【インタビュー】ココラシカが明かす、新曲「本能」に秘めた同世代へのメッセージ「“もっと自由に作っていいんだ!”という思いが強かった」
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Text:金澤寿和 Photo:スエヨシリョウタ
メンバー全員が今年でハタチ! そのフレッシュな勢いと、大人びた音楽観を携えたギターレスの3ピースバンド・ココラシカが、今年メジャー・デビュー。1stミニ・アルバム『Freedom』で広く注目を集める中、「CG部ネクストスターズ」のタイアップ・ソング「本能」をリリースした。当世シティポップを標榜する彼らが、自ら枠をブチ破り、同世代への共感を爆裂させたこの曲。その熱き情念、強い思いの丈を聞いた。
── ギターレスの3ピース、いわばピアノ・トリオというフォーマットは、どうして生まれたのですか?
こうき 高校の軽音楽部に入って“バンドを組んで”と言われたタイミングでは、ギターを入れたかったんです。でもイメージに合う良いギターが見つからず、とりあえずこの3人でスタートして、良い人が見つかったら入れようと。ところが、その頃に僕が書いていたのが、ギター抜きの3ピースで演った方が音を構築しやすい曲ばかりで。ならばそれが僕らの個性になるかも、と思い直し、この3人だからこそのスタイルを追求し始めました。
── シティポップを打ち出したのは、いつ頃からですか?
こうき メジャー・デビュー前、「恋よ、踊り出せ」という曲を作ったときに、初めてバンドとしてシティポップに向き合いました。それ以前はもう少し歌謡曲っぽいアプローチで、そこにファンクを取り入れて3人なりに昇華するカタチだったんです。でもそれを境に、自分たちの中でもキーワード的な存在になりました。それと近いタイミングで、フォーライフさんと繋がったんです。
── いわゆるシティポップで、意識したり憧れているアーティストは?
こうき 山下達郎さんの影響が大きいですね。ずいぶん昔の音楽なのにまったく古びてないのが大好きで。最近は達郎さん周辺を掘りまくっています。
らな 私も「恋よ、踊り出せ」からシティポップを聴き出したのですが、やっぱり達郎さんや竹内まりやさんが大好きになって。ベースだと伊藤広規さん。あの時代では一番イキイキしたベースを弾いていると思うし、躍動感のあるスラップのフレーズとか、どうしたら周りの雰囲気に負けない、あれほど生きた演奏ができるのか、すごく勉強させてもらっています。
こた シティポップも、今はもう解釈が広くなりすぎて……。中でも自分はダンス・ミュージックやディスコっぽいのが好きなので、ネオ・シティポップ的立ち位置で、星野源さんとか、よく聴いていました。ボカロから近いタイプの曲を探したり、最近は松田聖子さんを聴いています。

── 3人共通と3人3様の部分がありつつ、でも他の同系バンドに比べて、バンド感が強い印象があります。メジャー・デビューで何か変わりましたか?
こうき メジャー前後ではなく、軽音楽部のバンドだった時期と、受験や卒業で一時休止したあとに活動を再開してからで、すごく変化した実感があります。プロ意識が芽生えたというか、これで喰っていく自覚とか、もう遊びじゃない、目的を持って進んで行くという意識が固まった。マインドが変わったと思います。
── 新曲「本能」は、アバンギャルドな面とポップな面がミックスされていますが、どこから生まれた楽曲なのですか?
こうき 実はタイアップに向けて書いたんです。CGコンテストに使う曲を作って欲しい、というお話をいただいてから構想を練って書き始めました。CGに合うというところで、僕らのポップな面だけでなく、コンテストに応募してくるみなさんの顔が見えるような、いろいろな表情が感じられるものにしたいという思いを込めました。それにもうひとつ、“欲望”をテーマに、という要望をいただきまして。このコンテストは中高生が対象なのですが、その“欲望”が今回のコンテストのお題でもあったんです。夢とか希望、憧れなどキラキラしたものを表現することが多い中、もっとドロドロした部分を含めて、直感的な感情を自由に表して欲しい。それをどう解釈するかはお任せする、と言っていただいて。CGに携わるクライアントさんで考え方がクリエイティブなので、こりゃあ僕らも遊び心を持ちつつ、クリエイティビティを全開にしなくちゃ!と思って臨みました。
── でもまだ19~20歳でこのお題は難しくなかったですか?
こうき 最初は選択肢がありすぎて悩みましたが、一方でとてもワクワクしている自分もいて。以前だったらココラシカのサウンドありきで、どう作ろう?と考え込んだと思います。でも今回は自分の中で“もっと自由に作っていいんだ!”という思いが強くて。それで応募者さんや僕たち世代の気持ちを詞に書いてみたんです。そうしたら、この曲のダークな感じが、今の若者たちの心情を伝えている気がして。思っていることを口に出さないし、シャイというか、自分の欲望を胸の奥に隠して、そこでフツフツと燃えたぎらせている。それをヘビーな音に描いてみました。僕の中では、若者たちの欲望が無理解なオトナに踏みにじられているイメージ。


── アレンジはスタジオでみんな一緒に?
らな こうきが打ち込みのベースやドラムが入ったプリプロを持ってきて、それを3人で膨らませました。ベース・ラインはこうきが考えてくれてたけれど、そこから細部を詰めていったんです。
── こういうラジカルな楽曲は、今までなかったですよね? ここまで攻撃的だとファンも衝撃を受けるんじゃないですか? それが一転、途中でポップになって、みんなが知っているココラシカらしくなる。成長の証しというか、ひと皮剥けた感じがします。
らな 自分たちでもそうした感じがあります。
こうき ココラシカとしての軸は当然残したいのですが、何処までオルタナティブに攻めていけるか、という気持ちもあって。それでいて、ちゃんとポップスの枠に落とし込めている。それが自分の美学。今回はうまく表現できた楽曲になったと思います。
こた 難しかったのは、コンテストに応募する若い子たちがこの曲を自由にCGに使えるように、切り取れるポイントを3カ所ぐらい作りたいと思っている。と聞きまして。何処を切り取っても違うテイストが現れる、そんな楽曲に仕上げたいなと。その展開については、みんなで詰めて話し合いました。
らな ドロドロした欲望、キラキラした希望、その両方を含む表現方法と、1曲の中にいろいろな顔を持つという部分で、それをどうまとめ上げるかが難しかった。でも制作を進めるに従って、自由な発想を曲にぶつけることができると気づいて、ドンドンのめり込みました。最後は割とスムーズでしたね。

── リファレンスの曲はあったのですか?
こうき 具体的にこの曲!というのはありません。でも逆に様々な曲の要素を溶かし込んでいます。ダフト・パンク、ハービー・ハンコック、ベン・フォールズ・ファイヴ、それにマイケル・ジャクソンのワンフレーズとか。そもそも僕はメロディを書くのが好きなので、何かの曲を意識するというより、自然に出てきたものを形にしています。僕自身は、何かに向けて曲を作る、テーマをもらって書く作業がとても好きなんです。制約が多いからタイアップは嫌いという方もいますが、僕は真逆で、相手の要望にシッカリ応えながら、如何に自分のやりたいことを混ぜ込んでいくかを考えます。自分には見つけられない“自分らしさ”を探る作業で、新しい自分たちを表現できる。それができたときの達成感がすごく好きなんです。僕的には、過去イチで楽しい制作になりました。
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<リリース情報>
デジタル・シングル
「本能」
10月31日(金) 配信リリース

配信リンク:
https://cocolashika.lnk.to/Instinct_pre
<タイアップ情報>
未来のクリエーターを育むプロジェクト、CG部。
中高生のための3DCGコンテスト・CG部ネクストスターズ。
ココラシカが書き下ろした楽曲「本能」をヒントに中高生がCG作品を制作。
CG部ネクストスターズ:
https://cg-bu.jp/nexta/2025/
Instagram:
https://www.instagram.com/cg___bu/
YouTube:
https://www.youtube.com/@CGWORLDjp199806
TikTok:
https://www.tiktok.com/@cg_bu
<公演情報>
ココラシカ 2nd ワンマンライブ『~乾杯~ココラシカ成人式ワンマンライブ』

2026年1月17日(土) 東京・渋谷 Shibuya eggman
開場 18:00 / 開演 18:30
【チケット情報】
前売 3,000円 / 当日 3,500円 / 成人割チケット 2,000円
※ドリンク代別
※成人割チケットは2005年4月〜2006年3月生まれの新成人が対象
ココラシカ オフィシャルサイト:
https://cocolashika.com/
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