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「ファンの皆さんに対して、誠実に関係を築いて来れた」デビューから4年、INI後藤威尊の“王子様への道のり”

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インタビュー

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後藤威尊 (撮影/堺優史)

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11人組グローバルボーイズグループINIは、サバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」をきっかけに、2021年6月に結成されたグループ。

シングルを出せば、各種チャートのトップにランクインし、今年9月には愛知県・名古屋市にあるバンテリンドーム ナゴヤでの3デイズ単独公演を成功。デビュー時から、その勢いは止まらない印象だ。

しかし、順調に見える反面「常に葛藤や不安はつきものだ」と答えるのはメンバーの後藤威尊。今回は10月31日に公開となるドキュメンタリー映画「INI THE MOVIE『I Need I』」に映し出された心境と、デビューから4年間“ストイックな王子様”としてグループを引っ張る後藤のパーソナリティーに迫った。

「本当に埋まっているのかな?」初の単独ドーム公演前の不安

――10月31日より公開されるドキュメンタリー映画「INI THE MOVIE『I Need I』」では、2024年2月に開催されINIにとって初の単独ドーム公演となった『INI 2ND ARENA TOUR [READY TO POP!] IN KYOCERA DOME OSAKA』の映像も映し出されているとお伺いしています。率直に、初の単独ドーム公演前、後藤さんはどんな気持ちでしたか?

ツアーの最初の公演の時に「京セラドームにて追加公演!」とサプライズで発表があったのですが、その時はものすごくびっくりしたし、嬉しくて泣いちゃって。ドームでライブができることへの嬉しさというか、ちゃんと自分たちは進んでいるんだなというのを実感できた安心感がありました。ただ、ちょっと冷静になってみると「本当にドーム大丈夫なのかな?」という心配が出てきて、実際にステージに立つまでは、正直「本当に埋まっているのかな?」みたいな不安がありましたね。MAMA(アジアの音楽授賞式)だったり、そういう大きなイベントでドームというのを体験しているからこそ、自分たちだけで埋められるのか…って。

――そうだったんですね。INIといえば、デビュー前に行なわれた『INI 1ST FANMEETING』から、ずっと満席状態のイメージがあったので、キャパシティが埋まるかというところに対して不安だったというのは意外でした。

今こうやって振り返ってみると、最初の『2022 INI 1ST ARENALIVE TOUR[BREAK THE CODE]』がアリーナ5都市、次のセカンドアリーナツアーでは7都市と本当にありがたいことに、ずっと成長させていただいているし、良い経験をさせてもらってるなと思うんですけど。ちょうど『HANA_花』で曲の路線をガラッと変えた時期ということもあったので、MINI(INIのファンネーム)の方の反応はどうかなと不安があったんですよね。

――そんな不安を経て、実際に京セラドームに立った時に思ったことは?

本当にたくさんのMINIの方が応援しに来てくれて、僕らと一緒にたくさん歌ってくれているのを聴いて改めて「たくさんの人に応援してもらってるんだな」って実感が湧いて、心の支えになりました。そう考えると、京セラドームを終えた時は、もうめちゃくちゃ幸せな気持ちでしたし、京セラドームでステージを成功させたということが自信にもつながりましたね。個人的には学生時代にアルバイトをしていた場所でもあったので、自分がステージに立って、アーティスト側から見る景色って、想像以上にきれいで。すごく素敵な思い出になりました。

MINIのおかげで「当たり前」を「すごいことなんだ」と気づけた

――『INI 2ND ARENA TOUR [READY TO POP!]』の次に行われた『2024 INI FAN-CON TOUR [FLIP THE CIRCLE]』にも密着が入っていたとのことですが、会場はホール規模へ。ファンの方の間でも「このキャパで?」と当時話題になっていたのを記憶しております。

本当にありがたいことにそれまではアリーナツアーしかやっていなかったので、ホールの近さを初めて体験したのが[FLIP THE CIRCLE]でした。本当に近すぎて、正直すごくびっくりしましたよ。「汗飛んでないかな?」みたいな(笑)。でも、近さがあるからこそ、自分たちの熱量やパフォーマンスの細部まで届いていると思うし、僕たちからしても1番後ろの方の顔が見えるというのは、めちゃくちゃ楽しかったです。リアクションをダイレクトに受け取れたのは良い経験でした。

――ファンコンサートにちなんで、ファンについてもお伺いしたいです。定期的にファンの方とお話しする機会があるかと思うのですが、後藤さんのファンの方はどんな方が多いですか?

ありがたいことに「いつも威尊が頑張っている姿を見て、努力している姿を見て、自分もそれが原動力になってます」とか、「頑張ってるおかげで、自分も頑張れました」みたいなことを言ってくれる人は本当に多い気がします。それから、僕が頑張っていることや性格に対して「こういう努力をしてくれてるよね」と褒めてくれたり、リスペクトを持ってくれている人が多い気がしますね。

――後藤さんの人柄があってこそのやりとりですね。

そうなんですかね…そうだったら嬉しいです。僕自身は、気を使いすぎてしまったり、周りを見過ぎてしまったりする性格で悩んだこともあったのですが、それを肯定してくれたり、そういう自分の気を遣っていた部分をちゃんと分かってくれたりするMINIの皆さんのおかげで、自分では当たり前だと思っていたことをすごいことなんだ、と思えるようになったのは、本当にありがたいなと思っています。

「正直心苦しいな」と今までMINIに言えなかったこと

――少し話は戻りますが、ライブについて、もう1つ聞かせてください。ライブ前日のルーティーンなどはありますか?

前日はマッサージを受けて、会場でのリハがあって、そのモニターをして、マッサージを受けて早く寝て…という感じですかね。ちゃんとリハのステージを振り返って、イメージトレーニングすると落ち着く…というのはありますが、早く寝ること以外、特に変わったことはしていないかもしれないです。

――結成して間もないころに投稿されたVLOGで1日の予定を分刻みで、紙に書き出して、1個1個潰してやっていた姿が印象的だったのですが、今もそういう感じで、ライブ前に限らずスケジュールをルーティン化しているのでしょうか?

あの〜…これ、本当にずっと言いたかったことなんですけど…分単位のスケジュール管理、あのVLOGを撮った日しかやってないです。

――そうなんですか!?

すごく反響が大きくて、ファンレターとかで褒めていただいたり「マネしてやってみてます!」みたいなことを言われることもあるんですけど「いや、僕、あの時しかやってないんだよな」って(笑)。正直心苦しいなと思っていたので、この場を借りて謝らせてください。あの時しかやってないです!すみません!

ずばり「王子様への道のり」は、今どれくらい?

――とはいえ、後藤さんといえば、やはり筋トレなどに関してもストイックな印象は拭いきれないです。努力を続けることができる理由、原動力は何なのでしょう?

原動力はMINIの方ですね。ファンレターをくださったり、オフラインとか、オンラインとかでファンの人と接するときに、常に成長した自分を見せていたいし、常にカッコいいベストな状態の自分でいたいという気持ちがあるんだと思います。そういう意味では、この職業をしていなかったら、ここまで「カッコいいと思われたい」という気持ちは続かなかったと思います。ただ、それに関してファンの方に「ストイックで偉い!」と言われることがあるのですが、意外と良いペースでやれていて、自分の頑張れる範囲内で頑張っているので、嫌になったこととかはなくて。あくまでも「自分のペースが一番大事だよ」というのを伝えたいです。

――常にベストな状態で皆さんの前にいたい、まさに後藤さんのファンクラブブログでのブログタイトル「王子様への道のり」と繋がるなと感じました。ずばり、今「王子様への道のり」の到達度合いは、どのくらいでしょうか?

うーん、正直…だいぶ高い気がします。デビュー当時から「王子様になりたい」と言って、「王子様の道のり」というブログタイトルでやらせてもらっているんですけど、他のファンの人からすると、僕って明るくて、ポンコツで変わった人間だと思うんです。でも、自分の中では、すごい自信を持って「ファンの皆さんに対して、誠実に関係を築いて来れた」って言えるので。そういう面で、かなり100%に近いんじゃないかなと思っています。

――具体的に、誠実に関係を築いて来れたというのは、どういうところで感じますか?

常に自分の見せ方にこだわってステージに臨んでいたり、筋トレを続けているのもそうだし、こまめにプライベートメール(メンバーからのメールを受信できるサービス)やSNSの更新をしたりしているので。自分の中では、意識して誠実に向き合ってきたつもりなんです。だから、ここからは100%を常に更新し続けるだけかなと思っています。

――最後に、今後の目標を教えてください。

グループとしては、いろんな地方やいろんな都市でライブができたらなと思っています。それから、改めてドームでもコンスタントに公演を打てるようになりたいです。これまでの頑張り、例えばシングルの売り上げ枚数とかは本当にMINIのみんなが支えてくれて、みんなの力で出せた結果だと思っているんですけど、ここからは自分たちの力で出せる結果にもこだわっていきたいですね。もっといろんな方に自分たちの曲を聴いてもらうとか、それこそ紅白歌合戦に出場するとか、目標を少しずつ叶えていけたらなと思います。個人としては、いろんな国に行ったり、いろんな経験をしたいです。スカイダイビングとか!

撮影/堺優史、取材・文/於ありさ

<作品情報>
「INI THE MOVIE 『I Need I』」

2025年10月31日(金)公開

出演:
池﨑理人、尾崎匠海、木村柾哉、後藤威尊、佐野雄大
許豊凡、髙塚大夢、田島将吾、西洸人、藤牧京介、松田迅

監督:榊原有佑 武桜子 原田大誠
製作:LAPONE ENTERTAINMENT 東宝
制作プロダクション:吉本興業
制作協力:and pictures Your Films
製作幹事:東宝
配給:TOHO NEXT 吉本興業

公式サイト:
https://cf.ini-official.com/feature/movie_ineedi

(C)2025「INI THE MOVIE『I Need I』」製作委員会

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