スリーピルバーグスの2作が年末年始同時配信! 『歌唱劇 パラダイスをくちずさむ』&『リバーサイド名球会』
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福原充則
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すべて見る脚本家・演出家の福原充則を中心に結成された、演劇ユニット「スリーピルバーグス」。その第3回野外公演 in ビーチ『歌唱劇 パラダイスをくちずさむ』の動画配信が決定した。こちらは兵庫県豊岡市で開催された「豊岡演劇祭」のディレクターズプログラムとして、25年9月、たった3回のみ上演されたレアな公演。会場は竹野浜に作られた特設ステージ。見たくても見られなかったファンも多いだけに、待望の動画配信となる。そこで福原に、今回同時配信される前作『リバーサイド名球会』とともに、稽古から豊岡での日々までを振り返ってもらった。
――2年連続での豊岡演劇祭参加、さらに福原さんが長年切望されてきた歌唱劇での上演となりました。その手応えのほどは?
福原 いつもはお客さまをどれだけ喜ばせられるかが優先順位の一位にくるタイプなのですが、今回はとにかく自分が楽しかったですね。その上で手応えがあるか、ないかと言えばありまして(笑)。ずっとやりたかったことができているな、という実感がありました。稽古中は、浜辺に行ってみないとわからない恐ろしさを抱えつつも、そこはスタッフさんの力もあり、稽古場よりスケールアップしたものをお見せできたのではないかなと。
また当日スタッフとして参加してくれた学生さんが本番中に踊りながら見てくれていたり、役者から見えるお客さまの顔がすごくニコニコしていたと聞いたり、そういった意味でも手応えを感じる公演になりました。

Photo:igaki photo studio Photo courtesy:Toyooka
――台詞はもちろん歌詞でも綴られる“歌唱劇”は、どういったことを意識しながら執筆されたのでしょうか?
福原 バランスは難しいなと思いました。台詞より歌詞の方が抽象度が上がりますから。ただ益田トッシュさんが作る曲単体でも成立する、普通にライブでも歌えるような曲にしたい、という思いもあって。ですからライブでアーティストが歌う前や後に、「何年前にこれこれこういうことがあった時に作った曲なので聞いてください」みたいな部分を、役者さんに会話劇にしてもらい、そのまま歌に入る。そういったイメージでした。
――どの曲も、とても心に響く、そして楽しい曲ばかりでした。
福原 益田トッポさんに歌唱指導に入っていただいたのですが、楽譜で書けない音みたいなものの説明をしてくださるんです。音符で書くとこうだけど、鳴っている音はそこじゃない、みたいな。僕は演出家なのでそれを感情として説明することはできますが、歌唱指導というまた違う立場から、トッポさんが音の説明をしてくださって。稽古時間も僕とトッポさんでほぼ半分ずつでしたからね。それを役者さんが具現化しようと、必死に頑張ってくれたと思います。

――前作の『リバーサイド名球会』では野球場を、今回はビーチを舞台にした野外劇となりました。
福原 テント劇のエキスパートである丸山厚人くんから、「海辺だけはとにかくやっちゃいけない」と言われていたんです。だから僕は二の足を踏んでいたんですが、劇団員に佐久間麻由という怖いもの知らずの人間がいまして……(笑)。よし、やろうと決めたものの、やはり大変は大変でした。浜辺の許可取りはもちろん、アシカショーで使うような防水のマイクを用意してもらったり、プロ用の天気予報サイトを見ながら雷雨に怯えたり。
――それでもスリーピルバーグスは野外劇にこだわり続けるのですね。
福原 このタイミングで聞かれたらもうこりごりと答えますけど(笑)、ちょっと落ち着いたら、またやろうって思うんでしょうね。上演を繰り返す中でいろいろ改善点も見えてきますし。

Photo:igaki photo studio Photo courtesy:Toyooka Theater Festival
――とはいえなかなか足を運べない観客にとっては、動画配信していただけるのは非常にありがたいです。
福原 野外劇って現地にいないと楽しめない感触も確かにあるんですけど、その一方、とてもよく撮れたなと思うんです。実際に浜辺に座っているような、それでいてソファなど安心した場所で(笑)、臨場感あふれるものを見られるのが映像の利点ですから。自然の音もなるべく使うようにしましたし、本当に現地にいるような気持ちで見られると思います。
――さらに同タイミングで『リバーサイド名球会』の再配信も決定しましたね。
福原 これは野外であること以前に、芝居としてかなり特殊なつくりになっています。芝居の後半に本当に野球をやるんですが、ヒットかアウトかによってその後のストーリーが変わる。それが映像だとどちらのパターンも見られますし、あと一塁側と三塁側の二か所で、それぞれ違う芝居をするシーンがあるんです。当日のお客さまはどちらかしか見られないんですが、これも映像だと両方見られる。そういったところをぜひ楽しみに見ていただきたいですし、年末年始にとても合う作品だと思います。

Photo:igaki photo studio Photo courtesy:Toyooka Theater Festival
取材・文:野上瑠美子
〈配信情報〉
『歌唱劇 パラダイスをくちずさむ』『リバーサイド名球会』
[受付期間] 2025年12月27日(土) 00:00~2026年1月12日(月) 19:59
※アーカイブ配信視聴は23:59まで
[配信方法] PIA LIVE STREAMにて配信チケット発売中
チケットURL
https://w.pia.jp/t/3pielbergs-pls/
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