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【サンダンス映画祭2026レポート】審査員賞、観客賞ダブル受賞の『Josephine』

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今年のサンダンス映画祭では、『Josephine』が審査員賞と観客賞を受賞した。ひとつの映画がこの両方を受賞するのは、2021年の『コーダ あいのうた』以来。

舞台は現代のサンフランシスコ。ある日曜の早朝、8歳のジョセフィンは、父ダミアンとジョギングに出かける。一瞬、父と離れたジョセフィンは、ランニング中に公衆トイレに入った若い女性が男に襲われる様子を目撃。男が逃げた後、現場にやってきたダミアンは警察に通報。しかし、事件の状況を目撃しているのはジョセフィンだけ。犯人を有罪にできるかどうかには、まだ『レイプ』という言葉すら知らなかった少女の証言が重要となる。その重荷は、家族関係に影響を与えていくのだった。

夫婦を演じるのは、チャニング・テイタムとジェマ・チャン。ふたりはプロデューサーも務める。自身の体験にインスピレーションを得て脚本を書き下ろしたベス・デ・アラウホ監督は、とても早い時期からチャンに話を持ちかけていたという。

映画を引っ張るジョセフィン役に選ばれたメイソン・リーヴスは、今作で初めて演技に挑戦。サンフランシスコの朝一で彼女を見かけたアラウホ監督が「オーディションを受けませんか」と彼女と彼女のお母さんに誘いをかけ、見事選ばれた。演技の魅力に目覚めたリーヴスは、この後「コメディ、アクション、パリで撮影する映画に出てみたい」と夢を語っている。

批評家の評価は高く、テイタムにも「キャリアで最高の演技」と絶賛が集まる。配給会社はまだ決まっていないが、正しいところに落ち着けば、次のアワードシーズンで大健闘する可能性がある。

 

文:猿渡由紀

Greta Zozula/Courtesy of Sundance Institute