映画『落下の王国』が17年を経てヒット、ターセム監督によるオンライン登壇イベントも実施
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『落下の王国 4Kデジタルリマスター』ポスタービジュアル (C)2006 Googly Films, LLC. All Rights Reserved.
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すべて見る2008年の日本公開以来、国内では配信されることなく、“幻”とされ続けてきたカルト的ファンタジー大作映画『落下の王国』。11月21日には本作の4Kデジタルリマスターが公開され、公開3日間で動員約2.3万人、興行収入約3,790万円を記録した。
『ザ・セル』で知られるターセム監督が、構想26年、撮影期間4年の歳月をかけて完成させた本作。物語の舞台は1915年、映画の撮影中に橋から落ちて大怪我を負ったスタントマンのロイが、病室で出会った5歳の少女アレクサンドリアに冒険物語を聞かせるというストーリーを軸に、愛する者や誇りを失い、深い闇に落ちていた6人の勇者たちが力を合わせて悪に立ち向かう「愛と復讐の叙事詩」が描かれる。


4Kデジタルリマスターでは、当初のオリジナル劇場公開版でカットされたシーンが新たに追加され、より濃密な没入体験を実現。CGに頼らず、13以上の世界遺産、24カ国以上のロケーションを巡って撮影された映像美が特徴だ。アメリカを代表する映画監督デヴィッド・フィンチャーとスパイク・ジョーンズが、ターセム監督が私財を投入して挑んだ本作の製作を強力にサポート。さらに、『ドラキュラ』でアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞し、2008年北京オリンピック開会式のコスチュームも担当した日本が誇る世界的クリエーター、故・石岡瑛子が衣装を手がけている。
全国43館での上映ながら、公開3日間で動員23,284名、興行収入37,861,370円という驚異的な数字を記録。1館あたりの興行収入アベレージは880,496円に達している。公開初日が平日にも関わらず映画館には多くの観客が詰めかけ、満席回も続出。翌日からの3連休も相まって初日を超える動員を記録するなど、洋画不況と言われる昨今においても異例のヒットとなっている。
公開前から注目度の高さが窺え、劇場前売券(ムビチケ)の売上枚数は1.2万枚を突破。博報堂DYミュージック&ピクチャーズは「社名変更後(2015年)の洋画作品として過去最高の売上枚数を記録しました。約17年前の作品でリバイバル上映という形にもかかわらず、多くの観客に支えられてうれしいです」とコメントを寄せている。
公開に併せて発売された劇場用パンフレットおよび公式グッズも好調な売れ行きを記録。特に豪華版・特別色仕様ポスターが高い人気を集めており、熱心なファンによる“推し活”も見られるという。こうした反響を受け、新宿シネマカリテでの拡大上映も決定した。
なお、11月30日(日)にはターセム監督によるオンライン登壇イベントが、東京都内3劇場(新宿武蔵野館、グランドシネマサンシャイン池袋、ヒューマントラストシネマ有楽町)で実施される予定だ。
『落下の王国 4Kデジタルリマスター』予告編
<作品情報>
『落下の王国 4Kデジタルリマスター』
公開中
公式サイト:
https://rakkanooukoku4k.jp/
(C)2006 Googly Films, LLC. All Rights Reserved.
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