松たか子×石橋静河×松山ケンイチが共演! 深田晃司監督、構想9年の意欲作『ナギダイアリー』公開決定
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(C)2026 ナギダイアリー・パートナーズ / Survivance / Momo Film Co.
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すべて見る『淵に立つ』『LOVE LIFE』『恋愛裁判』などカンヌ、ヴェネチアをはじめ世界で高い評価を受ける深田晃司監督の最新作『ナギダイアリー』が、9月25日(金)より公開される。
本作は、第39回岸田國士戯曲賞を受賞した平田オリザの代表作『東京ノート』に着想を得て、深田監督が自らオリジナル脚本を執筆。同作の精神を受け継ぎながらも、岡山県奈義町をモデルとした「ナギ」を舞台に新たな物語を紡ぎ、2017年の企画立ち上げから9年の歳月を経て完成した意欲作だ。
ある喪失を抱え、自然豊かな町「ナギ」でひとり創作に打ち込む彫刻家の寄子。ある日、東京と台湾で建築家として活躍する友梨が彫刻のモデルを務めるため、数日間の休暇をとって寄子のもとを訪れる。さらに、若くして妻を亡くした寄子の幼なじみ・好浩、そして好浩の息子・春樹とその親友・圭太など、さまざまな人々との出会いが穏やかな日常に小さな揺らぎをもたらし、それぞれが目を背けてきた過去と内面を浮かび上がらせていく。
主演を務めるのは、深田監督と本作で待望の初タッグを果たす松たか子。心の奥底に癒えない痛みを秘めながら、静かに木々と向き合う寄子という複雑なキャラクターを体現した。松は撮影を回想し、「奈義町での約1カ月は、静かで、なんだかんだあっても平和で、さまざまなことに知恵を絞って、皆で助け合った日々でした。そんな生活の中で撮影したお話、楽しんでいただけたら幸いです」とコメントしている。そのほか、友梨役の石橋静河、好浩役の松山ケンイチといった日本映画界を支える実力派たちが名を連ねた。
本作の誕生経緯について深田監督は、「奈義町にあるとても素敵だと噂の美術館で平田オリザさんの代表作『東京ノート』を映画化できないかという夢のような話が持ち上がりました。『東京ノート』が大好きな私はすぐにその話に飛びつきました。東京から7時間をかけてたどり着いたその美術館は、奈義町の長閑な景観に突然降り立った宇宙船のようで、前に立つだけでも何か新しいことが起きそうな予感に満ちていました」と明かす。
続けて、「磯崎新によって設計された静謐な空間で時を刻む荒川修作や宮脇愛子らの作品に衝撃を受け、その余韻に浸りながら、美術館のガラス窓に覗く那岐山を見て思ったのは“ここで東京を舞台にした映画を作るのはもったいない、奈義町を舞台にした『奈義ノート』を作りたい”という衝動でした」と振り返る。
「気づけば最初の訪問から9年間が経ちました。東京から来た異邦人を温かく迎えてくれた奈義町の人々と、素晴らしい俳優たち、スタッフたちと一緒に、この小さいような大きいような不思議な映画は出来上がりました。本当に感謝しかありません」と、構想から結実までの長い旅路に想いを馳せた。なお、本作を支えたスタッフの一員として、彫刻家の吉田愛美も参加している。
<作品情報>
『ナギダイアリー』
9月25日(金)公開
公式サイト:
https://starsands.com/nagidiary
(C)2026 ナギダイアリー・パートナーズ / Survivance / Momo Film Co.
映画『ナギダイアリー』キャスト&監督コメント
■遠藤寄子役:松たか子

奈義町での約1カ月は、静かで、なんだかんだあっても平和で、さまざまなことに知恵を絞って、皆で助け合った日々でした。
そんな生活の中で撮影したお話、楽しんでいただけたら幸いです。
奈義の皆さん、そして彫刻家の吉田愛美さんに心からの感謝を込めて。
■坂下友梨役:石橋静河

完成した映画を観たとき、春の変わりゆく光の中で、それぞれのキャラクターの儚さと強かさが美しく映し出されていると思いました。
尊敬する松たか子さんと、寄子と友梨として過ごした時間は私にとって財産です。深田監督が描いた心地よい不安定さを、ぜひ劇場でたくさんの方に観ていただきたいです。
■井口好浩役:松山ケンイチ

深田監督とご一緒できること、とても楽しみにしていました。現場では穏やかな時間や空間、演出の下で透明に近い表現ができたような気がします。それは共演の松さんや石橋さんとご一緒できたからというのも大きな要因です。そして何より奈義町で滞在中、町をあげて撮影隊を支えていただき、雄大な自然とそこに暮らす人々の暖かさの中で素晴らしい撮影ができました。この地でしかできなかったであろう作品を、どうぞ楽しみにしていてください。
■深田晃司監督
『ナギダイアリー』という作品は、岡山県の奈義町で撮影をしています。その出会いは偶然のような、偶然の皮を被った必然のような不思議なものでした。奈義町にあるとても素敵だと噂の美術館で平田オリザさんの代表作『東京ノート』を映画化できないかという夢のような話が持ち上がりました。『東京ノート』が大好きな私はすぐにその話に飛びつきました。
東京から7時間をかけてたどり着いたその美術館は、奈義町の長閑な景観に突然降り立った宇宙船のようで、前に立つだけでも何か新しいことが起きそうな予感に満ちていました。宇宙船に入り込み、磯崎新によって設計された静謐な空間で時を刻む荒川修作や宮脇愛子らの作品に衝撃を受け、その余韻に浸りながら、美術館のガラス窓に覗く那岐山を見て思ったのは「ここで東京を舞台にした映画を作るのはもったいない、奈義町を舞台にした『奈義ノート』を作りたい」という衝動でした。こうして、いつの間にか企画は『東京ノート』に後ろ髪をひかれつつもオリジナルな映画として歩み始めることとなりました。その日から自分でも思いもよらなかったほどの長い時間を奈義町で過ごすことになりました。奈義町に住み、歩き、眺め、話し、食べ、立ち止まり、雪に埋もれ、また歩き、といった具合で、自分にとってこの作品ほどカメラを据えレンズを向ける(それは暴力的な行為でもある)その土地と人について考えた作品はありませんでした。
気づけば最初の訪問から9年間が経ちました。東京から来た異邦人を温かく迎えてくれた奈義町の人々と、素晴らしい俳優たち、スタッフたちと一緒に、この小さいような大きいような不思議な映画は出来上がりました。本当に感謝しかありません。
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