芸劇danceで橋本ロマンスとサエボーグの初コラボ作品『パワーチキン』を上演、ビジュアル公開＆公演詳細発表

東京芸術劇場が注目のダンサー／振付家と協働する主催公演「芸劇dance」シリーズ。2025年度は、現代社会に鋭く切り込むダンス作品を発表してきた振付家・橋本ロマンスと、類まれな独創性を持つ現代美術家・サエボーグによる初のコラボレーション作品『パワーチキン』が2026年2月に東京・東京芸術劇場 シアターイーストで上演される。このたび、ビジュアルの公開とともに公演詳細が明らかとなった。

本作には、より多くの可食部を持つために人類によってミューテーションされた“パワーチキン”が登場する。ラテックス製「家畜の着ぐるみ」を着用するのは、オーディションで選ばれた多様なバックグラウンドを持つパフォーマーたちで、牛や豚、鶏をはじめとする家畜動物たちの振る舞いを通して、現代を生きる私たちの行先を問いかける。

構成・演出・振付を務める橋本は、本企画について「サエボーグさんの今までの活動や作品の持つ物語やコンセプトを軸にしつつ、マイノリティ・ポリティクスを主題としてきた橋本ロマンスの視点を交差させることで、多次元な世界の広がりが生まれることを予感しています」と説明。「音楽は昨年から協働を続けている篠田ミル、出演者は公募オーディションで出会った、それぞれ全く異なるバックグラウンドを持つ多層的な集団です。まさに実験室のようなこのプロジェクトから新たな“怪獣／モンスター”が誕生する瞬間に、ぜひお立ち会いください」とコメントしている。

一方、構成・演出・美術を担当するサエボーグは、「不自由なデフォルメされた身体、競争原理では生き残れない者、動物界における最も人工的で自力性の低い存在である“家畜”を登場させ、私たちの社会に偏在する情動的モンスターと立ち向かい、オルタナティブな現実のあり方を探るための“怪獣劇”を目指します」とコメント。「家畜キャラクターだけではなく、観客の“群れ”を意識しながら、最終的なゴールは誰がモンスターなのか分からなくなる。。橋本ロマンスさんとのコラボによって、さらなるダイナミズムが生まれることを期待して、足をお運びくださるとうれしいです」と期待を寄せた。

上演は2026年2月11日(水･祝) から15日(日) まで。チケットの発売は2025年12月6日(土) 10時より開始される。

【作品紹介】
パワーチキン。
それはより多くの可食部を持つために人類によって
ミューテーションされたチキン。
「チキン／臆病者」と呼ばれる存在が、人々に自分の身体を
限界まで与えられるように
新たにプログラムされて生まれてきた。
食料不足の人類を救うために作られたパワーチキン。
現代の効率的な救世主。その力と弱さ。注がれる愛と欲。
私たちのパワーチキンは、一体いつまで与え続けることができるのだろうか？

■橋本ロマンス コメント全文

本企画は私からサエボーグさんへのラブコールからスタートしました。サエボーグさんの今までの活動や作品の持つ物語やコンセプトを軸にしつつ、マイノリティ・ポリティクスを主題としてきた橋本ロマンスの視点を交差させることで、多次元な世界の広がりが生まれることを予感しています。音楽は昨年から協働を続けている篠田ミル、出演者は公募オーディションで出会った、それぞれ全く異なるバックグラウンドを持つ多層的な集団です。まさに実験室のようなこのプロジェクトから新たな「怪獣／モンスター」が誕生する瞬間に、ぜひお立ち会いください。

■サエボーグ コメント全文

不自由なデフォルメされた身体、競争原理では生き残れない者、動物界における最も人工的で自力性の低い存在である「家畜」を登場させ、私たちの社会に偏在する情動的モンスターと立ち向かい、オルタナティブな現実のあり方を探るための「怪獣劇」を目指します。
家畜キャラクターだけではなく、観客の“群れ”を意識しながら、最終的なゴールは誰がモンスターなのか分からなくなる。。
橋本ロマンスさんとのコラボによって、さらなるダイナミズムが生まれることを期待して、足をお運びくださるとうれしいです。

＜公演情報＞
芸劇dance 橋本ロマンス×サエボーグ『パワーチキン』

構成・演出・振付：橋本ロマンス
構成・演出・美術：サエボーグ
音楽：篠田ミル

出演：
岩田柚葉　大貫友瑞　カミーユ　河又仁美　今野ゆうひ　佐藤靖子
髙橋瑞季　波多野比奈　原知里　廣瀬一穂　マサムネ葵（鮭スペアレ）
松倉祐希　油井文寧　川合悦史　UNA

2026年2月11日(水･祝)～15日(日)
会場：東京・東京芸術劇場 シアターイースト

※一部刺激の強い表現あり

チケット発売日：2025年12月6日(土) 10:00～
https://w.pia.jp/t/geigeki/

公式サイト：
https://www.geigeki.jp/performance/theater379/