Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > 永瀬正敏が過酷な役作りで北斎を熱演『おーい、応為』50代から90歳までを演じ分けた新カット&メイキング一挙公開

永瀬正敏が過酷な役作りで北斎を熱演『おーい、応為』50代から90歳までを演じ分けた新カット&メイキング一挙公開

映画

ニュース

ぴあ

『おーい、応為』 (C)2025「おーい、応為」製作委員会

続きを読む

フォトギャラリー(16件)

すべて見る

公開中の映画『おーい、応為』で、主人公の父・葛飾北斎を演じた永瀬正敏の役作りに絶賛の声が寄せられている。

本作は、破天荒な天才絵師・葛飾北斎の娘であり、弟子でもあった葛飾応為の物語。美人画は北斎を凌ぐと評され、数少ない女性絵師として江戸の男社会を駆け抜けた先駆的な存在だ。豪胆で自由、そして絵にまっすぐに生きた応為の知られざる姿を長澤まさみ主演で描き出す。

永瀬は、50代から90歳までの晩年の北斎を体現するために、役者生命を懸けた迫真の役作りに臨んだ。「40年間の変化をできるだけリアルに見せたい」と自ら提案。監督やメイク、衣装スタッフと徹底的に話し合い、50代は髪を薄く見せる加工から始まり、その後は剃髪し部分カツラの長さを調整するなど、段階的に外見を変化させていった。

さらに、「年齢を重ねる役は、やりすぎると嘘になる。ある大監督に“年を取るほど、俺はまだ大丈夫と元気に見せようとするものだ”と教わったことがあって、それを意識した」と明かす。外見は小さく小さく絞んでいく一方で、口調や動きは衰えすぎずに保ち、芝居のさじ加減に苦心した。

また 80代後半の北斎が残した絵を参考に、その時期の姿を逆算しながら年代ごとに肉体や姿勢を作り分けるなど、徹底したリアリティを追求。「親父が年を取って小さくなったと感じたことがヒントになった」というように、自身の経験も役作りに生かしている。

さらに、撮影中はクランクインから2〜3週間で8kgを落とす過酷な減量にも挑戦。役を振り返り、永瀬は「北斎という日本を代表する絵師を演じられたことは幸せだった。クランクアップしたくなかったほど愛おしい現場。応為や善次郎たちと過ごす空間、絵を描く行為そのものも含めて、とても温かく、愛おしい時間だった」と充実感をにじませた。

あわせて、永瀬が自ら撮影したメイキングカットも到着。北斎の生を追うように捉えた京都の撮影所での光景や富士を望む小屋、愛犬サクラとの静かな時間など、1枚1枚に役として北斎を生きた永瀬のまなざしが刻まれている。

永瀬正敏 撮影メイキングカット

大森立嗣監督も「毎回、翌日や翌々日のシーンごとに細かな髪型や見た目を確認した。永瀬さんの楽屋に行くと緊張するのですが、それ以上に映画を愛している空気にこちらも飲まれた」と振り返り、「世界で活躍し、日本映画を牽引する俳優としてのストーリー性とは関係なく、永瀬正敏という俳優そのものの凄まじさ、底力を感じた」と最大級の賛辞を贈った。

<作品情報>
『おーい、応為』

公開中

公式サイト:
https://oioui.com

(C)2025「おーい、応為」製作委員会

フォトギャラリー(16件)

すべて見る