貴重な再演で「善意と復活」を描く。カムカムミニキーナ『くまむく〜閻魔悪餓鬼温泉騒動記~』
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カムカムミニキーナ 劇団創立35周年記念作品『くまむく~閻魔悪餓鬼温泉騒動記~』チラシ
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すべて見る劇団「カムカムミニキーナ」の『くまむく〜閻魔悪餓鬼温泉騒動記~』が2025年11月13日(木)〜23日(日)東京の座・高円寺1で、 29日(土)・30日(日)に大阪・近鉄アート館で上演される。
35周年を迎えたカムカムミニキーナが今回上演するのは、2013年、小公演として上演された『熊の親切〜閻魔悪餓鬼温泉騒動記~』をもとにした作品。小栗判官の説話をベースにしつつ、今回のために大幅に加筆・修正を加えてグレードアップした“熊と無垢と報いることの物語”。あらすじには「熊に命を拾ってもらった赤ん坊が、やがてその熊の生まれ変わりと信じる男を命がけで守り続ける影となる。だが男の悲劇は避けられない。それでも悲劇を乗り越える『むく』なる思いの届く先へ…」とある。時に悪意がむき出しになることもある現代だからこそ、作・演出の松村武は善意を描く。

松村は劇団の35周年にあたり、「何となく中途半端な数字の節目で、そう大々的に押し出すわけでもないのですが、支えていただいた観客の皆さまとひっそり感慨にふける年でありたいなと思っております」とコメント。また、『くまむく』の元となった公演について「規模は小さくとも大変手応えのあった作品です」という。めったに再演を行わず、常に新作を発表し続けてきたカムカムミニキーナ。しかし、今回満を持して上演するというわけだ。「劇団というスタイルも時代と共に変遷し、我々のように長くひとつの集団が継続するという形も希少価値が出てきたのかもしれません。そんな劇団としての強みを表現に乗せて、さらにさらに独特極まりない、劇団最高傑作を目指して今回も頑張りたいと思います」という。

また、看板役者として劇団立ち上げから今に至るまで劇団を支えてきた八嶋智人は、「誰にも求められてはいないけれど役者と名乗り55歳になります。松村武の作劇を具現化し生きる事を繰り返し70以上の作品が出来上がりました。そしてそれはまだ続くでしょう。世界に寄り添い、未来を創るお芝居を目指して。カムカムミニキーナから始まり、今の僕がいます」と言葉を寄せ、「せっかくだからお祝いはして欲しい。たくさんの方にカムカムワールドを味わって欲しい。人生の宝物として作品を吸収して欲しい」「一緒に35周年記念作品『くまむく』を創り上げましょう!」と呼びかける。
35周年を迎え、さらにパワフルさを増すカムカムミニキーナ。そのエネルギッシュな舞台を目撃したい。
<公演情報>
カムカムミニキーナ 劇団創立35周年記念作品
『くまむく~閻魔悪餓鬼温泉騒動記~』
演出・出演・作:松村武
出演:天野翔太 小島颯太 小宮夏奈子 桜木雅 佐藤佳奈子
高品雄基 福井将太 安田啓人 山本こころ 夕輝壽太
相原未来 岩坪成美 亀岡孝洋 北久保実佑 スガ・オロペサ・チヅル 土井優華
長谷部洋子 福久聡吾 藤田記子 松村武 八嶋智人 柳瀬めいみ
【東京公演】
2025年11月13日(木)~23日(日)
会場:座・高円寺1
【大阪公演】
2025年11月29(土)・30日(日)
会場:近鉄アート館
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2522659
公式サイト:
https://kumamuku.3297.jp/
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