『混頓vol.8』開幕!小森隼、渡邉美穂、牧島輝、イワクラほか魅力溢れるキャストが集結!
ステージ
ニュース
フォトギャラリー(5件)
すべて見るAOI Pro.のプロデュースによるコント公演『混頓vol.8』が2月12日に草月ホールにて開幕。前日に行われたゲネプロの模様が公開された。
30分のコント2本と幕間ドラマ(映像)、芸人による幕間コントからなる本作。コントの脚本・演出を務めるのはタレント、演出家、脚本家、ラジオパーソナリティなど多彩な分野で才能を発揮するマンボウやしろと、第37回東京国際映画祭出品「外道の歌」など数多くの話題作を手掛ける灯敦生。キャストには小森隼(GENERATIONS)、渡邉美穂、牧島輝、イワクラ(蛙亭)と個性あふれる面々が名を連ねる。
1本目のマンボウやしろによるコント「応援返還」は、アイドルへの「応援」を巡る物語。売り出し中のとあるグループに所属するアイドル(イワクラ)がバイトをする居酒屋に、グループを追いかける粘着質なアイドルオタクの男性(牧島)と彼が懇意にしているWEBライターの女性(渡邉)が客としてやってくる。彼らはそのアイドルが応援する(=大々的にメディアを駆使して記事を量産し、売り出して成功に導く)に値するか否かを論じ、そのアイドルの接客態度や所作・振る舞いにダメ出しをするのだが、彼女にはあまり響く様子がない。アイドルからの連絡を受けて、現場マネージャーの男(小森)もテーブルに加わり、議論はさらに白熱するが、そんな喧騒をよそに、当のアイドルからは衝撃的なひと言が発せられ……。

アイドルに限らず、スポーツ、アニメ、さらには政治の世界にまで“推し活”なるものが波及しているが、そんな現状に鋭く切り込み、「応援するとは何なのか?」「アイドルの役割とは?」と問いかける。
興味深いのは、アイドル役をイワクラが演じ、日向坂46の中心メンバーとして活躍した元アイドルの渡邉がWEBライター役を演じているところ。「実力主義の世界だと思ってるから」(牧島)、「実力ないのに実力主義?」(渡邉)など、生々しいセリフを元アイドルの渡邉が皮肉っぽく発するのが笑いを誘う。

また牧島が、アイドルオタクの男をネチネチと好演! 実際に目にしたことはないし、実在するのかもわからないけど、なんとなくいそうな批評家ぶったアイドルオタクの男に扮装している。また「GENERATIONS」のメンバーで、ダンスやラジオなどのイメージが強い小森だが、持ち前の瞬発力とノリの良さでコントの中で見事に存在感を発揮している。
2本目、灯の演出・脚本による「セパレートな妻たち」は、車の衝突事故で病院に運ばれた2人の女性とその夫たちの物語。病院へ駆けつけた夫たちは、矢継ぎ早に質問を浴びせるのだが事故直後の混乱もあってか、彼女たちの答えは要領を得ない。やがて、2つのベッドを仕切っていたカーテンが開かれた時、衝撃の事実が明らかになる!

設定そのものがネタバレとなってしまうので、詳細は書けないが、こちらは夫婦2組のドタバタのコメディであると同時に「人は相手のどの部分を本質として捉え、愛するのか?」というテーマや、もともと他人同士である夫婦という関係で、どこまで相手の心情を思いやり、理解し、コミットすることができるのか? といった、どの夫婦の関係にも大なり小なり存在するであろう、普遍的な問題が描かれており、設定とキャスト4名の個性を活かした佳作となっている。

幕間のドラマ(映像)では、元日向坂46の丹生明里を主演に迎えた「声を盗れ!」を上演。丹生演じる新人アニメ監督が、大御所声優の収録データを紛失してしまったことから、その大御所声優がプライベートでやってくるカフェでの会話から素材を盗み録りすることを目論むというコントドラマ。協力者となるカフェの店員をゆうき(土佐兄弟)が演じ、さらに大御所声優をココリコの田中直樹が演じている。
上演後には“乾杯”付きのアフタートークもあり、上演時間は全体で約2時間。コントならではの魅力を堪能しつつ、気軽にゆっくりと楽しめる作品となっている。
取材・文/黒豆直樹
<公演情報>
『混頓vol.8』
2本立ての新作書き下ろしオムニバスコント形式
日程:2026年2月12日(木)〜15日(日)
会場:草月ホール
[脚本・演出] 灯敦生(「セパレートな妻たち」) / マンボウやしろ(「応援返還」)
[出演]小森 隼(GENERATIONS) 渡邉美穂 牧島 輝 イワクラ(蛙亭)
チケットURL
https://w.pia.jp/t/conton8/
公演オフィシャルサイト
https://aoi-conton.jp/conton8/#
フォトギャラリー(5件)
すべて見る
