポジウム、セミナーなど多彩なプログラムが展開される。特に注目は、11月3日(月・祝)に開催される黒澤明賞の受賞者記者会見および授賞式&晩餐会で、今年は李相日監督とクロエ・ジャオ監督のふたりに贈られる。
10月28日(火)から11月5日(水)まで無料で開催される屋外上映会では、人気アニメの特集のほか、周年記念の旧作から、今年公開されたばかりの邦画や最速無料上映となる洋画まで、バラエティに富んだラインナップが用意されている。11月2日(日)には『劇場版マクロスF〜サヨナラノツバサ〜』上映後、『マクロスF』シェリル・ノーム役の歌担当May'nによるミニライブイベントも実施される。
映画祭ならではのゲストによるトークイベント「交流ラウンジ」にも注目。ピーター・チャン監督によるマスタークラスをはじめ、藤元明緒監督×ペンエーグ・ラッタナルアーン監督、山田洋次監督×李相日監督、三宅唱監督×リティ・パン監督、是枝裕和監督×クロエ・ジャオ監督など、日本を代表する映画監督と世界で活躍する映画監督の対談が行われる。
女性の活躍にスポットを当てた「ウィメンズ・エンパワーメント部門」では、「東京から世界へ──日本の女性プロデューサーが世界進出するために」「ウィメンズ・エンパワーメント・トーク“ハー・ゲイズ”」「女性映画祭の力」などのテーマでイベントが開催される。アニメファン必見の「アニメシンポジウム」では、『桃太郎 海の神兵』から『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』まで国産アニメーションと戦争の関係を考えるトーク、河森正治監督らが登壇する「アニメーションだからできること」などのプログラムが組まれている。
映画教育にも力を入れており、「TIFF映画教育国際シンポジウム2025《〜映画教育のネットワークと担い手の課題〜》」では、日本の映画教育が抱える課題やオランダ・スペインの事例を紹介。「TIFFティーンズ・シネクラブ2025報告会」では、俳優の池松壮亮をクラブ部員に迎え、中学生とともにユース部門の作品を鑑賞・対話する活動の報告会が行われる。
映画ビジネスの側面も重視しており、10月29日(水)から31日(金)までは併設ビジネスコンテンツマーケット「TIFFCOM2025」が東京都立産業貿易センター浜松町館で開催される。『ONE PIECE』実写シリーズのエグゼクティブプロデューサーを務めた藤村哲也による基調講演や、東南アジアとの国際共同製作についてのセミナー、日本のアニメーションの海外展開に関するセッションなど、合計20本のセミナーが予定されている。
映画祭期間中はレッドカーペットのマルチアングル配信や各種イベントの模様を「cyberTIFF Original」として配信。公式サイトから視聴できるため、会場に足を運べない映画ファンもオンラインで映画祭の熱気を体感できる。なお一部のイベントは一般観覧不可となる。
<開催情報>
『第38回東京国際映画祭』
期間:10月27日(月)~11月5日(水)
会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
公式サイト:
https://2025.tiff-jp.net/ja/