超特急、夢の東京ドームが見えた――初のドキュメンタリー映画で描く“現在進行形の奇跡”
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超特急 (撮影/梁瀬玉実)
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すべて見るグループ結成から14年、9人組メインダンサー&バックボーカルグループ・超特急の勢いが止まらない。
今年8月には自身最大キャパとなるさいたまスーパーアリーナ、スタジアムモードでの2日間のライブを成功。さらに、10月24日にはグループ初となる『ミュージックステーション』に出演と、今まさに猛スピードでスターダムを駆け上がっている。
そんな超特急にとって、初のライブ&ドキュメンタリー映画『超特急 The Movie RE:VE』が11月7日(金)に公開される。目標としている東京ドームまでの道のりは、もはや夢物語ではなく、現実味を帯びている。現在の超特急の思いを、メインダンサー・カイ、リョウガ、ユーキ、マサヒロと、バックボーカル・タカシ、シューヤに聞いた。
カイ「『EVE』というよりは、超特急のドキュメンタリー」

――今回の映画は、アリーナツアー『BULLET TRAIN ARENA TOUR 2025 EVE』(以下、『EVE』)に完全密着した内容になっているそうですね。公開されることが決まった時、どのような感想を持ちましたか?
リョウガ 普段から変顔をしたり、ふざけてばかりなので、正直「映画になるのか?」と心配していました。というのも、最初はドキュメンタリー映画ということを知らなくて「演技とかするのかな?」って思っていたので。
カイ 皆さんのもとに届けられるというのは、すごく嬉しいです。さらに言うと、映画化に伴って僕たちの思いを語った撮り下ろしのインタビューも入っていて、2桁号車のみんなが入ってからの約3年間の歩みだったり、今後の展望も観られる内容になっています。正直『EVE』のドキュメンタリーというよりは、超特急のドキュメンタリーといっても差し支えないんじゃないかな。
タカシ 僕は、いろんなアーティストさんがライブドキュメンタリー映画を公開しているのを知っていたので「いつかこういうのをやってみたいな」と漠然に思っていたんです。だから、『EVE』のリハーサルが始まる前に「映画化するよ!」っていうことを聞いたときには素直に嬉しい気持ちになりましたね。
ユーキ 『EVE』のライブはだいたい2時間から2時間半ぐらいの内容だったので、どういう映画の内容になるかなというのが最初はありました。リハーサルの時から映画チームの方のカメラが入ったりしていたので、どういうバランスになるんだろうって。ただ、映画を見終わった後で、楽曲と楽曲が繋がる間にドキュメンタリーがあったり、セットリストをあえて逆にしていたりもして、「こういった形のライブドキュメンタリー映画があるんだなぁ」って、すごく新鮮でした。
――映画化が決まったことを知って、周囲の方からの反響はありましたか?
マサヒロ 家族に映画化することを話したときは「どういう映画になるの?」と気になっているようでした。ただ、シンプルに自分の息子が映画館で見れるんだっていうワクワクしていそうでしたね。
シューヤ これは、マサヒロから聞いたんですけど、今、映画を観に行くと予告で流れてくるみたいなんですよ。それを聞いて「え!?そうなの?」って……。
カイ それ周囲の方の反響じゃなくて、お前の反響じゃん(笑)。
シューヤ いや、嬉しかったですね。僕たちを知らない人にも超特急を知ってもらえるタイミングを作っていただけるんだなって思って。
ユーキ「8号車からの強い気持ちも届いていた」からこそのセットリスト

――『EVE』は非常にいろんな曲を楽しめるツアーだったなという印象を受けます。改めて、セットリストを組む上でこだわった点を教えてください。
ユーキ セットリスト的には、9人体制になってからやれていないシングル曲というものもたくさんあったので、それをまた復活させたいなという気持ちと、復活させるならそれをやる意味がほしいなと思って超特急の生い立ち的なところを表現するようにしました。幼少期の頃をテーマにしているブロックもあり、それと照らし合わせた部分が至る所にあるんです。僕たち、フリーライブをやっていた時に、コンセプチュアルなパフォーマンスをたくさんやっていたんですけど、それが当時は超特急らしい色になっていたんですよ。だからこそ、今の9人でも表現してみたいなというのもあって、『ikki!!!!!i!!』だったり、『Jesus』だったり、『Bloody Night』を入れさせていただきました。
タカシ そういう意味では、僕たち超特急の歴史を感じられるライブだったと思いますね。「これからいろいろ手探りでやっていくみたいな時期もあったよな」って思う瞬間もありましたし。『Bloody Night』ではマントをつけたり、『ikki!!!!!i!!』ではセンスを持ったり、小道具を使ってパフォーマンスをしたり。ぜひそういうコンセプチュアルな楽曲をたくさん聴いてもらえると違った楽しみ方ができるかなと思います。
ユーキ ライブの定番曲だった『Draw イッパツ!』とかを9人で披露して、今までの盛り上がりを更新したいなっていう思いもありましたしね。8号車からの強い気持ちも届いていたからというのもあるんですけど、新しい楽曲と古い楽曲を合わせて楽しめたという意味では、超特急の楽曲がいいバランスでミックスできたのかなと思っています。
――改めて、9人で構成を作ってみて、発見したことはありますか?
ユーキ 今までの良さもありながらも、9人で見せられる強さや魅力というのもあるなと感じました。シンプルにやっていて、楽しかったですね。センターとかを当時のメンバーと変えたりもしているので、生まれ変わった部分もありつつ、進化した楽曲の良さがあるのかなと思いました。
リョウガ「東京ドームが少しだけ見えた」

――4か所8公演で10万人を動員した『EVE』。改めて、どんなツアーだったなと振り返りますか?
シューヤ 『EVE』の1つ前に開催したツアー『BULLET TRAIN ARENA TOUR 2024-2025 “Joker”』(以下、『Joker』)が、ちょっと悔いが残ると言いますか、フルパワー9人でできなかったので、改めて9人でパフォーマンスができる幸せを感じました。当たり前が当たり前じゃないんだなって思ったし、逆にこれは穴を開けられないなみたいなプレッシャーもありつつ、いい緊張感の中で、できたツアーでしたね。
ユーキ 本当に『Joker』は、当たり前のことが当たり前じゃないということを痛感したツアーでした。その上で『EVE』というタイトルにもなっていたりするので、来てくださった方にはよりメンバーの存在や、周りの家族、友達の存在が大事に感じられるようになったら嬉しいです。それから、初めて来てくれた友達から「すごい楽しかった!」って言われて、それがすごく自信につながりましたね。
マサヒロ 曲数が過去1多かったんじゃないかなというぐらいに多かったのと、幕間映像で初めてしっかりと演技をしたので、個人的にはライブまでの期間の思い入れが一番強くなったライブでした。たぶん8号車の満足度も高かったと思うのですが、逆に次のツアー『BULLET TRAIN ARENA TOUR 2025-2026「REAL?」』のハードルが上がると思うので、そこはまた期待を越えられるように頑張ります。

――『EVE』を通して改めて気付かされたことはありますか?
カイ 常に思っていることではあるんですけど、改めてたくさんの8号車の方の人生を背負ってライブさせてもらっているなと思いました。大きい会場だからこそ、約3万人の方が集まってくれるっていうことを実感できて、その人たちの人生の時間を僕たちに預けてくれているんだな、いろんな人の人生を背負って僕たちは活動できているんだなと感じました。
タカシ 僕も毎回思っていることなのですが、8号車の力ってやっぱり偉大だなって感じました。スタジアム規模の会場でのコールやペンライトの動きを見てより8号車のパワーを強く感じたし、こういう場所に立ったからこそ、より上の場所を目指していきたいな、連れていきたいなという気持ちが強くなりましたね。
リョウガ 10年以上グループを続けている中で、着実に願っていることが叶うということを証明できたような気がしたライブでした。最大キャパのさいたまスーパーアリーナを埋め、その景色を見て、ぼんやりとですけど、最終目標である東京ドームが少しだけ見えた感じがあります。
リョウガの「1つも使われていなかったところ」とは?

――映画の見どころについても教えてください。
ユーキ もちろんライブのパフォーマンスも観てほしいんですけど、8号車の皆さんが映っている場面もあるので、表情やリアルな声や心境にもぜひ注目してほしいです!
タカシ ボーカルとしては既存の楽曲とリテイクしている楽曲があるので、シンプルにパート割りの違いや、2人で歌ったことによる化学反応を聴き比べてもらえたら楽しみ方が広がるんじゃないかなと思います。もちろん、あえてまっさらな気持ちで見ていただくのもめちゃくちゃありだなと思っていますけどね!
カイ 超特急を知っている方も、知らない方も、この映画を通して超特急の楽曲の幅広さや、僕たちがライブにかける思いを知ってもらえたら嬉しいなと思います。超特急入門編として見ても良いと思います。ぜひ劇場に足を運んでもらいたいですね。

マサヒロ たしかに、最近乗車した方、これから乗車したいと考えている方の中には声出しやコールを知らない方もいると思いますが、それについても楽しめると思うので、ぜひ生で観にくる準備をしていただけたらなと思います。
シューヤ DVDとかBlu-rayだったら2Dでしか見れませんが、映画館では『ULTRA 4DX』でも楽しめると思うので、ぜひ映画館で楽しんでほしいです。
リョウガ 僕は、普段はふざけたい側なんですけど、今回映画を撮ってくださったのが韓国の方だったので「冗談とか通じないのかな?」と最初はなかなかふざけられずにいたんです。ただ、数日たったぐらいのタイミングでちょっと洋画の吹き替え風にしゃべってインタビューに答えてみたんですね。それが、1つも使われていなかったというところは、ぜひ8号車に知ってほしいです。
超特急が考える、8号車になるメリット

――最近は音楽番組や外部イベントに出演するたびに「超特急気になる」という方が増えていっている印象です。ずばり、皆さんが考える8号車になるメリット、超特急を応援すると楽しいことを教えてください。
カイ 超特急に出会う人は、出会うべきタイミングで出会うと思っています。なので、出会うタイミングが遅かったから嘆くとか、早かったから誇るとかではないと思いますし、まだ出会ってない方もいつか超特急に出会うと思うので、ぜひ皆さんが自分が好きになったタイミングを誇ってほしいなと思います。僕たちが幸せにできることを精いっぱいやるので、その時を楽しんでほしいです。
リョウガ 8号車は僕らメンバーの一員でもあるので、いろんな意味で距離感が近いのを体感してください!
タカシ 超特急のメンバーって9人9通り、個性の違う漫画の主人公みたいだと思っています。それぐらいキャラクターが立っているんですよ。なので、同じく8号車というメンバーになってくださる中で、ぜひまた違う物語の主人公になってライブに参加してもらえたらなと思います。

マサヒロ 外部イベントなどの会える機会が多いところが魅力だと思います。会いたいって思ったときに会えます!
ユーキ 超特急と出会ってくださると、ライブっていうものの楽しさが、新しいライブの楽しさに気付けると思います。ライブって性別や年齢、国籍を問わず楽しめるんだ、って。
シューヤ 僕はライブ中に喜怒哀楽が楽しめるよって伝えたいです。あとたぶん良い有酸素運動になるかもしれません! 運動量が多いので。
今原動力になっているものは?「〇〇論」で大盛り上がり

――最後に、多忙な皆さんにとって、今、原動力となっていることを何名かにお伺いしたいです。
マサヒロ 結局8号車の存在ですよね。ライブや特典会で会うたびにいただける声が原動力になっていますし、会うたびに8号車の数を目にして実感できることが力になっているなと思います。
リョウガ 音楽番組にたくさん出させていただけるようになったのが、ここ数年でして。全然出られなかった時期があるので、その時のことが糧になっているんですよね……。なんというか“溜め”! 溜めて溜めて発射している感じです!
カイ “チョロQ”理論ってわけか!
リョウガ そうね。ばねで動く感じが!
カイ それで言うと、味噌をつけると美味いなって……あ、これは“もろキュウ”理論なんですけど……。
ユーキ ちょっと、最後の質問なんだから時間ないんだよ?
カイ そうだった……えっと、いろんなところで、待ってくれている人がいること。いろんな国、性別、年齢の方が応援してくださっていることは続けていられる原動力ですね!
ユーキ それって、ようはテーマパークみたいなもんですよね。まあ、これは“富士急”理論なんですけど。
――最後に上手いまとめをありがとうございます!



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<作品情報>
『超特急 The Movie RE:VE』
11月7日(金) より全国公開
https://bullettrain-themovie.jp/
撮影/梁瀬玉実、取材・文/於ありさ
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