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大竹しのぶ「エネルギーを見せつけたい」上演15周年記念公演『ピアフ』2026年開幕

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舞台『ピアフ』製作発表会見より 左から)彩輝なお、藤岡正明、大竹しのぶ、廣瀬友祐、梅沢昌代

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俳優の大竹しのぶが12月9日、都内で行われた主演舞台『ピアフ』の製作発表会見に出席した。フランスの国民的歌手であるエディット・ピアフが歩んだ波乱の人生を戯曲にしたパム・ジェムス作。2011年の初演から盛況を続ける本作が2026年、上演15周年記念公演として開幕し、1月11日昼の部にて、上演200回を達成する予定だ。

ピアフの人生に命を吹き込む大竹は「15周年と聞いて、もうそんなに経ってしまったのかと。今回(4年ぶり)6度目の上演ですが、やはり、ピアフに出会えたことが、私にとっても、女優としても、すごく大きなものを教えてもらっている」と深い思い入れ。「ピアフの台詞にあるように、私が歌う時は、私を丸ごと全部出し切るんだと。今回も1回1回全力で演じ、素敵な作品になるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。

ピアフとの出会いが、“歌うこと”に向き合う契機になっており「歌は祈りであり、お客様に向けてはもちろん、天と地を結びつける役割があるとピアフに教えていただいた」と思いもひとしお。「必死に生きて、必死に愛する。なんて素敵な人生だろうと思いますし、皆さんに愛を分け与えるエネルギーを見せつけたい」と力強く宣言していた。

製作発表会見には大竹をはじめ、共演する梅沢昌代、彩輝なお、廣瀬友祐、藤岡正明が出席した。梅沢は初演からピアフの親友トワーヌを演じており、「古希を過ぎましたけど、精神だけはたるんでいないので、一生懸命に務めさせていただきます」と抱負を語り、「貧しいからこその逞しさと優しさがあって、愛を押し付けないトワーヌが好き」と役柄の魅力を語っていた。

梅沢と同じく初演から出演し、マレーネ・ディートリッヒ役を務める彩輝は「この作品と共に、マレーネ役で成長させていただいた。心の支えにもなっておりますので、魂を込めて演じられたら」。本作の魅力は「やはり、ピアフ」だといい、「人生を通して、愛を与え続けた存在。マレーネにとっては、歳の離れた親友であり、どこか母親のような、魂が惹かれ合う同士」だと話していた。

一方、廣瀬は今回が初参加となり、ピアフと相思相愛で名曲「愛の讃歌」が生まれるきっかけとなったボクサー、マルセル・セルダンを演じる。会見中は終始、緊張した表情だったが、大竹と会った第一印象を聞かれると「かわいい方」と笑顔を見せ、「作品のメッセージ性は語りつくせないが、『ピアフ』の魅力は間違いなく大竹しのぶさんの演技だと思います」と初共演に期待を寄せた。

2013年公演以来、イヴ・モンタン役に“カムバック”を果たす藤岡は、「イヴ・モンタンさんの身長は187センチ。僕は171センチなんですよ。開幕まであと1ヶ月、僕の身長があと15センチくらい伸びるように、どうかお祈りいただければ」とユーモアを交えて挨拶。「ピアフと彼女の周りで生きた人々の情熱、パッション、覚悟を演じられたら」と語った。

製作発表会見では、初演から演出を手掛ける栗山民也から届いたメッセージを大竹が代読した。以下、メッセージ全文。

【栗山民也メッセージ】
2024年のパリ・オリンピックのその開会式をTVで見ていたら、最後にセリーヌ・ディオンが現れて、PIAFを歌った。

あぁ、やっぱり自由で過激で思いっきり素敵なフランスだなあと、胸が熱くなった。 ベルヴィルという移民たちの多く住む貧民街の、その路上に産み落とされたPIAFが、高くエッフェル塔の上から世界を見下ろしながら、愛の歌をこの地球のみんなに送った。

この舞台は、PIAFという名の一人の女の「革命劇」なのだと思う。来年1月、上演15周年記念公演として、日本のPIAFであるしのぶちゃんが、再び劇場を熱い情熱でいっぱいにしてくれるだろう。僕はもう演出家というより、一ファンとして、熱い拍手を送ろう。


取材・撮影・文:内田涼

<公演情報>
上演15周年記念公演『ピアフ』

作:パム・ジェムス
翻訳:常田景子
演出:栗山民也

出演:
大竹しのぶ
梅沢昌代 / 彩輝なお / 廣瀬友祐 / 藤岡正明 / 上原理生
山崎大輝 / 川久保拓司 / 前田一世 / 土屋佑壱 / 小林風花

【東京公演】
2026年1月10日(土)~1月31日(土)
会場:日比谷シアタークリエ

【愛知公演】
2026年2月6日(金)~2月8日(日)
会場:御園座

【大阪公演】
2026年2月21日(土)~2月23日(月・祝)
会場:森ノ宮ピロティホール

関連リンク

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2562413

公式サイト:
https://www.tohostage.com/piaf2026/index.html

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