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海宝直人「挑戦しがいがある」 岡宮来夢らと共に挑むオリジナルミュージカル『ISSA in Paris』始動!

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左から)長野県PRキャラクター「アルクマ」、藤田俊太郎、潤花、海宝直人、岡宮来夢、豊原江理佳、信濃町PRキャラクター「一茶さん」 (撮影:五月女菜穂)

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ミュージカル『ISSA in Paris』が来年1月10(土)から東京・日生劇場ほかで開幕する。25年11月20日、本作の制作発表会見が行われ、演出の藤田俊太郎、出演する海宝直人、岡宮来夢、潤花、豊原江理佳が登壇。歌唱パフォーマンスが行われたほか、公演への期待を語った。

世界中で「HAIKU」として知られる日本文学の文化のひとつ、「俳句」。小林一茶は有名な俳人だが、小林一茶と名乗るまでに“空白の10年”がある。本作は現代と過去を交錯させながら、小林一茶の知られざる10年を大胆かつファンタジックに描くオリジナルミュージカルだ。

原案・作詞・作曲は、『ナイン』、『タイタニック』でトニー賞の最優秀作詞作曲賞を2度も受賞した、ミュージカル界の巨匠モーリー・イェストン。脚本・訳詞はディズニー映画『アナと雪の女王』などの訳詞もした高橋知伽江。そして、演出はミュージカル『ナイン』にて第28回読売演劇大賞最優秀演出家賞などを受賞し、モーリーからの信頼も厚い藤田俊太郎。

この日、披露されたのは、岡宮による「露の世は」、海宝・岡宮・潤・豊原による「俳句」、海宝による「一つの言葉」という3曲。

劇中の楽曲について、豊原は「モーリーさんの音楽が大好き。国も音楽も違うはずなのに、俳句との親和性が高いというか、美しさが倍増するというか。音楽と俳句が綺麗に融合している」と語る。潤は、4人で歌唱した「俳句」を披露した際の感想として、「歌唱していて、(豊原演じる)テレーズとも、同じ時代を生きていたら共鳴する間柄になれたのではないかと思えるような、素敵な瞬間を感じた」と話した。海宝は「日本的なメロディラインもあれば、モダンなリズム感のある楽曲、“これぞモーリーさん”という素敵なクラシカルな楽曲も。時代を超えていくシーンもあるし、江戸とパリとで場所も変わるので、楽曲の幅が広い」と語る。岡宮は「『露の世は』は、初めて聴いたときにすごくみずみずしい緑の雰囲気を感じて浸るように聞いていた。他の楽曲どれもが奥行きのある豊かな楽曲なので、皆さんにもそれを感じていただきたい」と魅力をアピール。

「原作のないものを作っていくことは、大変でもあり、とても挑戦しがいがある。皆さまに楽しんでいただける作品になるよう努めたい」と挨拶した海宝。「ISSA」としてYouTubeで活動しているシンガーソングライター・海人(カイト)役を担うが、役については「ヒット曲が出せずに悩んでいて、しかも家族との葛藤など、誰もが直面するような苦しい思いもある。そこで一茶という存在に母を通して出会い、少しずつ成長や気づきがあって……という役。皆さんそれぞれの人生を重ねて、誰もが共感できるような人間らしいキャラクター」とコメントした。

海宝直人

江戸後期の俳人・小林一茶を演じる岡宮は、自身が長野県出身であることから「信州人の小林一茶を演じられる喜びを噛み締めながら、稽古を頑張って、大千穐楽まで駆け抜けていきたい」と話す。

岡宮来夢

役についても「一茶がパリに行ったという史実はないので、もしそうなっていたらどうなっていただろうと。ファンタジー的なものにはなるが、そこからの役づくりが楽しみ。優しくも情熱的、僕だけの一茶になるといいなと思っている」と熱っぽく語った。

潤は、海人がパリで出会う、フランス人の父と日本人の母を持つ現地ガイドの女性ルイーズを演じる。

潤花

「藤田さんは“海人に新しい世界を見せる人”と。日系人としてパリに住む彼女が、傷みや差別などを経験しているからこそ、弱くて声を上げられない人に対しても愛を注ぐし、海人のお母さんとの出会いや、自身の一茶に対しての思いも大きかったからこそ、海人の心の中にずかずかと入っていく。人間らしく、自分の弱さも自分で認めている強くて魅力的な女性と感じる」と言い、「日々新たなものが生まれながら稽古が進んでいる。お客様の前で披露する日まで、しっかり丁寧に稽古をしていきたい」とも。

豊原は「素晴らしいクリエイティブとキャストの皆さんが集まり、そのチームの一員としてオリジナルミュージカルを作れることにワクワクしている」などと挨拶。

豊原江理佳

表の顔は舞台女優だが、裏では密かに革命運動に身を投じているテレーズを演じるが、「たくさんフランス革命を描いた作品があるが、その中で見たようなリーダー像ではなく、全く新しい女性のリーダー像を作りたい、というご提案を藤田さんからいただいた。作品ではパリでの革命と現代のデモを対照的に描いていたりもするし、自分の中にある正義感や声を上げなくてはいけないと感じる瞬間などを照らし合わせながら、テレーズを見つけていきたい」と語っていた。

藤田は「このカンパニーに出会えたことを心から幸せに思いながら、日々稽古を重ねていこうとしている。ひとつの言葉から音楽が誕生する喜びを描いた作品。観客の皆さまには、劇場でその祝祭の瞬間に立ち会っていただき、音楽の尊さを感じていただけたら」などと話していた。

藤田俊太郎

この日は、抽選で選ばれた一般オーディエンスも参加したほか、一茶の出身地である長野県のPRキャラクター「アルクマ」と、信濃町PRキャラクター「一茶さん」も応援に駆けつけた。

東京公演は2026年1月30日(金)まで。その後、大阪公演が2月7日(土)〜15日(日)、梅田芸術劇場メインホール。愛知公演は2月21日(土)〜25日(水)、御園座。

取材・文・撮影:五月女菜穂


<公演情報>
ミュージカル『ISSA in Paris』

原案・作詞・作曲:モーリー・イェストン
脚本・訳詞:高橋知伽江
演出:藤田俊太郎

出演:
海宝直人 岡宮来夢 潤花 豊原江理佳
中河内雅貴 染谷洸太(Wキャスト)
彩吹真央 藤咲みどり(Wキャスト)
内田未来 阿部裕 ほか

【東京公演】
2026年1月10日(土)~30日(金)
会場:日生劇場

【大阪公演】
2026年2月7日(土)~15日(日)
会場:梅田芸術劇場メインホール

【愛知公演】
2026年2月21日(土)~25日(水)
会場:御園座

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/issa-in-paris/

公式サイト:
https://www.umegei.com/issa2026/

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