三宅唱監督最新作『旅と日々』シム・ウンギョン&堤真一のやりとりを描く本編映像公開
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(C)2025『旅と日々』製作委員会
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『ケイコ 目を澄ませて』『夜明けのすべて』などで知られる三宅唱監督の最新作『旅と日々』の本編映像が公開された。
本作は、つげ義春の漫画『海辺の叙景』『ほんやら洞のべんさん』を原作に、行き詰まった脚本家が旅先での出会いをきっかけにほんの少し歩みを進める姿を描いたロードムービー。主演をシム・ウンギョンが務めるほか、共演には堤真一、河合優実、髙田万作、佐野史郎らが名を連ねた。
第78回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門で最高賞の金豹賞とヤング審査員賞特別賞をダブル受賞したほか、第73回サン・セバスチャン国際映画祭のサバルテギ・タバカレラ部門、第30回釜山国際映画祭のコンペティション部門にも正式出品されるなど、世界中から注目を集めている本作。すでに20以上の海外映画祭で上映が予定されており、アメリカ、カナダ、フランス、韓国、中国、台湾、香港、インドネシア、ポルトガル、ギリシャでの配給も決定している。
この度公開されたのは、北国の宿を訪れた主人公の脚本家・李(ウンギョン)と、宿の主人・べん造(堤)とのやりとりを描いたシーン。室内でも吐く息が白くなるようなおんぼろ宿で、べん造がおずおずと李に自分の宿を題材に脚本を書いてみないかと提案する。映画の舞台になれば観光客が訪れるかもしれないという商売っ気を見せるべん造に、李は早速取材を始める。
宿の片隅に置かれたウサギ小屋の「ピョンちゃん」という名前について、「あれはどなたがつけた名前なんでしょうか?」と問う李。さらに「あれは子どもがつけるような名前だと思うんです。こういう宿屋は、普通家族でやっていると聞きますので……お独りなのは少し不思議だなと」と鋭く指摘すると、べん造は「別に大した理由はねえ……」と目をそらす。李が宿の奥にある襖の絵についても尋ねると、べん造は「……みんな、いねぐなったの。もういねえってことだ」と答え、何か家族の事情があることをうかがわせる。自ら提案しておきながら質問に辟易とするべん造と、それに対し真面目に取材を進める李とのやりとりがおかしく、各国映画祭での上映時にも観客からくすくすと笑いが起きたという。

また、映画の舞台となった場所でのイベントも開催される。冬のシーンのロケ地である山形県鶴岡市のイオンシネマ三川では、11月8日(土)に三宅監督が登壇するイベントが予定されている。さらに、夏のシーンのロケ地である東京都の神津島では12月19日(金)から21日(日)に特別ツアーを開催。映画の特別上映会やロケ地めぐり、「星空保護区」に認定された島での星空観察などが計画されている。
映画『旅と日々』本編映像
<作品情報>
『旅と日々』
11月7日(金)公開

公式サイト:
https://www.bitters.co.jp/tabitohibi/
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