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【つきみ主催ライブ『Mwah!』対談・第3弾】ににちゃん(つきみ)×ゆきなり(炙りなタウン)、互いを尊敬し合う二組が対バンに向けて本気トーク!「正々堂々、戦いにいく」

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Interview&Text:吉羽さおり Photo:つきみ / エドソウタ(TETRAS inc.)、炙りなタウン / toya

つきみpre.3カ月連続ツーマンライブ企画『Mwah!』の締めくくるとなるライブが、12月17日(水)に新宿LOFTで開催となる。つきみが対バンに選んだのは、岡山発の炙りなタウン。心から取り出したばかりのような熱く、エモーショナルな叫びで、またキャッチーで鋭い言葉で心を射抜いていくパンクロックを奏でる、3ピースバンドだ。グリーン・デイの日本ツアー『GREEN DAY JAPAN TOUR 2025』のサポートアクト(大阪城ホール)に抜擢されたロックシーン注目株であり、現在、アルバム『炙りなタウン② -最終兵歌を口ずさむ-』を携えた全国ツアー中で、バンドが加速しているなかでのツーマンとなる。つきみにとって今回の『Mwah!』で欠かせない存在だったという炙りなタウンからゆきなり(vo/g)を迎え、ににちゃん(vo/g)とライブについて語ってもらった。

── つきみと炙りなタウンの最初の出会いはいつ頃ですか? ライブで出会った感じですか?

ににちゃん 新宿ACB HALLで2、3年前ですよね?

ゆきなり そう、そう。

ににちゃん そこで対バンさせてもらって、たしか変な絡み方をしました(笑)。

ゆきなり そんな変な絡みだったっけ?

ににちゃん 挨拶をさせてもらって……「カラコン何使ってます?」っていう。

── 唐突な(笑)。お互いの印象はどうでしたか?

ゆきなり 衝撃でした。“え、ライブハウスにギャルがいる。かわいい!”みたいな。それでめっちゃ話しかけた気がする。

炙りなタウン / Photo:toya

── ライブを観たのもそのときが初めてですね。

ゆきなり そうです。そのときはまだベースってサポートだったっけ? 男の子だったよね。

ににちゃん そうです。

ゆきなり 気合い入ってんなっていうライブだった気がします。新感覚でしたね。ギャルがバンドやってる、かっこいいなって思いました。

ににちゃん 私は地元の先輩に、「絶対好きなバンドだからちゃんと観てこい」って言われていたんです。で、すごいかっこいいやん!って、そこからずっと大好きなんです。炙りなタウンはとにかくライブがかっこよくて、観るたびにそのかっこいいを更新しているんです。グッとくるんですよね、泣かずに観れたことがない。

ゆきなり たしかに、いつも泣いてるかも。

ににちゃん 爆泣きしてます。

── 炙りなタウンはツアーにもつきみを呼んでいますが、ライブを重ねてきてのつきみのステージはどうですか?

ゆきなり ずっとワクワクしながら観てる感じです。毎回、今日は何してくれるんやろうみたいな、どんなライブ観れるんやろうって楽しんでます。親心と言ったらまたちがうんですけど、妹みたいな感じというか、かわいい後輩で。ライブを楽しみにしてます、いつも。

ににちゃん ヤバい、うれしい。

つきみ / Photo:エドソウタ(TETRAS inc.)

── 音楽的なところではどうですか?

ゆきなり 音楽も好きですね。上手やし、つきみの3人の感じや雰囲気、ファッションとかもめっちゃ好きやし。

── 炙りなタウンは普段、パンク系のバンドと一緒になることが多いですかね。

ゆきなり いろんなところとやらせてもらっている気がします。

── つきみのようなバンドは珍しいタイプなのかなと思っていたんですが、そういうわけでもないんですね。

ににちゃん そもそもつきみはジャンルが難しいというか、そういうのがあまりないので。

ゆきなり ジャンルはあまり考えたことなかったですね。魂の種類が一緒だったらいいんですよ、かっこよかったら一緒にやりたいと思います。

── ににちゃんは先ほど、炙りなタウンのライブを観て毎回泣いてるということでしたが、炙りなタウンのどういうところがグッとくるんですか?

ににちゃん ライブで曲をやってるときに、その日のゆきなりさんの思っている気持ちとかをよく話すんですけど、それがさっきおっしゃったみたいに“魂”なんですよね、マジで。だからどストレートにグッとくるんです。

── ゆきなりさんは、ステージ上で話すことで意識することっていうのはありますか?

ゆきなり ステージに立って、そのときに思った言葉を発言しているんですけど。自分のひと言で、ここにいる誰かの人生が変わるかもしれないとか、狂わせてしまうかもしれないっていう意識で発言はしているつもりです。

── それは自分が書く曲、音楽にもある思いですか?

ゆきなり そうですね。自分自身が音楽で人生が変わった、バンドを選んでガラッと人生が変わった側なので。音楽はずっと好きで聴いていたんですけど、楽しいとかハッピーっていうだけじゃなく、しんどくなったときに聴いた音楽で泣いてしまったり、曲に救われた感覚になって、自分もこれがやりたいって思ったんです。同じような人が、今日ライブハウスに、目の前にいるかもしれないと思いながらやっています。

炙りなタウン / Photo:toya

── ににちゃんは炙りなタウンでとくに好きな曲はありますか?

ににちゃん 「ルナ」が好きですね。

ゆきなり 歌ってくれたりしてるよね、うれしい。

ににちゃん 本当に好きですね。曲の構成もグッとくるし、これは自分の勝手な思いですけど、難しい言葉を使って歌詞を書く人はたくさんいると思うんですけど、そうじゃなくて芯を食ったことを言ってるというか。しんどいときに音楽を聴くことが多いんですけど、炙りなタウンの曲を聴くと、ああ大丈夫かもって思えるんです。

── 炙りなタウンの曲はににちゃんが言ったようにストレートな表現、心の声が露わになった曲が多いですね。

ゆきなり 炙りなタウンでは、喜怒哀楽の全部をやりたいんです。いちばん言いたいことをBメロで言っていたりはしますね。2番のAメロ、Bメロとかで。それはそういうことをするのが好きなので、意識してやっている感じはないんですけど。あとは3人で歌う曲が多いので、サビは分かりやすく、伝わりやすい歌詞にはなっているかもしれないですね。これもあまり意識はしていないんですけど。

── ににちゃんは歌詞の面でのこだわりや、伝える上でポイントにすることはありますか?

ににちゃん ないです。

ゆきなり (笑)。

── それでもあれだけキャッチーになるって、何なんですかね(笑)。

ににちゃん 耳が気持ちいい、語呂がいいっていうのはめっちゃ好きなんですけどね。文字を打って、頭のなかでその言葉を再生してみて、これは口が気持ちいいみたいな感じで。最近気づいたんですけど、サビの前とかは大体5・7・5になってるんですよ。多分、口が気持ちいいのかな。

つきみ / Photo:エドソウタ(TETRAS inc.)

── 魂があるとか、かっこよさというのは炙りなタウンの姿勢として大事なところだと思いますが、目指すバンド像であるとか、こういうバンドになっていこうという思いはありますか?

ゆきなり かっこいいおばあちゃんになりたいです(笑)。

ににちゃん うん、憧れる。

ゆきなり かっこいいおばあちゃん3人組になれたら最高やなと思います。

── 炙りなタウンにとってのロールモデルのような存在っていうのはいたんですか?

ゆきなり 女性ではいなかったかもしれないですね。パンクロックっていうジャンルが、そもそも自分が高校生の頃に聴いていたときは、自分が知らなかっただけだと思うんですけど、男の人がやっているのが多いイメージだったので。それで、女の子でもパンクロックをやりたいっていう感覚ではじめたので、この人っていうロールモデルはあまりないかもしれないです。

── 女の子でもパンクロックをやるってなったときは、男性のバンドに勝ってやるぞっていう思いもあったんですか?

ゆきなり ありました。男性女性関係なく、誰にも負けたくないみたいな気持ちは今もずっとありますね。

── そこはににちゃんも同様ですかね?

ににちゃん そうですね。負けたくはないですね。とくに炙りなタウンは、男女関係なくいちばんのライバルだと思っているんです。だからこそ、つきみらしくライブをして、かっこいい先輩にかっこいいって思ってほしいです。

── バンドをやっていて今思うこと、ここからのバンドの目標やバンドシーンをこうしたいという思いはありますか?

ゆきなり やっぱり現場に来てほしいなとは思ってます。今ってネット上でいろんな情報が手に入る時代で、すごく便利ですけど。情報を得るだけで終わらずに、ライブハウスで現場で感じるものは全然ちがうと思うので。きっかけはネットでも、ライブハウスにライブを観に来てほしいなと思いますね。

炙りなタウン / Photo:toya

ににちゃん いろんな人にライブを観てほしいですね。つきみって結構、偏見というか、ギャルだからっていう感じで音楽を聴く前に判断をされちゃったりもするんですけど、一回、ライブを観てほしいですね。

── それだけのライブをしている自信もある。炙りなタウンは女性3人でバンドをやっているということでフィルターをかけられちゃうことはありますか?

ゆきなり 最初はあったんじゃないですかね。ガールズバンド、みたいな感じで見られることはあったと思うんですけど、ライブを観ればそうではないとわかってもらえるので。ただ、炙りなタウンの場合はそもそもバンド名が変なので(笑)。バンド名だけ見て、ライブ観たら、「あ、女の子のバンドやったんや」というのはあります。名前だけ見たらコミックバンドかと思ったとか。

── では、改めて12月17日(水) 新宿LOFTでのつきみpre.3カ月連続ツーマンライブ企画『Mwah!』への意気込みを聞かせてください。

ゆきなり 勝ち負けだと思ってやってくれるバンドばかりじゃないので、つきみが、炙りなタウンに勝ちたい、負けたくないと言ってくれるのはすごくうれしいんですよね。なのでこちらも正々堂々、勝ちにいこうかなという気持ちで、戦いにいきます。でもきっと初めて炙りなタウンを観てくださる方も多いと思うので、楽しんでもらえたらいいですね(笑)。どちらのライブも観て、どっちがかっこよかったというのを帰り道とかで考えてくれたらうれしいです。

ににちゃん かなり気合いが入ってます。2回目の対バンのときから“ゆきなりさんに勝つ”っていう目標を掲げているので。本当にめちゃくちゃでかい存在なんですよね。ゆきなりさんが歌って、ゆきなりさんが言っていればすべてかっこよく見えるんですよ。それってすごいことで。だから、本当に勝ちたいんです。頑張ります!

── 3カ月連続企画の締めくくりがいい戦いになりそうです。

ににちゃん バチバチです!

ゆきなり はい、バチバチです!

<ライブ情報>
3カ月連続主催ツーマンライブ『Mwah!』

※終了公演は割愛

12月17日(水) 東京・新宿LOFT
開場 18:00 / 開演 19:00
ゲスト:炙りなタウン

【チケット情報】
前売 3,500円 / 当日 4,000円
※入場時ドリンク代が必要
https://w.pia.jp/t/tukimi-mwah/

関連リンク

つきみ 公式サイト https://tukimi.bitfan.id/

炙りなタウン 公式サイト https://aburinatown.com/

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