アリ・アスター監督が河合優実とのコラボに意欲! 映画『エディントンへようこそ』ジャパンプレミア開催
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                            映画『エディントンへようこそ』ジャパンプレミアより
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すべて見る現在開催中の第38回東京国際映画祭において、12月12日(金)に公開されるアリ・アスター監督最新作『エディントンへようこそ』のジャパンプレミアが10月30日に実施され、来日中のアスター監督が上映後に舞台挨拶を行った。さらに監督のファンを代表して、河合優実が花束ゲストとして登壇した。
今年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に招待された本作は、2020年、ニューメキシコ州の小さな町エディントンを舞台に、コロナ禍でロックダウンされた町での市長選を描く。『ジョーカー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックスが主演を務め、前作『ボーはおそれている』に続きアスターとタッグを組む。共演には『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』で話題のペドロ・パスカル、『ラ・ラ・ランド』『哀れなるものたち』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したエマ・ストーン、『エルヴィス』でゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞したオースティン・バトラーが集結した。
アスター監督は『ミッドサマー』『ボーはおそれている』に続いて3度目の来日となり、上映後の観客に「今日は来てくれてありがとう。この映画は毎回観客の反応が違う。自分としてもそんな映画を作ったのは初めてのことです。映画は楽しんでもらえたかな?」とコメントした。

河合は花束贈呈の後、「日本の観客の皆さんと本作がより深く繋がれるよう、今日はお手伝いに参りました」と挨拶。作品について「前回までの三部作とモチーフの捉え方や印象が違っていて、より今の世界とダイレクトに向き合うような作品だと思いました。その目線に共感しながら作品を鑑賞しました」と感想を述べた。これに対しアスター監督は「より現実的な世界を描いているという点ではこれまでと違うけれど、登場人物たちが意識していない大きな力にコントロールされているという点では今までと同じかもしれない」と自身の作品性について説明した。
河合からの「ニューメキシコにある架空の町を舞台にした理由は?」という質問に、アスター監督は「僕自身がニューメキシコ出身で、いつかここを舞台にした映画を作りたいと思っていた」と述べ、「ニューメキシコとは非常に興味深い土地であり、複雑な歴史を持つ場所でもあるから。州としては民主党支持者が多いが、それぞれの町では共和党支持者が多い。政治的に複雑な土地であり、人種間の憎悪もある。要するに今のアメリカを写すような映画の舞台にはピッタリなわけです」と回答した。

河合はアスター監督作品の魅力について「登場人物それぞれがキャラクターとして魅力的。自分の身体を使って演じている仕事をしてる私たち俳優としては、心をくすぐられる経験になるだろうなと想像ができます」と俳優視点での分析を披露。一方、アスター監督は2度目のコラボとなるフェニックスについて「出演する映画を高めて、挑戦状を突きつけるような人。いい奴であり酷い奴で、いい俳優でありいい人間です」と独特な表現で紹介した。
アスター監督と河合のコラボレーションの可能性について聞かれると、アスター監督は「もちろんです! 『ナミビアの砂漠』での河合さんの演技は素晴らしくて大好きで感銘を受けました。是非とも一緒に映画を作りましょう!」と前向きな回答。この言葉に河合は「プリーズ! 今のコメントを記事に書いてください!」と顔を赤らめながら報道陣に訴え、「『エディントンへようこそ』プロモーションの場なのに私の夢が叶ってしまった。観客の皆さんに申し訳ないです……。でもすごくうれしいです!」と喜びを隠せない様子だった。
親日家としても知られるアスター監督は「僕は日本が世界で一番好き。僕が映画を作るのは、日本に来るためだと言っても過言ではありません。日本で映画を撮るとしたら、まずは日本で撮る価値のあるストーリーを考えねば……。何はともあれ日本は美しいところなので、作りたくないわけがない! 作りたいです!」と日本での新作撮影に意欲をみせた。

<作品情報>
『エディントンへようこそ』
12月12日(金)公開
公式サイト:
https://a24jp.com/films/eddington/
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