Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > 中村蓉主宰のヨウ+が歌舞伎に挑む新作ダンス『BLINK 双面改瞬間真似』――目指すのは「物語とダンス」の発展的融合

中村蓉主宰のヨウ+が歌舞伎に挑む新作ダンス『BLINK 双面改瞬間真似』――目指すのは「物語とダンス」の発展的融合

ステージ

ニュース

ぴあ

中村蓉 ダンス公演 2026『BLINK 双面改瞬間真似』

続きを読む

フォトギャラリー(2件)

すべて見る

中村蓉が主宰するヨウ+による新作ダンス『BLINK 双面改瞬間真似(ふたおもてあらためまたたきのまにまに)』が、2026年1月16日(金)から18日(日) に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場〈大スタジオ〉にて上演される。小説や戯曲を原案に独自の身体表現を探求してきたヨウ+。最新作では、日本の古典芸能“歌舞伎”を取り上げる。

早稲田大学在学中にコンテンポラリーダンスを始めた中村は、2010年より創作に取り組み、2013年に「ヨウ+」を旗揚げ、数々の作品を発表してきた。その後、国内外でオペラの演出・振付を手がけたり、サンリオピューロランドのショーや演劇の舞台で振付を担ったりと活躍の場を広げているが、とくに興味をかきたてられるのが、ヨウ+でのクリエーションだ。たとえば、ロマンティック・バレエの名作の、物語のその先を考察した『ジゼル』(2021年)、シェイクスピア作品を独特の視点で読み解いた『fマクベス』(2023年)、向田邦子作品に向き合った『邦子狂詩曲』(2024年)と、ダンスをもってさまざまな物語にアプローチ。そんな彼女が今回、「物語とダンス」の関係性をいま一度紐解くために、「芝居と舞踊」で民衆を楽しませてきた歌舞伎の歴史の中で生まれた演出形式、「双面」に着目したという。

双面の演出を取り入れた演目として有名なのは『隅田川続俤(すみだがわごにちのおもかげ)』。金と女に目がなくやりたい放題で挙句の果てに殺された破戒僧の法界坊、その法界坊に殺された野分姫の霊が合体、ふたりの人物の亡霊をひとりの俳優が踊り分け、それぞれが思いを残すお組、松若への未練を語る。瓜二つの人物が登場、周囲を惑わした末に、どちらか一方の正体が「亡霊」だと判明するというのが双面だ。本作は『隅田川続俤』の原案である能『隅田川』からも着想を得ているとのこと。日本の古典芸能ならではの表現にしかと向き合い、彼女たちはどんなダンスを打ち出すのだろう。

「双面」について、「“身体・振付・型というエッジの中を、たくさんの意識・経験・想いが駆け抜けていく”ようなイメージを持っています」という中村。「体を踊りに預けるときに味わう“何かに動かされる”と“まぎれもなく私である”の、ふたつの感覚の重なりを紐解けるかもしれない。伝統的“芝居と舞踊”の在り方を考察することで、現代における“物語とダンス”の発展的融合を目指します」と創作への思いを明かす。身体表現に携わるアーティストだからこその企てが、興味深い。

2025年6月と12月に実施した、観客を前にしての新作開発共遊会(ワークインプログレス)を経ての本公演。出演は、中村をはじめ、抒情豊かな表現に定評のある宮河愛一郎、ヨウ+『fマクベス』でマクベスと自身の境界を突破し踊り尽くした池上たっくん、中村の身体言語を熟知する山田暁、そしてオーディションで選ばれた6名のダンサー、またMASSAN×BASHIRYが音楽で参加。物語を“身体で味わう”エネルギッシュで刺激的な舞台に期待を。

中村と共に本公演に挑む9名のダンサー 上段 左から) 池上たっくん(photo by Hajime Kato)、宮河愛一郎(photo by イナムラシンヤ)、山田暁 中段 左から) 大江麻美子、荒俣夏美、河内優太郎 下段 左から) 詠良カノン、村井友映、関口晴


<公演情報>
中村蓉 ダンス公演 2026『BLINK 双面改瞬間真似』

振付・構成・演出:中村蓉
音楽:MASSAN×BASHIRY

出演:
宮河愛一郎
池上たっくん
山田暁
中村蓉

大江麻美子
荒俣夏美
河内優太郎
詠良カノン
村井友映
関口晴

MASSAN×BASHIRY

2026年1月16日(金)〜18日(日) 全4回公演
会場:神奈川・KAAT神奈川芸術劇場〈大スタジオ〉

公式サイト:
https://www.kaat.jp/d/blink

フォトギャラリー(2件)

すべて見る