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舞台初挑戦!菊地凛子、小栗旬との大河共演が導いた三谷幸喜作品への挑戦と新境地

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インタビュー

チケットぴあ

(撮影:岡村未来)

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2026年1月30日(金)東京・IMM THEATERを皮切りに全国5都府県にて、三谷幸喜による作・演出の舞台『いのこりぐみ』が上演される。本作は三谷氏が書き下ろす新作として、モンスターペアレントをテーマにしたワンシチュエーションのディスカッション劇。
放課後の小学校の教室を舞台に、教師と学校にクレームを入れる児童の母親とのスリリングな展開を描いていく。主演の若手教師役には小栗旬。そして初舞台出演となる菊地凛子が物語をかき回すモンスターな母親役に挑む。

40代で見つけた舞台という名の「初めての世界」

――公開されたビジュアルはインパクト抜群の目力強めで引きつけられます。
撮影ではリクエストがあったのでしょうか?

菊地 触ったら怒られそうなタイプの人に見えるように撮影しました。パンパンな風船みたいで触ったら割れそうな母親の印象があったので、この(組んだ)手が神経質さを表していますよね。
プライドがすごくある感じで、なるべく大きく見せようとしてる人みたいな、鼻筋も立ててもらって。眉毛は整えてる方が母親っぽいとか、自分の手入れは怠ってないみたいな感じに見えた方がいいなと、メイクさんと相談して割と細く作り込んだ結果がこれですが、皆さんの眼力の方がすごくないですか?(笑)

――最強の布陣で立ち上げる本作は大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が縁で、菊地さん発信の舞台とのことですが、そもそも始まりの経緯をお聞かせください。

菊地 三谷さんの作品はよく観劇していましたが、 自分が舞台をやることを想像はしていませんでした。
大河はすごく長い期間、俳優さんたちと一緒で、海外の作品では割とあったんですけど、1つの作品で6ヶ月近く役者さんと一緒にお仕事することが日本では初めてで。
その時に小池栄子ちゃんや(小栗)旬くんとかとすごく仲良くさせていただいて。大河が終わってすぐに旬くんの舞台『ジョン王』を観に行った時に、パワフルに演じていらっしゃるのを観て、いつかはやりたいかもって、すごく意欲的な気持ちになったんですね。その気持ちにさせてもらったのは本当に旬くん。三谷さんに『旬くんの舞台を観に行って、いつか三谷さんの舞台をやりたい』という話をしたのが経緯です(笑)。

三谷さんの舞台は本当に好きで、同じ作品を1度じゃなくて、3回とか観に行くんです。
三谷さんは役者を見出してくれるって言ったら、すごく簡単な言葉になっちゃって失礼にならないといいんですけど、様々な役柄でチャンスを与えてくださるんです。
今やっているドラマも、おばばってどうやって演じるんだと。まずどういうことでおばばって言うのかな、名乗っておばばをやってるのか、本当におばばなのか、年齢はいくつなのか、そういうことから想像を搔き立て、どうやればいいんだろうと、その過程を考えていくのがすごく幸せで楽しい時間なんです。
三谷さんの作品だったら自分のことをよく知っていただいていますし、いつもやりがいのある役を与えてくださるので、初めての舞台もきっと自分が思ってもいない所に連れていってくださるのではないかって思って。

――それだけ『ジョン王』の小栗さんが凄かったと。

菊地 旬くんが別人で、大河が終わってすぐだったんですよ。私はしばらく、のえのえしてたのに(笑)この役をこんなすぐにやるの?と衝撃があったんです。もちろんみなさん、めちゃくちゃエネルギッシュで、あれだけダイナミックに芝居をずっと進めていくのにびっくりしたんです。
映像はそのシーンを成立させることにエネルギーを集中させるので、2時間半とかやり続けることは無いので単純にすごいと思いました。
改めてやったことのない世界だから、そこに自分が入った時に、どんなことに感動して、どんなことに突き動かされるんだろうと、まずそこに興味が湧きました。
しかもお客さまがたくさんいる中でお芝居をしたことがなくて。
もちろんエキストラさんがたくさんいる中で演説する役はあっても、相手と客席のトライアングルな状況は経験したことがないので私は大丈夫なのかと(笑)
自分は40代になりましたが 、今新人だと思って挑んでいます。
できないことがあまりにも多いことに気が付いて、そのことを自覚し、今回は舞台という新しい世界に飛び込んで、懸命にやりたいと思っています。

モンスターママ役で新境地へ

――モンスターママ役について、そして作品の魅力とは?

菊地 三谷さんが当て書きをしているので、要所要所にはたぶん私という人間のヒダが織り込まれてはいるんだろうと思うんですけど、ただ同じ母親として、子供という自分以上に守らなきゃいけないものができた時に、ちょっと狂気の方向に行く女性の気持ちは、わからなくもないというか。
もちろん私は理性はありますが、女性のなりふり構わない何かを得た時の激しさがこの脚本の中にあって、それがすごくわかるようでわからないあたりがちょっと怖くて。
まだお稽古前ですが、1番この人がズレていると思っていたけど、誰が正解か分からなくなってくる、ちょっとずつズレていく感じがドキドキハラハラして、サスペンスっぽくもあり、そこがこの作品の魅力だなと思っています。母親という経験を、いい意味で生かせたら。

――母親を演じるあたり、これはできそうなど心境は?

菊地 三谷さんから役をいただいて、やれそうだと思ったことはないんですよね。
どちらかというと難しい、できるかな?ていう方向の方が多いんです。
でもできるかなって思うほど楽しいものはなくて、できると思ってやっちゃうと、見る人も全然面白くないんじゃないかなって思うんです。
だから少々不器用であっても、この役をどう成立させるかっていうことに向き合いたいです。
三谷さんは、いろんなお話の引き出しをいっぱい持っていて、その中でこの子とやるならこれとか、この人とやるならこれっていう風に思ってらっしゃるのかなと。じゃないと毎年何本もできないですよね。本当に毎回観に行ってびっくりするし、改めて三谷さんのエネルギーを感じていて、自分もその世界に入れるのはすごく楽しみです。

不安を力に変える、芝居への情熱

――小栗さんをはじめ、共演経験もある平岩紙さんと相島一之さんとの4人芝居はとても期待してしまいます。

菊地 3人の中に自分が溶け込むっていうだけで、すごく嬉しいですし、自分が観てきた舞台人の方々に囲まれて、自分がどういう反応ができるのか楽しみです。
紙さんは、出てくると空気を変えて彼女にしか持ってないペースや、彼女にしか持てない空気感があってすごく好きなんです。ご一緒した時も、そういうお芝居の向き合い方が素敵だなって思っているから、紙さんから学びたいと思います。
相島さんは、舞台の上でびっくりするぐらい 2枚目の瞬間を出す時があって、かと思いきやどうしようもない人間に見える瞬間もあって、同じ人がやってるのにどうしてこんなに違うんだろうと。
相島さんから教わることもたくさんあるでしょうし、旬くんは年下だけど頼りにしているお兄ちゃんみたいな人で、旬くんの立ち方で色々自分も学べることたくさんあるんだろうなと思ってます。

――みなさんからアドバイスはありましたか?

菊地 紙さんも相島さんも、一緒に頑張っていこうねっていう感じで、仲間として乗り越えようね、と感じ取れて。映像は、宿題を1人で一生懸命にやって、本番に挑む感じなんです。舞台は、宿題を一緒に一生懸命やって試験に挑むみたいな、一緒に試験勉強をするような感覚なんですよね。それは心強いですし、お互い高め合えるだろうし、そこに三谷さんが先生としていて導いてくれるから、そういう意味では映像とはまた違う、仲間っていう感覚が得られそうです。そこも初めての経験だったので、大先輩の相島さんから頑張ろうねと言われてジーンときちゃって、すごく嬉しかったです。

――台本を読んで、あらためて挑戦だな、これは準備が必要だなと思った事をお聞かせください。

菊地 とにかくセリフを覚えないと、です。私はセリフ覚えがめちゃくちゃ悪いです。
そのセリフをきちんと言えるほどまで納得できれば出てくるので、私はそれをまずやらないと。とにかくそれさえできれば割とセリフが入ってくる。今までの経験はそうなので、そこを信じたいと思います。

基本の立ち方もこれからで、映画だと役のあり方みたいなことはすごい一生懸命やりますけど、見せ方についてはあんまり考えてきたことがなくて。お客さまが見える位置で感情のひだを見せなきゃいけないとか。他の3人は自然にできてしまうことが、自分はまだ分からないので、そこはお稽古で一生懸命できたらなと思っています。

――舞台用にボイストレーニングなどの準備も?

菊地 以前、(朝ドラの)茨田りつこ役をやった時に、ボイトレに通ったんです。それが楽しかったのでずっと続けています。それが今回生かされるといいなと思っています。特に舞台を意識してではなく、声を使えるようになると役の面白さが広がるのでシーンによって使い分けたりとか、40代になって面白さを見つけたので、ボイトレはずっとやっているのと、あとは筋トレをやっています。映画『パシフィックリム』の時、めちゃくちゃやったんです。わりと筋力がついたので、それを維持するために継続しています。

意識の変化と決意

――舞台をやる前、やることになった後で、変化はありますか?

菊地 観劇に行くと、最前列の通路を歩くようにしています。最前列に行ったら振り返ってお客さまがわあぁといるのを経験して、とんでもないって思いながら自分の席に戻るんですけど(笑)
どうやって組み立てていったんだろうとか、そういうことはすごく考えるようになったし、お稽古どれぐらいやったのかなとか、台本はいつできたのかなとか気にするようになりました。台本が直前で変わったりすることに対応していかなきゃいけない柔軟さも必要ですよね。
集中して見られる環境はたぶん怖いんですよ。だからそこを稽古で、自分にどれだけ自信を持てるかだと思うんです。どちらかというと、自分で自分の不安を煽っているタイプ。できないと怖くて練習するじゃないですか。結果、不安は武器だと思っていて、不安を自分で煽りつつ当日まで挑みたいと思います。

――色々なお話を伺いましたが、現時点での感触はいかがでしょうか。

色々取材をしていただいて不安感が増したので、旬くんに電話をして、まず何をしたらいいかを聞こうと思ってます(笑)。新人1本目、真摯に向き合って一生懸命やります!

取材・文:谷中理音 撮影:岡村未来

<公演情報>
舞台『いのこりぐみ』

作・演出:三谷幸喜
出演:小栗旬 菊地凛子 平岩紙 相島一之

企画製作:
トライストーン・エンタテイメント
ディライト・エンタテイメント

【東京公演】
2026年1月30日(金)〜2月23日(月・祝)
会場:IMM THEATER(東京ドームシティ内)
主催:トライストーン・エンタテイメント/ディライト・エンタテイメント
お問い合わせ:
https://www.delight-ent.com/contact

【新潟公演】
2026年3月6日(金)〜8日(日)
会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場
主催:公益財団法人新潟市芸術文化振興財団 /BSN新潟放送

【兵庫公演】
2026年3月12日(木)〜15日(日)
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
主催:兵庫県/兵庫県立芸術文化センター

【愛知公演】
2026年3月20日(金)〜22日(日)
会場:穂の国とよはし芸術劇場 PLAT 主ホール
主催:公益財団法人豊橋文化振興財団
共催:豊橋市

【大阪公演】
2026年3月27日(金)〜29日(日)
会場: SkyシアターMBS
主催: MBSテレビ/キョードーグループ

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2563968

公式サイト:
https://www.delight-ent.com/inokorigumi

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