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若村麻由美「信念の強さには憧れる部分も」──パルコ・プロデュース 2026『メアリー・ステュアート』で“王冠に縛られた”エリザベス1世を演じる

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若村麻由美 (撮影/石阪大輔)

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パルコ・プロデュース 2026『メアリー・ステュアート』が、2026年4月に東京・PARCO劇場、5月に福岡・兵庫・愛知・北海道で上演される。ドイツの劇作家フリードリッヒ・シラーが執筆した本作は、激動の時代を生きたスコットランド女王とイングランド女王の数奇な運命を描いており、イギリスの演出家ロバート・アイクが大胆かつ衝撃的に翻案。日本での演出は、パルコ・プロデュースでの話題作を次々と手がけ、『オーランド』で第50回菊田一夫演劇賞大賞を受賞した栗山民也が務める。

スコットランド女王メアリー・ステュアートを演じるのは、宮沢りえ。そして、イングランド女王エリザベス1世役には、第27回読売演劇大賞優秀女優賞など多くの賞を受賞し、数々のドラマ、映画に出演している若村麻由美。刑務所に留置されたクイーン、かたや王冠に縛られたクイーン。日本を代表するふたりの女優が初共演を果たし、対極的な人生を歩んだ女王を力強く演じる。

取材に応じた若村は「台本を読ませていただき、今こそこの作品をやる意味があると強く感じています」と語り、「女性のリーダーが、国民のためにどれだけの苦悩を抱えて生きてきたのか。当時のスコットランドとイングランド、その裏側が見られるのも面白いと思います」とアピールする。

エリザベス1世の生涯は、過去にケイト・ブランシェット主演で映画化されている。また、最近では、フランスの名優であるイザベル・ユペールがメアリー・ステュアートを演じた舞台『Mary Said What She Said』(舞台芸術祭「秋の隕石2025東京」 芸劇オータムセレクション)が、東京芸術劇場のプレイハウスで上演され、大きな話題を集めたばかり。ふたりの女王は、時代を超えて、今もクリエイターを刺激する存在だ。

若村 私もユペールさんの舞台を拝見して、一歩も引かずに弾丸のようにしゃべり続ける姿に圧倒されました。演劇であり、そしてアートでした。ユペールさんとはお会いして、お話させていただく機会もあって、今度、私がエリザベス1世を演じるとお伝えしたら「きっと楽しい経験になるはず」とおっしゃってくださいました。

巨匠・栗山民也演出、気鋭のキャスト陣とともに

演出の栗山とは、井上ひさしの戯曲『頭痛肩こり樋口一葉』でタッグを組み、3度にわたり花蛍を演じた他、パルコ・プロデュース 2018『チルドレン THE CHILDREN』にも出演しており、厚い信頼を寄せている。

若村 戯曲が素晴らしいのはもちろん、今回、栗山さんがどんな演出をなさるのか。毎回「なるほど」と思いながら、お稽古をさせていただいていますし、今回は台本が分厚くて(笑)、不安もあるんですけど、それを栗山さんが払拭してくださると思うので、そこは期待しながら、楽しんで臨んでいきたいですね。最初は「なぜ、私がエリザベス1世を?」と思ったんですが、栗山さんが「若村がいい」とおっしゃったそうで。理由はまだ聞けていないので、お会いしたら聞いてみたいです。

国家と結婚した処女王(The Virgin Queen)とも称されるエリザベス1世は、強靭な意志を持ち、自らの神聖なイメージを演出し、イングランドを安定と繁栄に導いた偉大な君主。そんなイメージを抱く人も多いはずだが、ロバート・アイクによる翻案からは、より人間らしさがにじみ出ているという。

若村 私も、心に鎧を着た女性というイメージが強かったんですが、戯曲を読むと、とても人間的な一面があると感じました。個人としての愛や自由、選択肢は捨てて、自分に与えられた使命をまっとうする覚悟で、信念を貫いた女性。だからこそ、今もなお、語り継がれているんだと思います。なかなかできない役ですし、こんな風には生きられませんが、信念の強さには憧れる部分もあります。

メアリー・ステュアートとの対比から浮かび上がるエリザベスの生き様と、両者が生み出す化学反応にも期待したいところだ。

若村 メアリーは実際に幽閉されていますが、エリザベスも国家に閉じ込められている。何を“牢獄”と捉えるのか、ご覧になる皆さんもきっと考えていただけると思います。現在に置き換えれば、仕事と家庭の両立に悩んでいらっしゃる方もいるでしょうし、そう考えると、現代的なテーマも盛り込まれていると思います。ふたりの関係は、孤独な魂のぶつかり合いとでも言いましょうか。それに人間は、愚かで間違いだらけで、それは現代にも通じる部分があるのかもしれません。

共演には、舞台や映画・ドラマなど広いジャンルで活躍する橋本淳、舞台や映像作品の垣根を越えて確かなキャリアを積み重ねている木村達成、声優としても積極的に活動を行いマルチに活躍する犬山イヌコ、2024年の『血の婚礼』『オーランド』など栗山作品の常連である谷田歩が名を連ねる。

また、『セールスマンの死』ほかの成果で芸術選奨文部科学大臣賞、第30回読売演劇大賞最優秀男優賞に輝いた段田安則が、パルコ・プロデュース2025『星の降る時』に続いて出演する。ほかにも大場泰正、宮﨑秋人、釆澤靖起、阿南健治、久保酎吉など実力派俳優たちが集結した。

若村 素晴らしいキャストの皆さんがお揃いになって、本当にすごいなと。メアリー、エリザベス、それぞれにお仕えする人たちが登場しますし、どのキャラクターも個性豊かで丁々発止のお芝居を見せてくださるはず。面白くないわけがないですし、エリザベスは、そんな皆さんを従えるわけですから、駆け引きも含めて「負けないぞ」という気持ちで演じたいです。きっと、台詞から想像していただく演劇的要素も強いと思うので、お客様には、集中力と緊張感、それにスリルも味わっていただければ嬉しいです。

取材・文/内田 涼
撮影/石阪大輔
ヘアメイク/保坂ユミ(éclat)
スタイリスト/岡のぞみ
衣装/THURIUM

<公演情報>
パルコ・プロデュース 2026『メアリー・ステュアート』

〈東京公演〉
日程:2026年4月8日(水)~5月1日(金)
会場:PARCO劇場

〈福岡公演〉
日程:2026年5月9日(土)・10日(日)
会場:J:COM北九州芸術劇場 大ホール

〈兵庫公演〉
日程:2026年5月14日(木)~17日(日)
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

〈愛知公演〉
日程:2026年5月21日(木)~23日(土)
会場:穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール

〈北海道公演〉
日程:2026年5月30日(土)・31日(日)
会場:カナモトホール(札幌市民ホール)

[原作]フリードリッヒ・シラー
[翻案]ロバート・アイク
[翻訳]小田島則子
[演出]栗山民也
[出演]宮沢りえ 若村麻由美
橋本淳 木村達成 犬山イヌコ 谷田歩 大場泰正
宮﨑秋人 釆澤靖起 阿南健治 久保酎吉/段田安則

チケットURL
https://w.pia.jp/t/marystuart2026/

公演オフィシャルサイト
https://stage.parco.jp/program/marystuart2026/

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