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舞台『はがきの王様』5月開幕! 松岡昌宏×ピエール瀧×金沢知樹がラジオへの愛を語り合う!

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松岡昌宏とピエール瀧が出演し、ラジオドラマ、舞台という異なるメディアで展開される「はがきの王様」。元ハガキ職人で、エリートサラリーマンとして活躍するも挫折した男と、引退を決めた伝説のラジオパーソナリティの姿を描く本作。ドラマ『半沢直樹』や『クジャクのダンス、誰が見た?』、Netflix配信『サンクチュアリ‐聖域‐』の脚本で知られる金沢知樹が脚本・演出を務める。共にニッポン放送のパーソナリティとして絶大な人気を誇った経験を持ち、今回初共演となる松岡と瀧、そして金沢が本作への思い、ラジオという媒体への熱い情熱を、金沢と共に語ってくれた。

――ラジオドラマとしてオンエアし、その後、舞台で上演、なかなかない企画だったかと思いますが、オファーを受けてどのような印象を持ちましたか?

松岡 自分はずっとラジオっ子で、それこそ「オールナイトニッポン」で育って、「オールナイトニッポン」の中に入り込みたいなと思っていました。とんねるずさん(1985~92)であったり、(ビート)たけしさん(1981~90)から古田新太さん(1991~92)に替わった時期です。三宅裕司さんの「ヤンパラ(ヤングパラダイス)」を毎日聴いていて、伊集院(光)さんになって、まさか数年後に自分もニッポン放送に出演するようになるとは……。それからずっとラジオに携わっていますし、「ラジオが好き」と言い続けていたので、その“ラジオの物語”ということで「あぁ、懐かしいな」と思いました。それをいま、令和のご時世で伝える。「やりたいなぁ」という思いがありました。

 もともと、金沢さんの経験を元にした物語というお話だったので「そういうことなら」という思いもありましたし、ハガキ職人というのはラジオ番組の大事なリスナーであり、スタッフの一部であるとも言えますし、そこにスポットを当てるというのは興味深いなと思いました。

(左から)ピエール瀧、松岡昌宏

――金沢さんは、ご自身の経験を元に脚本を書いたとのことですが…。

金沢 僕が中学生の時、ハガキ職人というレベルまでではありませんが、とんねるずさんの番組にはがきを送って、(番組で採用されると)シールがもらえて、学校でヒーローになれたんです。お金を全部切手やはがき代にあてていましたけど、どれだけ(番組で)読まれてもお金はいただけないんです(苦笑)。ただ単にプライドというか、気持ちだけでやっていた無垢なところなど、当時の自分を思い出しながら書けたらと思っていました。

――おふたりはプロットを読んでいかがでしたか?

松岡 ちょっと、こそばゆい感じはありました。(主人公が)“ニッポン放送”と呼んでいた頃の自分だったんです。この世界に入って(コールサインで)“LF”って呼ぶようになりましたので、「明日、LFだっけ?」とか(笑)。「ニッポン放送が…」と言っていた頃の自分を思い出して、こそばゆかったです。

 金沢さんも、はがきが番組で採用されるとクラスでヒーローになれたって話されていましたけど、学校とか限られた狭い集団の中で暮らしていて、それ以外の他者から評価される初めての経験だったりするわけです。違うコミュニティに認められるという、いまのSNSも同じような考えでやっている人もいると思いますが、SNSは即時性があるけど、当時のラジオは、書いて、送って、読まれるまでタイムラグがあって「いまか、いまか」と恋心にも似た気持ちで待っているところが決定的に違うんです。
“はがき”で投稿することは、いまほとんどないかもしれませんが、そこに書いてある字面、行間の大きさ、どんなペンを使っているかで、書いた人の人となり、温もりが伝わるんです。ネタを送って、それが認められて、全然知らない人から評価される、そういう面白さで交流し合うのが当時のラジオの良さであり、それを(物語として)形にしていくというのは良いなと思います。

――また、おふたりともこれまでにニッポン放送でパーソナリティをやられていますが、改めてラジオへの思いや印象的なエピソードなどをお聞きできればと思います。

松岡 誕生日を「伊集院光のOh! デカナイト」で迎えたこともありました。伊集院さんが腰を悪くされてピンチヒッターで(苦笑)。デビューして「オールナイトニッポン」をやれと言われた時も、2部でした(笑)。

 うちら(電気グルーヴ)も2部からでした。

松岡 一番覚えているのは15歳だったかな? 「石川よしひろのオールナイトニッポン」が終わる時、(ニッポン放送の)下で出待ちしていたことがあります。ファンの皆さんも待っていて「松岡くん、行きなよ!」って言われ、「よし、行くか!」って花束を持って行ったら、ディレクターのテッシーさん(勅使川原昭)が「松岡が来てくれたよ! 出ちゃえ!」、「下にいるリスナーの皆さんに背中を押されて来ました!」って。で、次の日、ドラマを大遅刻して怒られるという(笑)。

 うちらもデビューしたての頃に2部から始まって、SNSどころかネットもない時代で、うちらは他の人たちとは違って野良犬出身ですからね(笑)、リミッターをかけずにトークしていて、いま聴くと危なっかしいですけど(苦笑)。夜中にこれがあることで、リスナーたちのモヤモヤしたものを吐き出す場所になっていたところはあったと思います。

松岡 大人になる入口がラジオだった気がします。

 エロいこととかね(笑)。あとは、ゲストのリクエストとかで知らない音楽に出会えましたよね。ラジオって映像がないぶん、こちらも「伝えないといけない」という思いでより細かく言う部分もありますし、聴く側も想像して聴いてくれる。リスナーの近くに行けるというか、寄り添えるところが強いし、あちらからの声も直で聴けるんです。距離感という意味で近いと思うし、ラジオのほうが信頼してもらっている感じはありました。

松岡 自分はいまでもラジオやっていますけど、大切な報告はラジオでしています。僕は「酒場にテレビはいらない。ラジオがいい」というタイプで。「え? いまなんつった?」ということをラジオで聴けた時のほうが、映像よりもインパクトがあると感じていて、だからこそ大事なことはラジオで自分の口から本音で言うようにしています。

 たしかにニューアルバムができて、初出しの1曲目をラジオでかける時はすごく楽しかったし、嬉しかった思い出がありますね。

――オンエア、公演を楽しみにしている方に向けてメッセージをお願いします。

 ラジオがきっかけの物語ですけど、大人になって、いろんなことを経験して、成功もあれば挫折もあって、その中で自分を取り戻すきっかけ、“カギ”となるものっていろいろあると思います。人によっては、しばらくやっていなかった草野球かもしれないし、友達と釣りに行くことかもしれなくて、そこで子どもの頃の自分と会話をすることになったりする。この物語を通じて、みなさんが自分なりの“カギ”にたどり着いていただければ幸いです。

松岡 この歳になると経験したことがないことって減ってくるんです。その中で、この企画は「いままでやってないな」ということで率直に嬉しいです。「こんなことがまだあったんだ!」という発見があったことが自分にとってプラスになると思うので、楽しみたいです。

取材・文/黒豆直樹

<公演情報>
舞台『はがきの王様』

〈東京公演〉
日程:2026年5月14日(木)~24日(日)
会場:本多劇場

〈大阪公演〉
日程:2026年5月28日(木)~30日(土)
会場:森ノ宮ピロティホール

[脚本・演出] 金沢知樹
[出演]
松岡昌宏
黒谷友香
渡部 秀
松田好花(日向坂46)
渡辺裕太
槙尾ユウスケ(かもめんたる)
栗原萌実
高乃 麗

ピエール瀧

舞台『はがきの王様』キャスト (上段:)松岡昌宏、ピエール瀧、黒谷友香、(中段)渡部 秀、松田好花(日向坂46)、栗原萌実、(下段)渡辺裕太、槙尾ユウスケ(かもめんたる)、高乃 麗

制作:AOI Pro.
企画・製作:ニッポン放送

【舞台『はがきの王様』 STORY】
昭和61年、長崎で決して裕福でない家庭で暮らす高校2年生の主人公・浩司は、母からプレゼントされたラジカセをきっかけに深夜ラジオにのめり込む。リスナーでは飽き足らずはがきを送り続け、ついには番組でも常連のハガキ職人となるまでに上りつめたが、大学、社会人となりいつのまにかラジオからは遠のいていた。40代半ばとなり、外資系企業のエリート幹部になっていた浩司は仕事でつまずき退社する羽目に。妻も子も家を出てしまい、順風だったはずの人生が転落していく。すべてを失いふと訪れた実家で見つけたのは、あの頃熱中していた古いラジカセだった。電源を入れチューニングして聴こえてきたのは、なんと当時熱狂していたあのパーソナリティ・楢崎のしゃがれ声だった。「まだ、続いてたんだ…」久しく耳にする声に高揚するも、楢崎は来年番組を引退するという。何かに駆られるように筆をとり、番組宛にはがきを送る浩司。ここから、再びあの熱情の日々が始まるきっかけになろうとは知らずに…。

チケットURL
https://w.pia.jp/t/hagaki-osama/

公演オフィシャルサイト
https://event.1242.com/events/hagaki-osama/

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