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2026年 話題のミュージカル公演をピックアップ

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新作の誕生、名作の再演、そして海外からの話題作――2026年の日本ミュージカルシーンは、例年以上に多彩な動きを見せそう。話題のクリエイターによる新作から、装い新たな再演、韓国ミュージカルの日本初演、そして長年愛されてきた定番作品まで、さまざまなジャンルの公演が開幕を控えています。ここでは、そんな2026年に上演される注目のミュージカル作品を紹介します。

※情報は2025年12月26日時点のもの
※本文内公演タイトル後ろのカッコ内は開幕月。
※ご紹介した公演の最新情報は、各公演の公式サイト等でご確認ください。

松尾スズキ&三谷幸喜の新作も 日本オリジナル作品に注目!

2026年の日本ミュージカル界の特徴のひとつは、日本オリジナル作品が多いこと。わけても注目は、日本を代表する劇作・演出家である松尾スズキと三谷幸喜がそれぞれに手掛ける新作だ。松尾の『クワイエットルームにようこそ The Musical』(1月)は、自身が2005年に発表して芥川賞候補となり、2007年には脚本・監督を務めて映画化もした精神病院が舞台の小説を、音楽に宮川彬良を迎えてミュージカル化するもの。そして『新宿発8時15分』(4月)は、三谷が前作『日本の歴史』でも音楽を担った荻野清子と再びタッグを組み、天海祐希、香取慎吾、尾上松也、ウエンツ瑛士ら豪華キャストと共に送る、チケット争奪戦必至の話題作だ。

『クワイエットルームにようこそ The Musical』。松尾スズキが自身の代表作をミュージカル化

ほかにも、シンガーソングライターのヒグチアイが初めてミュージカル楽曲を手掛ける『白爪草』(1月)、『ナイン』『タイタニック』のモーリー・イェストンが原案・作詞・作曲を、高橋知伽江が脚本・訳詞を、藤田俊太郎が演出を担う『ISSA in Paris』(1月)、人気漫画を高橋亜子の脚本・作詞、TETSUHARUの演出・振付、兼松衆の音楽でミュージカル化する『スキップとローファー』(3月)、ワタナベエンターテインメントと劇作家の末満健一が立ち上げたMOJO(Musicals of Japan Origin Project)プロジェクトの第2弾に森雪之丞(作詞)、深澤恵梨香(作曲・編曲・音楽監督)、和田唱(ゲストコンポーザー)が参戦する『どろんぱ』(3月)など、注目のクリエイターによるオリジナルの新作が目白押し。

『ISSA in Paris』はモーリー・イェストンが原案・作詞・作曲、藤田俊太郎が演出する新作オリジナルミュージカル

そしてオリジナルでは、新演出による再演、および続編にも注目したい。クンツェ&リーヴァイと小池修一郎が2014年に生んだ『レディ・ベス』は、『レイディ・ベス』(2月)と改題の上で装い新たに登場。音楽座ミュージカルの名作をG2が新たに演出する『アイ・ラブ・坊っちゃん』(5月)では井上芳雄と三浦宏規が初共演を果たし、その音楽座ミュージカルは代表作『マドモアゼル・モーツァルト』(7月)を、振付にKAORIaliveを迎えて18年振りの新演出で送る。初演と再演が好評を博した『SPY×FAMILY』は“ニューミッション”を始動させ、同じG2×かみむら周平のタッグで続編『SPY×FAMILY2』(9月)を。輸入作品として再演が重ねられてきた『ダブル・トラブル』では、作者ボブ&ジム・ウォルトンが、日本で初演される新作として『ダブル・トラブルTAKE2』(2月)を書き下ろす。

『レイディ・ベス』はタイトルも改めブラッシュアップして再上演

韓国ミュージカルの存在感が拡大、日本初演作が相次ぐ2026年

輸入作品に目を向けると、韓国ミュージカルの日本初演が非常に目立つことが、2026年のもうひとつの特徴だ。アーサー・コナン・ドイルとシャーロック・ホームズの二人芝居『最後の事件』(2月)、タカハ劇団主宰の高羽彩が演出を手掛ける『ラパチーニの園』(2月)、俳優の藤岡正明が自身のユニット以外での演出に初挑戦する『シルヴィア、生きる』(4月)、咲妃みゆと小関裕太主演のロマンティック・コメディを小林香が演出する『レッドブック~私は私を語るひと~』(5月)……。ミュージカル界のトップランナー、花總まりはふたつの韓国ミュージカルへの主演が決まっており、『破果』(3月)では60代の殺し屋に、『AGATHA』(7月)では“ミステリーの女王”アガサ・クリスティに扮する。

韓国発、『最後の事件』は、ドイル(作者)とホームズ(物語の主人公)が攻防を繰り広げる二人芝居

とこのように、どうやら“勢力図”が塗り替えられつつある日本ミュージカル界だが、原産国として不動の地位を築いてきたアメリカとイギリスからの輸入作品にも、観逃せない話題作は引き続き数多い。2017年の米トニー賞と2020年の英オリヴィエ賞に輝いた『ディア・エヴァン・ハンセン』(7月)は、柿澤勇人と今をときめく吉沢亮のWキャスト主演、小山ゆうなによる日本オリジナル演出で、満を持しての日本初演。出演する城田優が日本版上演台本と訳詞も手掛ける『PRETTY WOMAN』(1月)、演出の上田一豪が「望海風斗主演に最もふさわしい作品」として選んだという『神経衰弱ぎりぎりの女たち』(6月)も、世界の二大劇場街である米ブロードウェイと英ウエストエンドの両地を賑わせた作品だ。

柿澤勇人と吉沢亮のWキャスト、小山ゆうな演出で日本初演される『ディア・エヴァン・ハンセン』

原作映画に主演したクリスティーナ・アギレラがエグゼクティブ・プロデューサーを務める『バーレスク』(5月)は、2025年夏にウエストエンドで上演されたばかりの新作で、同夏に宝塚歌劇団を卒業した礼真琴の主演により日本初演が早くも実現。スティーヴ・マーティン主演の同名映画が原作の『奇跡を呼ぶ男』(4月)は2012年のトニー賞ノミネート作で、竹内涼真の5年振りの主演ミュージカルとしても話題を集める。岩﨑大昇主演の『ロマンティックス・アノニマス』(3月)はロンドンの小劇場発のロマンティック・コメディで、『ゴースト&レディ』のスコット・シュワルツを演出に迎えた日本版としての上演だ。

同名映画が原作の『奇跡を呼ぶ男』は、久々のミュージカル出演となる竹内涼真が詐欺師役に

以上が、日本初演となる主な米英産作品。再演作品では、劇団チョコレートケーキの日澤雄介による新演出版となる『ブラッド・ブラザーズ』(3月)、堂本光一主演の『チャーリーとチョコレート工場』(3月)、前回好評を博した柿澤勇人と初役の佐藤隆紀がWキャストでタイトルロールを務め、演出の山田和也が美術や振付を一新する『ジキル&ハイド』(3月)、『ジプシー』から改題される大竹しのぶ主演の『ローズ』(5月)、薮宏太主演の『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』(6月)などがラインナップされている。また、もうひとつの大きな原産地であるウィーン発のヒット作、クンツェ&リーヴァイの『レベッカ』(5月)の7年振りとなる再演も。

数奇な運命をたどる双子の物語『ブラッド・ブラザーズ』は新演出で再演

最後に、日本での人気が既に定着している欧米産作品を一気に紹介しよう。『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』(3月)、 『メリー・ポピンズ』(3月)、『ミス・サイゴン』(10月)、『RENT』(10月)は、いわゆる“鉄板”の再演作品。そして劇団四季は、東京で『アナと雪の女王』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『アラジン』『ライオンキング』、舞浜で『美女と野獣』(~3月)と『リトルマーメイド』(8月~)、名古屋で『マンマ・ミーア!』(~2月/4月~横浜、10月~広島)、福岡で『オペラ座の怪人』(~4月/7月~名古屋)をロングラン上演しているほか、6月から東京と全国で『コーラスライン』を、7月からは大阪で『ノートルダムの鐘』を再演する。ミュージカルファンにとっては日本オリジナルや日本初演の輸入作品が気になる年となりそうだが、2026年に初めてミュージカルを観るならやはり、まずはこうした定番作品がオススメだ。

6度目の上演『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』。デロリス役は森公美子と彩風咲奈のWキャストで

文:町田麻子

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