井上芳雄「この物語を届ける使命がある」 初の舞台化『大地の子』に自信と手応え
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『大地の子』初日会見より、左から)上白石萌歌、井上芳雄、奈緒
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すべて見る山崎豊子による同名小説を初めて舞台化する『大地の子』の初日囲み取材が2月26日、東京・明治座で行われ、主演を務める井上芳雄、共演する奈緒と上白石萌歌が出席。ついに初日を迎えた心境、壮大なスケールでおくる本作への熱き思いを語った。
戦争孤児となった日本人の少年・松本勝男は、死線をさまよう苦難を経て、中国人教師に拾われ、陸一心(読み:ルーイーシン)として育てられる。しかし、成人した一心を襲ったのは、文化大革命に伴う大きな時代のうねりであった――。3月17日(火)まで、東京・明治座で上演。マキノノゾミが脚本を手がけ、栗山民也が演出を担当する。
主人公を熱演する井上は自身の役どころを「とてもエネルギーが必要な役」だと語り、「この物語を届ける使命があるので、生半可な気持ちではできない。できるできない、うまくいくいかないじゃない」と並々ならぬ思い入れ。同時に「自分と同じ“人間”の物語。すごいことをやるぞ、ではなく、日常と地続きなものとしてお届けしたい」と話していた。
初日前日の2月25日には、ゲネプロが行われ「皆さんの反応、僕らの手応えもあって、お客様にも届くんじゃないかなと期待している。足腰は強くなっている状態」と自信を深めた様子。同時に「稽古場も疲れたが、昨日(のゲネプロ)もめっちゃ疲れました。汗、涙、鼻水全部出て(笑)、ぐしょぐしょの状態。ちょっと呆然としている」とも語り、舞台だからこその緊張と責任を肌で感じていた。
奈緒は、一心の妹・張玉花(ツァンユウホワ/あつ子)役を務めており、「新しい『大地の子』が生まれる感覚。舞台上でどんな風に生きられるのか、心待ちにしている」と期待感。妻の江月梅(チャンユエメイ)を演じる上白石は、「私が井上さん、奈緒さんにとって、灯のような存在になれればと思っています」と意気込みを語った。
初共演となる奈緒と上白石は、稽古期間にすっかり意気投合したそうで、「稽古休みも一緒に過ごさせてもらった」(奈緒)、「とても響き合っていて、ほぼ毎日一緒に過ごしている」(上白石)と仲良しぶりをアピールする。
続けて、奈緒は「萌歌ちゃんは、いつも私の隣で“光”として立っていてくれる。今回、月梅さんを演じていて、“月”っていう感じがぴったりだなと。気持ち的に沈む日も、たくさん声かけしてくれた」と感謝の言葉。上白石は、プライベートで出演舞台を観に行くほどの“奈緒ファン”だといい「舞台上の佇まいが大好き。奈緒さんと同じ日々を送るのが、何より楽しみですし、ひとつでも多くを学びたい」と共演の喜びを噛みしめていた。
そんなふたりの姿について、井上は「すごく仲が良くて、微笑ましい。共鳴し合っている感じで、僕はそこには入れずで」と思わず苦笑い。「ふたりの存在が希望」だとも語り、久しぶりの共演となる上白石に対しては「頼もしい女優さんになった」と目を細める。奈緒とは初共演だが、福岡県出身という共通点があり「共演はないですけど、立派になったなと(笑)。嬉しかね」と九州弁で距離を縮めていた。
取材・文・撮影:内田涼
<公演情報>
『大地の子』
原作:山崎豊子『大地の子』(文春文庫)
脚本:マキノノゾミ
演出:栗山民也
【キャスト】
陸一心(松本勝男):井上芳雄
張玉花(あつ子):奈緒
江月梅:上白石萌歌
陸徳志:山西惇
松本耕次:益岡徹
袁力本:飯田洋輔
黄書海:浅野雅博
増子倭文江
山﨑薫
山下裕子
みやなおこ
石田圭祐
櫻井章喜
木津誠之
武岡淳一
薄平広樹 岡本敏明 加藤大祐 越塚学 西原やすあき
咲花莉帆 清水優譲 武市佳久 田嶋佳子 常住富大
角田萌果 内藤裕志 松尾樹 松村朋子 丸川敬之(五十音順)
2026年2月26日(木) ~3月17日(火)
会場:東京・明治座
関連リンク
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/sote/
公式サイト:
https://daichinoko-stage.jp/
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