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「正しく美しい日本語」を守る旅へ 井上ひさし『国語事件殺人辞典』、筧利夫主演でこまつ座初上演

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こまつ座第157回公演『国語事件殺人辞典』チラシ

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2026年3月7日(土)〜29日(日)東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて、こまつ座第157回公演『国語事件殺人辞典』が上演される。国語学者・花見万太郎(作家・劇作家井上ひさしが自身を重ねたといわれる人物)が、美しい「日本語」を守る旅に出る、井上ひさし版「ドン・キホーテ」ともいわれる作品の、これがこまつ座では初の上演となる。

『国語事件殺人辞典』は、井上ひさしの盟友・小沢昭一のひとり劇団「しゃぼん玉座」の旗揚げ公演として、木村光一の演出で1982年に紀伊國屋ホールで初演。立ち見も出るほどの満員の客席で上演されて話題となった。主人公の万太郎は、正しく美しい日本語を守るために放浪する国語学者。「ことば」の持つ面白さを、演劇ならではの作法と自由な展開でコミカルかつシニカルに描く、井上ひさしの言葉論だ。

演出は、英国で演劇を学び、蜷川幸雄の演出助手を務め、国内外で活躍中の注目の演出家、大河内直子。今回がこまつ座初登場で、井上戯曲に新たな命を吹き込むと期待される。また、愚直なまでのひたむきさで正しく美しい日本語を守ろうと放浪の旅に出る国語学者・花見万太郎役を演じるのは、まっすぐな力強さと繊細さを持ち合わせ、巧みな台詞力で観客の心に言葉を届ける筧利夫。筧も今回がこまつ座初参加となる。花見に惹かれ弟子となった元編集者・山田役は、若手俳優注目の諏訪珠理。サンチョ・パンサのように花見を支え、若い世代の立場から花見の意志を未来へつなげる大きな役割を担う。

こまつ座代表の井上麻矢は、「主人公の言語学者はもしかしたら井上ひさし自身なのではないか。私たち一人ひとりが、すべて受け身になった今の時代に向けて何を大切にしたらいいのか。その問いをうんと面白く届けたいと思います」とコメント。大河内も、「“ことばとたましいとを人間に返せ”という井上さんの切なる祈りが、客席へ世界へ届きますよう。カンパニー一同みなさまのお越しをお待ちしております」と、胸の内を明かしている。

東京公演の後は、2026年4月4日(土)・5日(日)に大阪・新歌舞伎座、4月11日(土)・12日(日)に群馬・高崎芸術劇場スタジオシアターで上演される。

【あらすじ】
旅人よ、ことばの聖なる巡礼よ──
国語学者・花見万太郎(筧 利夫)は、外来語を極力廃し正しく美しい日本語のみを載せた国語辞典を作ろうと、6万語に及ぶ言葉を集めたカードと生活をともにしている。その愚直なまでのひたむきさに惹かれ弟子となった元編集者・山田青年(諏訪珠理)と国語辞典を作るべく、正しく美しい日本語を守るために放浪する。しかし、その道のりは険しく、時に新しい時代の言葉の価値観に論破され、時に言葉を操ることもできなくなり、時に戸惑い、正しささえも砕けてしまいそうな壁にぶつかりながら、それでも正しく美しい日本語を守るために闘い続ける。その旅の果てに、万太郎がたどり着くのは……。


◼️こまつ座代表・井上麻矢 コメント全文
大河内直子さんは、今は亡き蜷川先生の現場で出会いました。稽古場にいくと、いつも優しく声をかけてくれました。いつか直子さんとお仕事がしてみたいと願っていましたが、ようやく叶います。

ふたりで、何をしようか考えに考えてあっと言う前に丸3年の時が流れました。そして直子さんが選んだのが、この『国語事件殺人辞典』になります。こまつ座初上演、そして、大河内直子さんはこまつ座初演出になります。

この作品は昭和の名優でもあり芸能だけでなく様々な方面でご活躍された小沢昭一さんが作ったしゃぼん玉座の旗揚げ公演になります。
今までこまつ座でも安易に手を出すことができなかった奇想天外な物語です。

主人公の言語学者はもしかしたら井上ひさし自身なのではないか。私たち一人一人が、全て受け身になった今の時代に向けて何を大切にしたらいいのか。その問いをうんと面白く届けたいと思います。

滑稽なまでに言葉にこだわる姿は乾いた無関心さが主流の現代にどう届くのか、素晴らしい個性派揃いのキャストをお迎えしてお届けしたいと思います。

◼️演出家 大河内直子 コメント全文
井上さんから初めて直接言葉をいただいたのは 2007 年蜷川さんの『藪原検校』だった。
早めに稽古が終わりがらんとした稽古場にひょっこりと顔を出された。
当時演出助手だった私はどぎまぎしながら井上さんにご挨拶して稽古が終わり皆帰ってしまったことを告げた。
蜷川さんが相談をしていた件について、直接話そうと稽古場にいらしたのだと記憶している。
井上さんは蜷川さんへの伝言を私に託し、そして私に言った。「あなたはどう思いますか?」
なんと答えたか記憶にない。きっとしどろもどろ稚拙な答えをしたのだと思う。
けれどこの井上さんの質問が今でも忘れられない。
「あなたはどう思いますか?」

18年の時が経った。
井上さんのことばとたましいを探る旅が始まる。
ことばのドン・キホーテ花見に筧さん、
ドン・キホーテの生命を受け継ぐ山田に諏訪さん
そして20代から80代まで、経験と才能豊かな俳優、スタッフ。
井上さんのことばを通して戦後の足跡、私たちの今に向き合う旅。総力戦だ。

「ことばとたましいとを人間に返せ」という井上さんの切なる祈りが、
客席へ世界へ届きますよう。カンパニー一同みなさまのお越しをお待ちしております。


<公演情報>
こまつ座第157回公演『国語事件殺人辞典』

作:井上ひさし
演出:大河内直子

出演:
筧利夫 諏訪珠理 佐藤正宏 青山達三 池岡亮介 景山仁美
浦野真介 北原日菜乃 飯田邦博 西川瑞 西村聡 加藤忍 清水緑(並びは台本順)

【東京公演】
2026年3月7日(土)〜29 日(日)
会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

スペシャルトークショー
3月12日(木) 13:00公演終了後 大河内直子(演出家)
3月15日(日) 13:00公演終了後 大河内直子(演出家)、筧 利夫
3月21日(土) 13:00公演終了後 諏訪珠理、佐藤正宏、青山達三、加藤忍
3月25日(水) 13:00公演終了後 筧利夫、諏訪珠理
司会:こまつ座 井上麻矢
※開催日以外の『国語事件殺人辞典』チケットでも入場可能。
※満席の場合は入場不可の場合あり。

【大阪公演】
2026年4月4日(土)・5日(日)
会場:新歌舞伎座

【群馬公演】
2026年4月11日(土)・12日(日)
会場:高崎芸術劇場スタジオシアター

関連リンク

チケット情報

公式サイト:
https://www.komatsuza.co.jp/index.html