『プレデター:バッドランド』監督が語るシリーズの魅力と最新作への自信
映画
ニュース
『プレデター:バッドランド』 (C)2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.
続きを読むフォトギャラリー(7件)
すべて見る世界中でカルト的人気を誇るシリーズである『プレデター』の最新作が、明日11月7日(金)いよいよ公開される。
1987年の記念すべき第1作目から、高度な科学技術を駆使した宇宙最凶の戦士プレデターと人類の死闘を描き、唯一無二の世界観でファンを魅了し続けてきた本シリーズ。今回シリーズ初となる、プレデターを主人公として描く新章が始動する。
生存不可能と謳われる最悪の地〈バッドランド〉。この地に追放されたのは、掟を破った若きプレデター・デクだ。誇り高き戦闘一族から追放され、宇宙一危険な「最悪の地(バッドランド)」で次々と敵に襲われるデクの前に現れたのは、上半身しかないアンドロイド・ティア。「狩り」に協力すると陽気に申し出るティアには、ある目的があった。

監督のダン・トラクテンバーグは、『プレデター:ザ・プレイ』『プレデター:最凶頂上決戦』に続き、プレデターシリーズに携わるのは3作目。製作にあたっては、「もし『プレデター』をもう1本を作るなら、他にまだ作られていないものはないだろうか?」と考えたという。「そして僕が思いついたのは、“プレデターが主人公の『プレデター』映画を作ったらどうだろう?”ということなんです。映画の古典的な構成では、悪役(プレデター)が人々をひとりずつ殺すのを観るわけですが、どうやったら、人々にそのクリーチャーを応援してもらえるか? これは『プレデター』シリーズだけでなく、映画史においても起きたことがない事例でしょう。今回僕たちは非常に特別な方法で、デクと一緒にいるんです」。
トラクテンバーグ監督は、長く愛されてきた『プレデター』シリーズについて「『プレデター』にはいろんなジャンルが混ざっているんです。少なくとも私が手がけたシリーズ作品において、プレデター映画の本質は複数のジャンル、様々な種類のセットピースやアクションが見事に融合している点にあると思います。ホラーはそのひとつですが、あのクリーチャーをジェイソンやフレディのように思ったことは1度もないです。

この“映画のジャンルの組み合わせ”は、公開当時とても新鮮だったし、今でもクールだと思います。アーノルド・シュワルツェネッガーが軍隊的なアクション映画で戦う姿を楽しんでいたかと思うと、突然全く別のものへと変貌します。時には張り詰めたサスペンスシーンに、時には恐怖へと向かう瞬間を、時には爆発や銃撃戦が繰り広げられる伝統的なアクションシーンに身を置きますね。『プレデター』のオリジナルを観直すと、最初に観たときに思っていたよりも、いろいろなことが描かれているんです。彼らには掟があり、それが文化になったんです。殺し屋や裏社会の『グッド・フェローズ』みたいに。僕らとは違うその文化を掘り下げていくのは、何かクールなものがあるように感じました」と分析している。

また、トラクテンバーグ監督は今までのシリーズで描かれてきた世界を踏まえた上で、ヤウージャ・プライム(プレデターの惑星)を描くために“言語”から完全開発したという。「他の『プレデター』映画で観られる言葉はすべて全く意味がないんです。どれもちゃんと意図して作られていませんでした。だから僕たちは、ちゃんと意図してそれを作ろうと決め、完全に開発しました。だから、彼らが話す言葉には実際にルールや構造、いろんなものがあるんです。そして言葉だけでなく文字も同様です」。
さらに監督は、本作でのさらなるシリーズの進化に自信を見せる。「僕たちは今、こういう映画が必要な時代にいると思います。“今まで味わったことのない体験をしたい”というのが、観客を座席に座らせる原動力になるんです。私にとって重要なのは、常に限界に挑戦し続け、様々な方法でシリーズを進化させていくことでした。そうすることで、信じられないほどユニークな体験が生まれるのです——まるで大好きなテーマパークのアトラクションに乗り、あの興奮を再び味わうような感覚です。だからこそ私たちは皆、ソファから立ち上がって映画を観に行くのだと思います——まだ観たことのないものを観たいから。もし昔と同じ『プレデター』を経験したければ、(配信サービスで)『プレデター』シリーズのプレイボタンをクリックすればいい。でも僕は本当に新しいものを人々に提供したかったんです。まったく新しいライドを。だから、願わくば、それを楽しんでもらえたらいいですね」と語った。

<作品情報>
『プレデター:バッドランド』
11月7日(金)公開
公式サイト:
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/predator-badlands
(C)2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.
フォトギャラリー(7件)
すべて見る
