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追加キャストは齋藤飛鳥、宮世琉弥、大沢たかお『クスノキの番人』本ビジュアル&予告編公開 

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『クスノキの番人』追加キャスト (C)東野圭吾/アニメ「クスノキの番人」製作委員会

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アニメ映画『クスノキの番人』の本ビジュアルと予告編が公開され、追加声優キャストとして齋藤飛鳥、宮世琉弥、大沢たかおが声優を務めることが発表された。

本作は、2020年に発行され発行部数累計100万部を突破した東野圭吾の同名小説が原作で、東野作品としては初めてアニメ映画化となる。「その木に祈れば願いが叶う」と伝えられるミステリアスな〈クスノキ〉とその〈番人〉となった青年の物語が描かれる。主人公・直井玲斗を長編アニメーション映画初主演となる高橋文哉、そして物語のカギを握る玲斗の叔母・柳澤千舟を天海祐希が演じる

理不尽な解雇により職を失った青年・直井玲斗は、追い詰められた末の過ちで逮捕される。運に身を委ね、将来を思い描くことも人生の選択を自ら決める意志もなかった。そんな彼に運命を変える出会いが訪れる。依頼人の指示に従うなら、釈放する──突如現れそう告げる弁護士の条件を呑んだ玲斗の前に現れたのは柳澤千舟。大企業・柳澤グループの発展に大きく貢献してきた人物であり、亡き母の腹違いの姉だという。「あなたに、命じたいことがあります」それは、月郷神社に佇む〈クスノキの番人〉になることだった。

予告編では、「その木に祈れば願いが叶う」と言われる“クスノキ”の番人を命じられた玲斗が、家族に秘密にしながらクスノキの“祈念”に通う佐治寿明、そんな寿明の行動を不審に思いその秘密を探るためクスノキを訪れる寿明の娘・佐治優美、そして老舗和菓子メーカーの跡取り息子で家業継承のために“祈念”を行う大場壮貴ら、様々な理由でクスノキのもとを訪れる人々に翻弄されながら、クスノキに隠された謎に迫っていく様子が映し出される。

また本ビジュアルも公開。クスノキの番人を命じられた玲斗と、番人を命じた叔母・千舟の奥に、満月の下その幹に光を宿し神秘的なたたずまいを見せるクスノキが描かれた、月とクスノキに関係性を感じるデザインとなってる。またクスノキのもとには、それぞれ何かの理由をもってクスノキに訪れる寿明、優美、壮貴の姿が描かれており、物語の行く末に思いを巡らせたくなるような力を持ったビジュアルになっている。

父親の秘密を探るため玲斗に調査協力をお願いする大学生・佐治優美役を演じるのは齋藤飛鳥。今回の長編アニメーション映画で初声優を務めることとなった齋藤は、声の演技に対し、「声だけで想いを届けるという表現に向き合う日々は、とても新鮮で、今の自分にとってかけがえのない時間となりました。アフレコでは、伊藤監督からさまざまなディレクションをいただきながら、少しずつ役との距離を縮めていけたように思います」と振り返った。また、「誰かのために祈り、その想いが確かに届くということに、シンプルでありながら、とても力強いメッセージを感じました。この作品に込められた“祈り”が、観てくださる方の心にも届くことを願っています」と、本作に込めた願いも明かした。

老舗和菓子メーカーの跡取り息子で、しぶしぶ神社に通うことになった大場壮貴役を演じるのは、宮世琉弥。宮世は、「声だけで感情を届けるお芝居の難しさもありましたが、大場壮貴という役と真っ直ぐに向き合うことで、多くの気づきや学びを得ることができたと思います」と、声優として参加した本作での手ごたえを明かした。「作品のイメージから“難しそう”と感じる方もいるかもしれませんが、小さなお子さんでも楽しんでいただける作品になっていると思います。誰かの記憶や気持ちが、今を生きる人へとそっと手渡されていく──そのあたたかさを、スクリーンを通して感じていただけたら嬉しいです」と思いを語った。

そして、クスノキへ祈念に来る常連で、祈念以外にも家族に秘密にしている行動があり、物語に深くかかわる重要な人物・佐治寿明役を演じるのは大沢たかお。『おおかみこどもの雨と雪』(2012)以来のアニメーション作品の声優を務めることになった大沢は、「一見するとごく普通の父親に見えるかもしれません。けれどその“普通"の中には、家族への深い想いや、言葉にしきれない葛藤が息づいていて、人間らしさがにじんでいる。きっと多くの方が、ご自身や大切な誰かを重ねて感じていただける人物だと思います」と、演じたキャラクターについての思いを吐露。また、今作の魅力について問われると、「原作には大人の視点が丁寧に描かれており、そのまなざしがアニメにもきちんと反映されています。誰かに想いを託すこと、これまでに受け取ってきたものを静かに振り返ること──そうしたテーマが、そっと心に響いていく。どの世代の方にもすっと寄り添ってくれるような懐の深さも、この作品の大きな魅力だと思います」と語った。

<コメント全文>
■齋藤飛鳥(佐治優美 役)

声優としての出演は初めてでしたが、声だけで想いを届けるという表現に向き合う日々は、とても新鮮で、今の自分にとってかけがえのない時間となりました。アフレコでは、伊藤監督からさまざまなディレクションをいただきながら、少しずつ役との距離を縮めていけたように思います。
私が演じる佐治優美は、明るくまっすぐで、人との距離を自然に縮められるような、柔らかさのある女の子です。最初はその元気な一面が印象に残りましたが、演じていくうちに、その胸の奥にある、大切な人を思いやるやさしさに触れていきました。彼女が家族とどう向き合っていくのか。その関係性の変化にもぜひ注目していただけたら嬉しいです。
物語の中で描かれる「祈る」という行為には、深い意味が込められていると思います。誰かのために祈り、その想いが確かに届くということに、シンプルでありながら、とても力強いメッセージを感じました。この作品に込められた“祈り”が、観てくださる方の心にも届くことを願っています。

■宮世琉弥(大場壮貴 役)

原作小説を読み終えたとき、「本当にこの世界にクスノキがあったらいいのに」と心から思いました。声だけで感情を届けるお芝居の難しさもありましたが、大場壮貴という役と真っ直ぐに向き合うことで、多くの気づきや学びを得ることができたと思います。
壮貴は、期待や責任に押しつぶされそうになりながらも、自分の進む道を探して懸命にもがく青年です。彼の繊細な心の動きに触れるたび、自然と自分の中にも似た思いが湧き上がってきて、役との距離が少しずつ近づいていくのを感じました。
作品のイメージから「難しそう」と感じる方もいるかもしれませんが、小さなお子さんでも楽しんでいただける作品になっていると思います。誰かの記憶や気持ちが、今を生きる人へとそっと手渡されていく──そのあたたかさを、スクリーンを通して感じていただけたら嬉しいです。

■大沢たかお(佐治寿明 役)

『クスノキの番人』は何気ない日常に宿る感情や、人と人との関係性が丁寧に紡がれていく作品です。そんな物語の一端を、役者として担えることを心から光栄に思います。
佐治寿明は、一見するとごく普通の父親に見えるかもしれません。けれどその"普通"の中には、家族への深い想いや、言葉にしきれない葛藤が息づいていて、人間らしさがにじんでいる。きっと多くの方が、ご自身や大切な誰かを重ねて感じていただける人物だと思います。
原作には大人の視点が丁寧に描かれており、そのまなざしがアニメにもきちんと反映されています。誰かに想いを託すこと、これまでに受け取ってきたものを静かに振り返ること──そうしたテーマが、そっと心に響いていく。どの世代の方にもすっと寄り添ってくれるような懐の深さも、この作品の大きな魅力だと思います。

『クスノキの番人』本予告

<作品情報>
『クスノキの番人』

2026年1月30日(金)公開

公式サイト:
https://kusunoki-movie.com/

(C)東野圭吾/アニメ「クスノキの番人」製作委員会