『チャップリン』日本版本ビジュアル公開 「チャールズ・チャップリン監督作セレクション」開催も決定
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『チャップリン』ビジュアル (C)The Caravan Trail, A.I.E, Kwanon Films Limited, and Submarine Sublime 2024 Charlie ChaplinTM (C)Bubbles Incorporated S
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すべて見る12月19日(金)に公開されるドキュメンタリー映画『チャップリン』の日本版本ビジュアルが公開された。
ドタバタ喜劇に庶民の哀愁や、社会風刺を巧みに組み込んだユーモア溢れる作品を多く生み出し、世界中の人々を魅了してきたチャーリー・チャップリン。ちょび髭にだぶだぶのズボンと大きなドタ靴、ステッキと山高帽がトレードマークの“放浪紳士”に扮し、笑いの中にさみしさや孤独を抱え、社会のなかで弱い立場の人に寄り添う心優しいキャラクターで愛されてきた。

そんな放浪紳士に垣間見えるのは、ロマ(インドが起源の少数民族)のアイデンティティ。本作では、チャップリンがロマの血を1/8引き、そのことを誇りに思っていたことが明かされる。極貧の少年時代からアメリカを追放されスイスで過ごした晩年まで、映画の神様チャップリンのルーツに迫る新たな視点の物語だ。
チャップリンに関する作品や映像は数多く作られてきたが、本作はチャップリン家が全面的に協力し公認した唯一のドキュメンタリー。製作を担当し、劇中でチャップリンの足跡を辿るのは息子マイケル・チャップリン。父の名声と親の七光りという重圧に苦しんだマイケルが父子断絶を経て、その関係を見つめ直す。『ドクトル・ジバゴ』(1965)などで知られる俳優で娘のジェラルディン・チャップリンらも出演。監督も、孫カルメン・チャップリンが務める。

さらに、ジョニー・デップやエミール・クストリッツァら、チャップリンを敬愛する各界の著名人も登場。『キッド』(1921)、『街の灯』(1931)、『独裁者』(1940)、『ライムライト』(1952)など名作の引用に加えて、本邦初公開となる家族が撮影したプライベートフィルムや貴重な記録映像を交えながら、作品に投影されるチャップリンの幼少期の記憶やユダヤ人・共産主義者のレッテル、そして放浪紳士に通じるロマの特徴や文化までをも掘り下げる。

日本版本ビジュアルは、“放浪紳士チャーリー”に扮するチャップリンの肖像画を、オリジナルのイラストを基に最先端の技術を駆使した絵画のようなアートワークに。周りには額縁のように、本作に登場するチャップリンの人生を彩る様々なシーンが並べられている。多くの人にとってモノクロで記憶されたチャップリンをカラーで芸術的に表現したこのビジュアルを、チャップリン家も大絶賛。「父は青い瞳だった」という息子マイケルからのアドバイスも取り入れて忠実に再現した。
制作したデザイナーの成瀬慧は、「チャップリン像を現代的なイメージで甦らせたいと思いました。彼の人生とその周縁をひとつのキャンバスに凝縮し、彼の内面に静かに迫るように」とコメント。チャップリンはどこか寂しげな表情を浮かべ、本作で描かれる彼の素顔を伺わせるビジュアルになっている。
さらに、本作の公開を記念して、チャールズ・チャップリンの名作を一挙に上映する特集企画「チャールズ・チャップリン監督作セレクション」が開催されることが決定した。『チャップリン』に登場する『街の灯』『黄金狂時代〈サイレント・4K修復版〉』『ライムライト』『ニューヨークの王様』をはじめとする長編全10本+短編を、角川シネマ有楽町ほか全国劇場にて順次上映予定。
<コメント>
■成瀬慧(デザイナー)
チャップリン像を現代的なイメージで甦らせたいと思いました。
彼の人生とその周縁をひとつのキャンバスに凝縮し、彼の内面に静かに迫るように。
全体としてはアイコンとしてのチャップリンと、ひとりの人間としてのチャップリンが同時に浮き上がるような印象で、このドキュメンタリー映画の入り口になってもらえたらと思います。
<作品情報>
『チャップリン』
12月19日(金)公開
公式サイト:
https://unpfilm.com/chaplin/
(C)The Caravan Trail, A.I.E, Kwanon Films Limited, and Submarine Sublime 2024
Charlie ChaplinTM (C)Bubbles Incorporated S
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