『企画展「デザインの先生」』21_21 DESIGN SIGHTで開催 ブルーノ・ムナーリら6人の思考と実践をたどる
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ブルーノ・ムナーリ「Canarie(カナリア)」(1958年デザイン)
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すべて見る『企画展「デザインの先生」』が、21_21 DESIGN SIGHTで11月21日(金)〜2026年3月8日(日)に開催される。「デザインの先生」と聞いて誰を思い浮かべるだろうか。
同展で「デザインの先生」として紹介されるのは、イタリア生まれのブルーノ・ムナーリ、アキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリ、スイス生まれのマックス・ビル、ドイツ生まれのオトル・アイヒャー、ディーター・ラムスの6名だ。

デザイン教育の現場で未来を担う人材を育成した人物も含まれるが、それだけではない。国や潮流は違っていても、いずれも信念や希望を胸に、各時代の先を探り、社会を動かす力を持った人物だ。展覧会ディレクターを務めるデザインジャーナリストの川上典李子とライターでインディペンデント・キュレーターの田代かおるによれば、商業主義を優先した「かたち」ではなく、ヒューマニティーを中心に置き、さらに環境まで捉える営みとしてプロジェクトを行うという軸で共通しているという。


撮影:エス・アンド・ティ フォト (C)2022

(ハンス・グジェロ、パウル・ヒルディンガーの制作協力による、1954年デザイン)
また、ムナーリ、カスティリオーニ、マーリが関わったイタリア・モダンデザインを代表するインテリアブランド、「DANESE(ダネーゼ)」創業の哲学を紹介。さらに、ビルやアイヒャーが創立に尽力したウルム造形大学で学び、その後生涯にわたって親交を深めた、日本におけるデザイン学の礎を築いたデザイナーでデザイン教育者・向井周太郎(1932-2024年)の視点も紹介する。
「6人の先生」の代表作やプロセスの展示、残された言葉、記録映像や写真などを通じて、それぞれのデザイン活動と人間性に触れる展覧会。価値観が揺らぐ現代、作り手の哲学が反映された優れたかたちや言葉から本当に大切なものを思い出し、新たに創造する糧としたい。

Andreas Kugel (C)rams foundation
<開催概要>
『企画展「デザインの先生」』
会期:2025年11月21日(金)~2026年3月8日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT
時間:10:00 ~19:00(入場は18:30まで)
休館日:火曜日、年末年始(12月27日~1月3日)
料金:一般1,600円、大学生800円、高校生500円
公式サイト:
https://www.2121designsight.jp/program/design_maestros/
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