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『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』反ナチス運動のきっかけとなる本編映像公開

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『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』 (C) 2024 Crow’s Nest Productions Limited

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11月7日(金)に公開される映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』より、本編映像が公開された。

ナチスがユダヤ人迫害や教会を弾圧し圧政を進めていた第2次世界大戦下、そのナチスと闘い続けた実在のドイツ人牧師ディートリヒ・ボンヘッファー(1906年-1945年没)。平和を祈る聖職者でありながら、いかにしてスパイ活動に身を投じ、ヒトラー暗殺の共謀者になっていったのか? 没後80周年を迎えた今年、勤勉なキリスト者であり、抵抗運動の闘士として生き抜いた39年間の短くも濃厚な生き様と、“20世紀を代表するキリスト教神学者のひとり”と呼ばれる英雄の知られざる姿を描く。

監督・脚本・製作を務めたのは、『ハドソン川の奇跡』や『博士と狂人』など実話を得意とするトッド・コマーニキ。ボンヘッファーを演じるのは、舞台演劇出身のドイツ人俳優ヨナス・ダスラー。共演には『イングロリアス・バスターズ』『名もなき生涯』のアウグスト・ディールや、『エイリアン:ロムルス』のデヴィッド・ジョンソンなどが名を連ねた。

公開されたのは、のちにボンヘッファー(ヨナス・ダスラー)とともに「神の言葉のみに従う」と主張しナチスに抵抗する「告白教会」を設立した牧師マルティン・ニーメラーに、ナチスの危険性を説くシーン。ナチスの台頭とともに、ドイツの教会は「帝国教会」と名付けられナチスに支配されようとしていた。独裁者ヒトラーを救世主のように崇拝し熱狂する聴衆を見て、アメリカ留学の際に目の当たりにしたアフリカ系アメリカ人への人種差別が、対象を変えて祖国ドイツでも同じことが起きていることを悟るボンヘッファー。この熱狂に危機感を感じたボンヘッファーは、ドイツ教会牧師のニーメラー(アウグスト・ディール)にナチスの危険性を説く。

「(ヒトラーは)国民の想像力をつかんだ。教会参列者が激増した」と取り沙汰にしないニーメラーに対し、「問題は数じゃない。“誰を”拝むかです。このままでは莫大なツケを払わされる」と今の状況を早々に危惧するボンヘッファー。現代の社会問題にも通ずるような、他人事ではない緊迫した一幕となっている。

本作で描かれるナチスの台頭とボンヘッファーの抵抗を通じて、監督のコマーニキは「他者の人間性を制限する瞬間からその人が苦悩しても構わなくなります。これこそファシズムが台頭する仕組みです。そして今、私たちはこの仕組みがどのようにして生まれたのか、そして何ができるのかを自覚しなければなりません」と、無関心であることの危険性をこの映画から感じてほしいと語った。

『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』本編映像

<作品情報>
『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』

11月7日(金)公開

公式サイト:
https://www.hark3.com/bonhoeffer/

(C)2024 Crow’s Nest Productions Limited