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『プレデター:バッドランド』キャストが制作秘話を語るインタビュー公開

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『プレデター:バッドランド』 (C)2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

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公開中の映画『プレデター:バッドランド』より、キャストインタビューの模様が公開された。

1987年の第1作目から、高度な科学技術を駆使した宇宙最凶の戦士プレデターと人類の死闘を描き、ファンを魅了し続けてきた本シリーズだが、今回はシリーズ初となるプレデターが主人公に。公開後は本国アメリカ同様、シリーズ過去最高の大ヒットスタートを記録している。

アンドロイドのティアを演じたエル・ファニングは、脚本を読んだ時のことをこう振り返る。「あの脚本は本当にクレイジーだと思いました! 待って、上半身だけで足がない! アンドロイドだし、要するにリュックサックみたいなものでしょ? どうやってやるの?と、それが最大の疑問だったんです。どうやってこれを実現するんだろう?と。

でも、ダンは自分のアイデアに圧倒的な自信と情熱を持っていて、私もそれに乗ってみたくなりました。挑戦する気満々だった。こんな役は初めてだったし、やるなら全力を注ぐしかないと思ったんです。気がついたら、もうニュージーランドへ向かっていました」。

エル・ファニング

プレデターのデクを演じたディミトリアス・シュスター=コロアマタンギについては「彼は本当に特別な人。面白くて親切で。あのコスチュームを着るのは大変なのに、彼はいつもとても幸せそうでした。共演できて本当に嬉しかったです。現場で一緒に演じた唯一の俳優でしたからね。ほとんど背中合わせでシーンを撮ったけど、どのシーンでも彼の存在感を感じられた。プレデターの三つ編みがいつも顔にぶつかってきたけど(笑)」と撮影を振り返る。

続けて「そして、彼とこの映画のユニークな点は、今までの中で彼が最も表情豊かなプレデターだということ。なぜなら、終始ディミトリアスの表情が映し出されているから。VFXが加わっても、彼の表情や感情がすべて伝わってきます。彼はこの映画のために創作されたヤウージャ語を習得しなければならず、常にこの言語で覚えるべき新たなセリフを与えられていました」とディミトリアスについて語った。

一方、コロアマタンギは、父親とそろって過去の作品も全部観ているという生粋のプレデターファン。特にアーノルド・シュワルツェネッガー主演の『プレデター』が好きなのだそう。そんな自分がまさかの『プレデター』シリーズへの出演、それもプレデター自身が主人公となる記念すべき作品で主人公を演じることに「ありえない、嘘だろ!って言ったんです。でもその後、監督とZOOMで話して、全てを説明してもらいました。その後じっくり考える間もなくすぐに仕事モードに入ってしまい、撮影の半ばまであまり深く考えなかったんですが、その時になって周囲が『おい、お前がプレデターを演じるんだぞ。これは象徴的なキャラクターだ』と言い出して、そこでようやく実感しました。これはかなりクレイジーだ! 現実離れしている! 今でもそうです」と明かした。

ディミトリアス・シュスター=コロアマタンギ

共演のエルについては「とても謙虚で努力家。プロ意識が強く、この業界の仕組みを完全に理解している人です。最も印象的だったのは、彼女が常に物語の深層を追求していたこと。“なぜこれが起きるのか?”“なぜこんな行動や台詞なのか?”と。その姿勢が私にも問い続けるよう促し、シーンの理由を理解させる原動力になったんです」。

続けて「現場で彼女との絆を築くのは簡単でした。過酷なロケ地での長くて厳しい撮影日もあったけど、そういう状況に置かれた時こそ、人間関係が試されると思う。プレッシャーに押し潰される人もいれば、結束してやり遂げる人もいる。エルは後者で、お互いにアイデアを出し合いながら仕事をするのが本当に楽でした」とも語った。

本作のために作られた“ヤウージャ語”を習得することについては、「非常に厳しい挑戦でした。デク役を演じると最初に聞いた時、まだ作られていない異星人の言語を話すと言われたので、その難しさを少し過小評価していました。だから頭の中では、ただ即興で、自分がカッコいいと思うことを何でも作り出せると思ってたんです(笑)。でも翌週、その言語を考案したブリットン・ワトキンスからメールが届き、彼が台詞の練習や言語習得を手伝ってくれました。

最初は喉の違う筋肉を使う必要があったので大変でした。特に最初のセッション後は喉が痛くなりました。でも、とても楽しい経験でした。口の形やクリック音を完璧にマスターするには、何度も繰り返す必要がありますが、この言語を話す際には全身の姿勢を変えなければ言葉が出せないため、デクに完全に変身する助けにもなったのです。ある意味、身体全体で満たされる必要があるのです。キャラクターを体現できたので、この経験は本当に楽しかったです」と語る。

撮影中は表情のVFXキャプチャーを優先するため顔は覆われていなかったものの、装身具については「腕と脚は義肢で、ひとつずつ装着していきました。手と足は別々に装着し、その後デクの首と三つ編みが付いたオープンカウルを被ります。正直、重かった。15キロの追加重量を背負う必要がありましたが、ヤウージャの体格と筋肉の比率は人間とは大きく異なり、重いんです。私自身の自然な動きは速くて小刻み、素早く動くのが好きなので、あの追加の衣装が重くのしかかるのは良かったですね」。

また「プレデターのスーツは重くて、中はかなり暑くなるんです。常に汗をかき続けています。視界がぼやけるコンタクトレンズも装着しなければならなかったのですが、そうした困難を全て役作りに活かしました。つまり、彼がいつも怒っている理由がここにある! 決して快適ではないからです。だから、表現すべき感情を伝える上で、本当に役立ったと思います」と、役の助けになっていたことを明かした。

ふたりともトラクテンバーグ監督との仕事は「本当に最高だった」と振り返る。コロアマタンギは、「彼と話すだけで、彼がこのシリーズ、このキャラクター、そしてプレデターの世界全体の大ファンであることが伝わってきます。この宇宙にこれほど情熱を注ぐ人物が、この象徴的なシリーズにクールな新アイデアを注入する──まるで彼が秘密のスパイスみたいな存在です。彼から溢れ出る愛情が伝わってくるんです。彼は常に、自分と同じような人々が楽しめるものを創造する準備ができています。彼が現場にもたらしたビジョンとエネルギーは、本当に何かクールなものの一部になった気分にさせてくれて、仕事に来るのが楽しみになるほどでした」と語る。

またファニングは、「ダンは美しく力強く強い女性を描きます。『プレデター:ザ・プレイ』を観て強く感じたのは、若い女戦士が成長するにつれ自信を得る姿でした。ダンには娘がいます。だからこそ、娘が憧れ、その強さや恐れを知らない姿勢、複雑さに刺激を受けられる女性たちの物語を描きたいと、彼は深く考え抜いているのだと思います。その点が脚本に惹かれた理由です。ティアはロボットですが、複雑で決して一面的な存在ではないからです」と結んだ。

三者三様の情熱がスクリーンでどのような化学変化をもたらしているのか、ぜひスクリーンで“体感”してみてはいかがだろうか。

<作品情報>
『プレデター:バッドランド』

公開中

公式サイト:
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/predator-badlands

(C)2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

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