ボーカル&ギターも吹替なし!『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』メイキングシーンも収めた特別映像公開
映画
ニュース
『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』 (C)2025 20th Century Studios
続きを読むフォトギャラリー(2件)
すべて見る公開中の映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』より、日本初公開の特別映像が公開された。
本作は、2023年に発表されたウォーレン・ゼインズの書籍『Deliver Me From Nowhere』を基に、第82回アカデミー賞で主演男優賞・歌曲賞に輝いた『クレイジー・ハート』(2009年)のスコット・クーパー監督が、ゼインズと脚本を共同執筆した作品。最大のヒットアルバム『ボーン・イン・ザ・U.S.A. (Born in the U.S.A.)』の前夜、キャリアの岐路に立つスプリングスティーンが、伝説の名盤『ネブラスカ』を誕生させるまでの苦悩と心の旅を描く。
公開された特別映像は、スプリングスティーンが「作詞作曲ってのは不思議なもんだ、何かを探すことなんだ。人生にほんの少しの意味を与えてくれる何かを……」とつぶやく言葉で始まる。1982年、故郷ニュージャージーで孤独な創作活動を続ける姿が連射され、手にしたノートの歌詞に記された、「him」を「Me」に書き換える名曲「ネブラスカ」誕生の瞬間が紹介される。

「ブルース・スプリングスティーンを演じる俳優を探すのは、これまでで一番の難題だった。幸いなことにジェレミー・アレン・ホワイトがいた」と語るクーパー監督。続いて、撮影現場を何度も訪れていたスプリングスティーンが、「映画化の話を聞いて、誰かが自分を演じると知った瞬間に、真っ先にジェレミー・アレン・ホワイトが思い浮かんだ。見た目に少し似ているところがあって、立ち居振る舞いも通じるものがあった。そしてカメラが捉える彼の内面が決め手だった。あれこそが本当に重要だった。“この人しかいない”そう思ったんだ。他に誰も考えられなかった」と太鼓判を押す。
画面には、ボードウォークのひとり歩き、ステージでジャンプ、新車を運転する横顔、雑踏からじっとこちらを見つめる姿など、ホワイトが表現する繊細な心の揺らぎが映し出される。名盤『ネブラスカ』の誕生を描く本作で、スプリングスティーンは「完璧である必要はない。“正しい”と感じられればそれでいい」と、特別な音を追求し続ける。大役を託されたホワイトは、孤独に創作活動を続ける若き日のスプリングスティーンを、寡黙でありながらもエモーショナルに演じている。
大きなプレッシャーを感じたホワイトは、「誰もが自分のスプリングスティーン像を持っている。それほどまでに伝説的な存在だ 。だからこの役を引き受けるには大きな覚悟が必要だった」と謙虚に受けとめた。「でもブルースが認めてくれたと知った瞬間に、この旅を進む勇気が湧いてきた」と、スプリングスティーンが大きな力で背中を押してくれたと語る。
スプリングスティーンの後押しもあり、ホワイトは演技だけではなく全編吹き替えなしでギターを弾き、スプリングスティーンの名曲の数々を歌っている。約半年間に及ぶヴォーカルとギターの猛特訓を経て、ボスを体現したホワイトの演技を見たクーパー監督は、「撮影が終わる頃には、彼はまさにブルースそのものになっていた。最終的に彼は完全なブルース・スプリングスティーンになっていた」と語り、妻パティが撮影現場で彼を見たとき「あらまあ、初めて会った頃のあなたみたい!」とブルースに言ったエピソードを紹介し、「観客はブルースの非常に誠実な姿を見ることになるだろう。彼の魂と謙虚さを感じ取るはずだ。それを実現させたのはジェレミー・アレン・ホワイトだ」と、ホワイトの渾身の演技を讃えている。
『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』サウンドバイツ映像
<作品情報>
『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』
公開中
公式サイト:
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/springsteen
(C)2025 20th Century Studios
フォトギャラリー(2件)
すべて見る
