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鴻上尚史の傑作戯曲『トランス』、自身の演出で国内21年ぶりに上演! 出演は風間俊介×岡本玲×伊礼彼方

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1993年の初演以来、国内外のさまざまな団体によって上演されてきた鴻上尚史の代表作のひとつ『トランス』。この度、鴻上自身の演出では国内で21年ぶり、6度目となる上演が決定した。登場人物は高校時代の同級生である男女。フリーライターの立原雅人、精神科医の紅谷礼子、ゲイ・バーに勤める後藤参三。この3人による「孤独な愛と救済」をめぐる物語だ。久々の上演を前に、鴻上は今なにを思うのか話を聞いた。

――鴻上さんご自身の演出による国内での上演は、なんと21年ぶりとなります。このタイミングでの上演を決められた理由は?

鴻上 ありがたいことに今でも月に2、3本上演許可の申請がある作品で、学生劇団や地方の地域劇団など、これまでに1000から2000以上の団体で上演されてきたと思います。ただ書いたのはもう33年も前なわけで、これをそのまま上演するのは申し訳ないなと。それで2年前ぐらいに古い単語を直しながら読み直したんですが、改めて「これ面白いじゃん」と思って(笑)。これは自分でもやらなければ、と思ったことが大きいです。

――鴻上さんにとっての「面白い」を、もう少し深堀りしていただけますか?

鴻上 作品のテーマとして、「正常と異常は見分けられるけど、なにが現実でなにが妄想かはわからない」というのがあります。これはリアルとフェイクが入り混じった今の時代にぴったりですし、登場人物のひとりである精神科医の紅谷礼子は、新興宗教に入って苦しんだ後、立ち直ったところから始まる。そういうところも今とあまり変わらないのではないかなと。また演者にとっても、登場人物が男性(立原雅人)、女性(紅谷)、ゲイの男性(後藤参三)という3人のバランスが、俳優心をくすぐるのではないかと思います。

――俳優心をくすぐる作品とのことですが、演出家にとっては?

鴻上 まぁ俳優の真剣勝負みたいな作品なので、演出家としては特にやることがないっちゃないんですよ(笑)。それは俳優がうまくて、ちゃんとやってくれさえすれば、ですが。逆に俳優が発展途上だと、やるべきことは山ほどある。その点、かざぽん(=風間俊介)も、(岡本)玲ちゃんも、伊礼(彼方)もうまいですからね。安心の布陣だと思います。

――「うまい」に加えたそれぞれのキャスティング意図は?

鴻上 『トランス』をやろうと思ったもうひとつの理由でもあるのですが、『朝日のような夕日をつれて2024』をやった時、みんなに応援の動画コメントを求めたんです。伊礼にもお願いしたんですが、もうなんか派手に喋り倒して帰って行ったんですね(笑)。で、この熱い感じ、俺書いたことあるぞと。あっ、参三だ、伊礼できるじゃんと思ったわけです。
かざぽんは、「普通であることをあがいている人」っていうのがすごく合うなと。その普通に収まりきれない感じが、雅人という役にぴったりだと。そして玲ちゃんはかざぽんにも出てもらった『イントレランスの祭』(2016年)以来二度目ですが、紅谷という難しい役も彼女ならできるだろうと。そういう期待をもってお願いしました。

――3人という少人数の作品を作る上での楽しみとは?

鴻上 第三舞台(※2011年に解散した鴻上主宰の劇団)は劇団員が8人だったので、3人だけの芝居を書いたのはこれが初めてだったんです。そのせいかすごく自由に羽ばたけた気がして。やはり人数が少ない分、それぞれのキャラクターをとことん書けますからね。それは2時間くらいの上演時間であっても。俺は長い芝居、あんまり好きではないので(笑)。
というのもやっぱり、俺としては生活の中に芝居があって欲しいと思うんですよ。あまりに長い芝居だと、どうしても芝居中心にならざるを得ないですから。でも2時間くらいの芝居だったら、生活の中に置きやすいんじゃないかと思うんです。もちろん、人の好みなんですが。

――21年ぶりの上演ということで、新作としてご覧になる方もいるかもしれません。改めて読者の方にお誘いのメッセージをお願いします。

鴻上 初めて観る人も多いでしょうからね。そういった人たちにどんなふうに受け止められるのか、自分自身すごく楽しみです。今書いたと言われても不思議だと思わないような作品です。少しでも気になった方は、ぜひフラッと劇場に足を運んでもらえればなと。なにがあっても当日券は出しますので、生活の中にこの『トランス』を入れてもらえると嬉しいです。

取材・文/野上瑠美子
撮影/石阪大輔


〈公演情報〉

KOKAMI@network vol.22 『トランス』

〈東京公演〉
日程:2026年4月28日(火)~5月10日(日)
会場:本多劇場

〈地方公演 日程と会場〉
[静岡公演] 2026年5月13日(水) アクトシティ浜松 大ホール
[岡山・津山公演] 2026年5月15日(金) 津山文化センター 大ホール
[大阪公演] 2026年5月17日(日) サンケイホールブリーゼ
[愛媛公演] 2026年5月20日(水) あかがねミュージアム 多目的ホール
[石川公演] 2026年5月23日(土) 北國新聞赤羽ホール
[新潟公演] 2026年5月30日(土)・31日(日) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場
[神奈川・藤沢公演]2026年6月2日(火) 藤沢市湘南台文化センター 市民シアター
[広島公演] 2026年6月4日(木) JMS アステールプラザ 大ホール
[兵庫公演] 2026年6月6日(土) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
[北海道・札幌公演] 2026年6月9日(火) カナモトホール(札幌市民ホール)
[北海道・帯広公演] 2026年6月10日(水) 帯広市民文化ホール 大ホール
[北海道・北見公演] 2026年6月11日(木) 北ガス市民ホール(北見市民会館) 大ホール

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/trans/

公演オフィシャルサイト:
https://www.thirdstage.com/knet/trans/

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