82歳・桂文枝、落語家60年目を迎え「落語家として一番稽古して、充実している」 『新春特撰落語会』で三枝時代の創作落語4席を披露
ステージ
ニュース
桂文枝 ©吉本興業
続きを読むフォトギャラリー(4件)
すべて見る桂文枝が、年明けの1月10日、11日に開催する「新春特撰落語会2026」(有楽町朝日ホール)の取材会に出席。落語家入門60年目を迎えての意気込みを語った。
21回目を迎える毎年恒例の「新春特撰落語会」。例年は新作を発表することが多かったが、今回は桂三枝時代(1966年~2012年)に創作し「これまであんまりやってこなかった落語で好評を得たネタを選んだ」とのことで「効果音の効果は効果的だったかどうか」(1983年)、「涙をこらえてカラオケを」(1989年)、「背なで老いてる唐獅子牡丹」(2003年)、「赤とんぼ」(2007年)の4席を口演する。

スーツ姿で取材会に出席した文枝は「82歳になりました。これからがひとつずつ勝負ですので、途中で忘れないようにしっかりと稽古して、万全の態勢で臨みたいと思います」と意気込みを口にした。
1966年に3代目桂小文枝(のちの5代目桂文枝)に入門し、60年目に突入した。「私は学生時代から落語をやっていて、落語界に入って、『落語家として勉強してずっとやっていこう』と思っていましたが、『歌え! MBSヤングタウン』(MBSラジオ)という深夜番組に『誰か若い人を入れてほしい』ということで師匠に話があって、師匠から『お前、行ってこい』と言われまして、入門して10ヶ月で『ヤングタウン』に出ることになりました。
あんまり落語家の修行をしていないうちに、マスコミに出るようになって、それから『ヤングおー!おー!』(MBSテレビ)、『パンチDEデート』(関西テレビ)、それに『新婚さんいらっしゃい!』は51年3か月やって、どちらかというとマスコミの仕事をやってきましたが、その間にも新しい落語をつくり続けてきましたし、(テレビという)新しいメディアでやったからこそ、こういう落語ができたんだと思います。
でもやっぱり、自分が目指すのは、落語家としてまっとうしたいということ。最近は落語の仕事中心にやらせてもらっています」とこれまでの軌跡をふり返りつつ、“落語回帰“を語る。

そして「落語を仕事の中心に置き始めた頃から、かなり物忘れが激しくなってきまして、若い頃はあまり稽古しなくても入ってきたんですけど、(いまは)稽古をしないと務められないということで、落語家として一番稽古して、充実している時だと思います」と力強く語った。
つい最近、この「新春特撰落語会」のために脳の検査まで行なったとのこと。「まだ結果は聞いてないんですが……」と笑いを誘う。
健康法を尋ねられると「ないです」と即答しつつも「お酒、たばこはやらないですし、何かあったらすぐに病院に行きます。知り合いのお医者さんは多いです。糖尿病、歯医者、眼医者、耳鼻咽喉科……。年に2回は一泊して検査しています。病気になるのが一番怖いので。できる限りいい舞台を務められる身体にして頑張っていきたいと思います」と語っていた。

取材・文/黒豆直樹
〈公演情報〉
『桂文枝 新春特撰落語会 2026』
日程:2026年1月10日(土)~11日(日)
会場:有楽町朝日ホール
チケットURL
https://w.pia.jp/t/bunshi2026/
フォトギャラリー(4件)
すべて見る
